
着物の店舗営業をしています。
15年の業界のキャリアで、今は着物店舗の店長をしています。
店長の仕事は多岐にわたります。
営業・販売はもとよりですが、店舗イベントの企画、従業員の教育、そして労務管理を含めた管理業務もあるんですね。
このブログは、そんな僕の着物の知識と経験を綴っています。
『営業職の向き不向き』色んな人が、これを悩んでいます。
求人広告を見ていると、営業職の募集はたくさんありますよね。
僕も大学生の時の就職活動は、『営業職一本』で活動していました。
それ以外に選択肢はなかったのかもしれません。(もっと言うなら、何も考えてませんでした…)
事務職と比べると給料もいいし、資格とかも必要がないのが、営業職の魅力でもありますよね。
とにかく間口が広いのが営業職です。
ただ、その一方で離職率の高いのも、営業の仕事の特徴です。
僕は着物屋さん、それこそがっつり営業職です。
我々は、個人の消費者に対しての営業活動になります。
今は店舗の店長をしていますが、これまでに何十人という人が、僕の店舗に配属になってやってきました。
大学を卒業した新卒の人もいましたし、中途採用で働いてくれた人もいます。
男性も女性もさまざまです。
現地の営業スタッフは、自分の母親に近いくらいの年齢の人ばかりです。
そんな沢山の人を見てきた僕です。

それの答えを2つの視点で考えていきます。
③負けず嫌いというマインド
営業職を目指している皆さん。もしくはそこしか選ぶものがない人にも。
是非、参考にしてください。
目次
前提として【営業には絶対向いていない人】はいません
営業はその人の個性が発揮されることで、その彩りが増すものです。
個性がない人間はいないので、『営業に向いていない人』というのは基本的に存在しません。
僕のお店でも、お客様のすべてが店長をしている僕を支持して、僕から着物を買うわけではありません。
従業員それぞれを、お客様は信頼して店に足を運びます。
人には相性というものがあります。
それは従業員にもありますし、お客様も同じです。
だから、営業パーソンは色んな個性が、あったほうがいいんですよね。
お客様にとっては絶対にそうだと思います。
あなたがお客様なら、その人一人しかいなかったら、嫌だと思うんですよね。
ただ、その前提がありながらも、色んな人が営業という仕事で苦労をしています。
そして「自分が営業に向いていないのではないか」、そう思ってしまうんですよね。
そうならないためにも『営業とはいったいどういう仕事なのか』、『準備しないといけないマインドとは、どういうものなのか』、それを理解する必要があるんです。
営業と販売の違い【絶対抑えるべきポイント】
そもそも、営業ってなんなのだろう。
営業の目的は、商品・サービスを売ることです。
その売上が利益になるので、会社(店舗)に存在価値が生まれます。
それでは販売とは、何なのでしょう?
販売だって商品・サービスを売ることですよね。
この2つの言葉の意味をしっかり押さえることが、営業職を目指している人には必須です。
まとめるとこうです。
営業→欲しいと思ってない人(潜在的に需要がある人)に商品・サービスを欲しいと思わせること
着物で例えます。
着物には2:8:2の法則というのがあります。
最初の2はすでに着物を着ている人です。
後の2は絶対に着物はないという、着物に対して嫌悪感がある人です。
真ん中の8が、そのどちらでもない人です。
この8の人達に『着物を好きさせ買ってもらう』、それが営業という仕事です。
付け加えると、そうして『営業をかけて状況が整った上で、買ってもらう事を行為』、これを販売といいます。
この順序を押さえておいてください。
砂漠の靴売り
『砂漠の靴売り』という有名な話があります。
誰も靴を履いていない砂漠で、靴屋のセールスマンが2人います。
ひとりはこう思います。
『こんな、誰も靴を履いていないところで靴が売れるわけがない。』
もうひとりはこう思います。
『誰も靴を履いていない。ということは靴の良さを伝えたら、買う人は無限にいるのではないか。』
どちらがいいとか、間違っているとかの話ではありません。
わかってほしいのは、営業的思考は後者であるということです。
くれぐれも『私は前者だったので営業には向いていない』、とは考えないで下さい。
考え方は変更が可能だからです。
変更することで、あなたは『営業向きの人』になってきます。
終わることのない探求の世界
上記の話からわかりますが、『営業は結果が出にくく、時間がかかる』、という側面があります。
砂漠で初めて靴を見た人は、最初はこれが何かわかんないですよね。
靴の価値を定着させるには、やはり時間がかかりそうです。
でも、みんなが靴の価値をわかれば、もう独占ですよね。
営業を極める人は、『チャンスを探し出す探求心』と、『地道にやり遂げる忍耐力』のある人なんですよね。
もっと言うと、これを楽しめる人が『営業に向き』とも思います。
僕は店舗で教育するときに、『営業のプロセスはゲーム感覚』で行うように教えています。
小さな成果を『成果として喜べるマインド』は、営業職には大切だと思います。
営業が結果が出にくく、時間がかかるからです。
営業マインド【ここだけ抑えて、自分を許してほしい】
営業パーソンに『必要なマインド』が存在します。
重ねて言いますが、マインドとは先天的なものではなく、自分で作れるものと思ってください。
僕自身も、もともとは強い人間ではありませんでした。
経験を積むことで、変わっていくものなんですね。
負けず嫌い
このマインドは営業パーソンには大切です。
営業は数値の世界です。
これは絶対です。
この事実を受け入れて、やり抜くというマインドは重要だと思います。
人知を尽くし天命を待つ
あるトップセーラーがよく言う言葉です。
この人も相当な負けず嫌いで、常に自分を追い込める人です。
そんな人がいつも言っている言葉です。
この言葉をフランクにいうと『わたしゃ、やることやってるんだから、後はどうなるかわかんないわね。』
(本人の口調を真似ています(笑)。60代女性の深みのある人です。本当にすごい人なんですよ。)
つまり、どんな負けず嫌いな人でも、『営業の数値への不安』は常にあるんですね。
そこに向き合えるマインドを持つこと、それが大切なんですよね。
まとめ
営業という仕事を選ぼうとしているあなたへ。
営業職とはどんな仕事なのか、把握しておくことは大事です。
そうしないと結局働き始めた時に、そのギャップに悩まされます。
そのギャップを埋めていきながら、やっていく人もいますが、事前に知っているほうがいいですよね。
着物の営業のなかで、そのギャップをとらえ、お客様との関係性を築ける営業パーソンは本当に頼りになります。
お客様もそんな頼りになる人と一緒にいれるからこそ、純粋に着物を楽しめるんだと思います。
そうして着物を楽しむ人が、どんどん増えるといいですね。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y
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