安定した組織に必要な『戦略的誠実さ』【首尾一貫が大切】

店舗運営・実践
さとし
さとし
私、さとし。
着物の営業・販売をしてます。
この道15年、お客様とともに着物の輪を広げてきました。

今は店舗の店長で、10人くらいの組織をまとめています。

このブログでは、私の知識と経験を基にして着物のことや、営業・販売のあれこれをお話ししています。

リーダーに必要な要素はたくさんあります。

①人を引っ張るリーダーシップ
②判断力という勇気
③カリスマ性という魅力
④周りを納得させる行動力
⑤不測の事態に対する応対力
⑥冷静に対処できる思考力

あげればきりがないんですよね。

 

ここにひとつ加えていただきたい要素があります。

さとし
さとし
『戦略的誠実さ』です。

 

リーダーは『決断に迫られること』があります。

その決断は、組織にとって『最善』であるかもしれませんが、すべての人にとって『良い決断』でないこともあるんですよね。

 

それでも『決断』をして、決めたからにはそこに資材を投入します。

そして人についてきてもらわなくてはいけません。

 

人についてきてもらう為にも、リーダーシップは必要です。

ただ、『長く』人についてきてもらおうと思えば、この『戦略的誠実さ』も必要なんですよね。

 

『戦略的誠実さ』というと、一周回って誠実ではないと思われそうですが、違うんですよね。

『誠実さの仕組みをつくる』という意味です。

 

それが組織を安定させ、長く続かせる秘訣になるんですよね。

それでは、具体的に解説していきます。

消費者も『誠実さ』を重要視している

消費者は売り手を見ています。

今の時代モノを買う時、『自分の支払ったお金』がどう使われているのかを、消費者は見ているんですよね。

 

消費者は企業が『利益を追求』していることを知っています。

知ったうえで、『得た利益』をどういう風に使うのかを見ているんですよね。

 

なので、企業が不正に手を染めてしまったり、失敗を隠蔽したりすると、一気に消費者はその企業の商品から離れます。

同じことが組織でも起きている

組織を運営するにも、この考え方が大切です。

 

従業員は『リーダーの行動』をとにかくよく見ています。

リーダーが(半分は自分の為でもあるが)組織の利益を求めていることを、従業員は知っています。

 

そこに賛同しているから、その組織に所属するのですが、その『観察』はずっと続きます。

リーダーが『全体最適』を考えなくなったら、一気にそこから離れたりもするんですよね。

 

離れていくだけでなく、業務を滞らせたりします。

従業員が『自分の事しか考えなくなる』という状態です。

そうなると、組織は上手く機能しないんですよね。

 

カリスマリーダーなら、『わかってくれよ…』という一種の『哀愁』で、従業員を納得させることもできますが、それはなかなか『再現』しにくいですよね。

では、どうしたらいいのか、お話ししていきます。

【首尾一貫】する

『戦略的誠実さ』の基本はこの『首尾一貫している』ということです。

言ったことを、やり続けるという『首尾一貫』です。

 

大きな意味では組織における『ビジョンの首尾一貫』いうのがあります。

「自分たちはかくあるべき」、これを貫徹するのが重要ですよね。

 

そんな大きな話でなくても、『首尾一貫』でないといけないことはたくさんあります。

組織として決めたことは、それを守っていかなければならないんですよね。

 

一番いけないことは、『〇〇さんにはOKで、◆◆さんはダメ』という贔屓(ひいき)です。

役割として明確に別れているんだったらいいのですが、リーダーの視点だけでそれを行うと、組織は一気に悪化の一途です。

大事なことは『決める』そして『守る』こと

この『戦略的誠実さ』を戦略的に行うコツは、『決める場面を設ける』ということです。

 

『組織のみんなで決定する場面』をつくる、そして『それを守っていく』、これで『誠実さ』を表現するという戦略です。

 

打算的と思われるかもしれませんが、『守っていることは事実』なので、『誠実さ』は損なわれないんですよね。

大きい組織では、『全員で決めること』は難しいかもしれませんが、やはり『決定を周知』して守っていくことが重要になります。

首尾一貫から外れる時は『納得いくまで』説明すべし

決定したことでも、事情が変わって『首尾一貫』できなくなる時があります。

 

それが、組織の判断した決定であるのであれば、尊重されるべきですよね。

ただ、その場合はより『丁寧な説明』が必要となります。

「事情が事情なんでしかたがない」ということで、説明を省略するのは戦略的ではありません。

 

逆にちゃんと説明することで、『誠実さ』を感じてもらうことができるんですよね。

 

その中で納得しない人もいるかもしれません。

そういう人も決して『放っておかず』に、納得してもらえるまで話し合うというのが大切です。

時間がかかるかもしれないことですが、これが組織の『成長と利益』として返ってくるんです。

まとめ

『戦略的誠実さ』についてお話ししていきました。

 

現実社会を見渡すと、これができていないんだと感じる風景があります。

平和な時は見えないんですが、何か『コト』が起きた時に一気に問題が表面化します。

 

納得できない人があふれてしまい、説明するほうも『首尾一貫していない』という状態が続きます。

 

自分の組織はそうはならないように、日々しっかり戦略的に『誠実さの貯金』をしておくのがいいと思うんですよね。

そうしている組織は『有事』にも強い、安定した組織になるんですよね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

では、よき『きもの』ライフを(^^)y