
着物の店舗の店長をしています。
店長の仕事は、営業・販売はもとより、管理全般もその仕事の範疇に入っています。
その中でも、店長として大事な仕事は、人材の育成です。
人の育成は、組織の安定的な成長に必要不可欠なんですね。
私もこの道15年、数多くの従業員の人材育成にたずさわってきました。
「仕事を辞めたい」という人がいます。
いっぱいいます。
僕の結論としたら、仕事を辞めたい場合は、『辞めていい』です。
なぜなら、辞めたいという欲求を持っている人の欲求を満たすには、辞めるしかないと考えるからです。
非常に冷たい話だと思われるかもしれませんが、解決策はこれしかありません。
ただ、こんなに気持ちよくいかないのが現実の世界です。
辞めるのを繰り返すのもメリットがありませんし、辞めるのはそれなりに大変です。
仕事を辞めたい理由はたくさんありますが、今回は4つに絞ります。
②その仕事に向いていない
③人間関係
③社風が合わない
①の労務管理・ハラスメントに問題がある職場は、即座に辞めたほうがいい職場です。
なぜなら、あなたの生産性を落とすからです。
生産性を上げるために仕事をしているのに、生産性を下げようとする職場に、所属する必要はありません。
②~③の辞めたいと思う理由については、辞めたいと思う社員と、それに対応する上司の話でまとめてみました。
2つの視点で見ていただけると、面白いかもしれません。
目次
こんな職場はすぐに辞めよう
辞めようかどうしようかを考える前に、即座に辞めたほうがいい事例をまずは紹介します。
ハラスメントが横行している
今の時代、こういう問題がある職場(会社)は、それはもうクセになっちゃっていますので、即座に逃げてしまいましょう。
お金より大事なのは、『時間』と『あなたの心』です。
その二つを奪いにかかるその行為を許してはいけません。
とはいえ、これがクセになっている職場は、個のチカラで改善させるのは難しく時間の無駄です。
『こんな職場で、精神と肉体を鍛えたいんだ!』という、稀有な思考をお持ちのかた以外は、すぐに辞めてもいいと思います。
人生とはなにかと考えたい人には、おススメの本があります。
ご参考にしていただけると嬉しく思います。(本はすべての勉強の源です。)
『時間』と『心』が大切な理由
『時間は命』
どんな人も、時間は平等です。
その時間を利用して、仕事は生産性を高めないといけません。それが仕事です。
生産性を高めるという事は、『10』の時間をつかって、『10』の成果を生み出していた仕事を、『5』の時間をつかって、『10』の成果を生み出すことです。
不当な労働時間やサービス残業は、この根本を脅かすものです。
例えば、サービス残業で『15』の時間をつかって、『10』成果を生み出す、そんな仕組みの下で働いてはいけません。
『15』の時間で、『15』の成果を生み出すより、『5』の時間で『10』の成果を生み出す人のほうが、生産性が高いですよね。
サービス残業はあなたの生産性を下げていると、理解することが重要です。
つまり役に立たない人になっていく恐れがあるんですね。
仕事を頑張って役に立たない人になっていく、こんな無駄なことはないですよね。
時間を効率よく使える人は、本当に価値ある人材なんです。こっちに行くべきですよね。
『心』に優しく
仕事を頑張りすぎて、『病んでしまう』人がたくさんいます。
それだけ仕事には責任があり、プレッシャーがともないます。
ハラスメントは、追い打ちをかけるように、その『心』をつぶしにかかる行為です。
僕はそのことを間違いなく知っています。
暴力や暴言での恐怖で、仕事をしている人の生産性のアップに成功した事例を見たことがありません。
その瞬間は怖くて動き出すかもしれませんが、長期的に見たら絶対に非効率です。
非効率かつ、人の心をつぶして生産性を奪う職場は、色んな意味で全然ダメなので、即座に辞めましょう。
『まずはこんな職場はすぐに辞めよう』でした…
とにかく、こういう職場は絶対にダメなので、辞めたいとおもったら即座に辞めるべきです。
職場サイドのリーダーも、こういう事がマイナスにしか、ならないんだと理解するべきなんですよね。
特にこれからの時代、こんな職場は社会的なダメージを受けかねないので、会社ごと生産性を下げることとして、真剣に改善を考えないといけません。
この論外はさておきながら、次からは、『辞めたい社員』と『対応する上司』の話をしていきます。
『仕事が向いていない』という人


