基本・着物販売の仕事【楽しむことで仕事の成果を変える】

仕事の心得
若手社員
着物の業界に入りたてなんですけど、着物を販売する時の心構えってどういったものがあるのかな?
さとし
着物の営業、及び販売をしていくことは非常に難しいですよね。
着物のニーズは下降の一途ですし、お客様の着物に関する意識も大きく変化しています。
これからの着物の販売は、着物をカジュアルに楽しむというところに特化する必要があるんですよね。
そのために重要な心構えは『楽しむこと』です。
なんだそんなことかと思うかもしれませんが、この『楽しむこと』ができなければ、着物を楽しみたいと思っているお客様の支持は得ることができないんですよね。
今回は、この基本についてお話を進めていきます。

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売のキャリア17年
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・15年勤めた会社を退職、独立・起業して着物の制作にたずさわっています。

この記事では、以下の3点をまとめています。

●狙ってはいけないターゲットの話
●変わる着物の顧客の話
●楽しむことの重要性の話

この記事を読むことで、着物の営業・販売をしていく上での基本的な心構えを知ることができます。

非常に重要なマインドになります

読み進めてみて下さい。

基本・着物販売の仕事【プロに営業をかけるな】

基本・着物販売の仕事【プロに営業をかけるな】
さとし
営業をするためにまずは、ターゲットを選定することが大切だよね。
どんな人が、着物を営業・販売していくターゲットになるのかな?
若手社員
そりゃあ、お稽古事なんかで日常的に着物を着る人がお店に来てくれたら、着物の販売はしやすいですよねぇ…

着物の『営業・販売』を始めると、最初にこう思うんですよね。

つまり「着物のプロをターゲットにしよう」、こうなるんですよね。

着物のプロとは、お稽古事もしくは仕事で着物を着用する『日常的に着物を着る人』です。

この人たちは、着物への『価値観の高さと必要性』があるので、商売の話がしやすいですよね。

さとし
でも、そのゾーンはレッドオーシャンまっしぐらなんです。
  レッドオーシャンとは『競争の激しい市場』のこと。
例えばコンビニ業界。
新しいブランドで、コンビニ業界に参入するのは非常に困難です。
対する言葉はブルーオーシャンです。

着物のプロは『ニーズ』を持っていますが、商売を続けていくのは難しいと言えます。

自分で着物を着用し、自分の世界観を持っている人には『コト提案』ができないんですよね。

『コト提案』ができにくいということは、付加価値がつけにくい、つまり営業がしにくいんですよね。

ではコト提案とは何か?

着物におけるコト提案とは何か【代表的な3点】

さとし
着物における『コト提案』の代表的な3点を説明します。
①着物を着るというコト
②着物を着る技術を学べるコト
③着物をもっと知れるというコト

着物は日常的なものではないので、このコト提案を通して販売をしていきます。

着物を日常的に扱うプロたちは、その部分では満たされているので、営業の対象にならないんですよね。

コミュニティーや体験を望んでいるプロの方も、いないわけではないです。

コト提案が効きにくいという事は、最終的には品質と価格の勝負しかなくなるんですよね。

それが得意なのは、大きな資本をもった『大手の会社』です。

どんどん増える『着物を楽しむ人たち』

どんどん増える『着物を楽しむ人たち』

一昔前の着物の販売といえば、必要性の販売でした。

『振袖』『留袖』に代表されるフォーマルで着る着物を求める人達に、しっかり説明をして販売をしていくというやり方です。。

しかし今は『カジュアル』で、自分らしく着物を着てみたい人が増えています。

この人たちの思いは、『自由に着物を楽しみたい』ですね。

このような人たちが着物に求めていることは、以下の点です。

もっと着物を…
①安価で
②気軽に
③誰でも
④楽しめる

この発想って、『敷居の高さ』と『拡張』を重んじてきた既存の着物業界が苦手としている発想です。

増える『着物を楽しみたい人』とその人達の思いに寄り添おうとした時に、やはり一番大切な基本の心構えは、同じ感覚を持って一緒に楽しむということになるんですよね。

よし!着物を楽しもう!!

よし‼︎もっと着物を楽しもう‼︎

それを踏まえて、着物を自由に自分らしく楽しみましょう。

着物はルールが存在しますが、そんなものはどうだっていいです。

洋服でもそうで、ファッションは時代とともにそのスタイルを変えていくものです。。

着物に触れるんだったら、レンタルでもいいですし、安く買おうと思ったら、リサイクルの着物もあります。

つまり『楽しみ方』のきっかけは広く持っておいたらいいんですよね。

若手社員
でも、そればっかりじゃ着物の販売の生産性を上げることができないんじゃないですか?
さとし
『儲けよう』とするタイミングは、もうちょっと後にズラすのがいいんですよね。
最初は楽しむ、次はリピーターになってもらう、そしてコチラの提案をする、という流れです。

だから『仕事も楽しむ』って大事なんだよ

とにかく、楽しむことが重要です。

それでいて、『自分らしさ』を追求してもらえると嬉しいんです。

それを追求することが、『着物営業の極意』なんです。

そうすると、着物の仕事がわかってきます。

着物をもっと気軽に楽しみましょう。

これは、『買い手』も『売り手』も一緒なんですよね。

それができると、着物を扱う仕事は楽しくなり、そういう人がお客様からの支持を集めるんです。

さとし
みんなが着物を楽しむことが、着物の明るい未来を創ることだと信じています。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y