僕、やっぱりこの仕事に向いてないと思うんです。
言いにくいんですけど、辞めようと思ってるんです。

『向いていない…』
よくある辞めたいときの言葉です。
向き不向きという言葉は、非常にあいまいな表現だと思います。
能力のあるなしの話ならば、特に辞めることはありません。
会社はそれも踏まえて、教育していく必要がありますので、自分の能力の不足を理由に、辞める必要はありません。
この『向いていない』という言葉の本質は、仕事が『思ったほど、面白くない』だと思います。
結果が出ないのが、面白くない
こんな感じでしょうか…
社員にとっては、面白くないと思う仕事より、熱中できる仕事を見つけたほうが生産性が向上するかもしれません。
だから、本当に向いていない(面白くない)と思うのであれば、辞めるのを考えるのもいいと思います。
注意しないといけないのは、面白くないという理由で仕事を辞めてしまうと、それはクセになります。
なぜなら、どんな仕事でも苦労はつきものだからです。
その苦労を、ネガティブと受け取る人は、その呪縛から逃れることはできません。
どのみち、面白くないという壁にぶち当たることになります。
上司は、「向いていない」に対して、「そんなことないよ」とはげますのではなくて、この本質を話してあげるといいように思います。
僕の職場にも向いてないといってくる人はいますが、15年やっている僕ですら、完璧にこの仕事が向いていると思う事はありません。
みんな試行錯誤なんですね。
人間関係に悩む人
言いにくい事なんですが…


言ってみて。
どうしても、人間関係がうまくいかなくて…


人間関係も仕事を辞める理由になります。
最初に話したように、ハラスメントが原因の人間関係に悩む場合は、辞めるべきだと思います。
それ以外で、人間関係に悩む人は、裏を返せば人間関係に期待をしている人です。
プロフェッショナルな間柄であれば、そんなに人間関係を心配する必要はありません。
自然といい距離感になりますし、良好な人間関係は後からついてきます。
職場は仕事の場であって、友達づくりの場ではありません。
その前提を持ちながら、職場のリレーションシップを積極的に構築しようとする人は重宝されますので、人間関係に悩む前に、そういう人になってみるといいのかもしれません。
結局、明るい人は誰からも好かれるという事です。
それがもとでハラスメントを受けるような職場なら、そこにいる必要はありません。
リーダーは、そういうコミニケーションの障害がないように、ルールを作るのが大切です。
そのルールがあいまいになることが、人間関係の悩みの増加につながります。
安心して働ける職場にするためには、全員が納得できる規律が必要です。
社風があってないと思う人


なので、退職したいと考えているんです!

会社や職場の社風が、自分にあっていない(共感できない)、という人がいます。
入社するまえに調べておくことも重要ですが、その空気感は実際に働いてみないとわからないですよね。
前提として考えるべきは、企業は利益を追求しているという『あたりまえ』です。
利益がないと誰も幸せにはできないのです。
その為の方向性として、会社にはビジョンがあり指針があります。
そしてそれが、社風となるんですよね。
つまり、社風が合わないと思う人は、絶対に重要な利益を出すという根本的な考え方で、会社と相反していることになります。
それならば、選択肢は『辞める』か『我慢する』か『自ら変える』です。
会社に雇われているという感覚だけで、仕事をする時代ではありません。
自ら社風を変えるくらいのバイタリティーが必要とされていますし、それがある人が会社からも必要とされる人材だと思います。
企業も、変えたいと思っている社員を受け入れるだけの器が必要な時代になってきていると思います。
そのことは結局、組織の利益につながっているんですよね。
辞めるのを決意する前に
仕事を辞めることに対して、僕は否定的な感情は抱きません。
一度しかないない人生、生きたいように生きることが最も重要だからです。
ただ、人は自分以外の他者の存在なしに生きていくことはできません。
そのことを踏まえて、仕事とどう向き合うかを冷静に考える必要があります。
仕事をするという事は、大人になってからの人生そのものなんですから。
今回は着物の話はしなかったですが、定番なので。
みなさん、よき『きもの』ライフを(^^)y
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