男性着物に腕時計ってしていいの?【否定的意見に反論】

男性着物
着物好き男子
男性着物に『腕時計』ってしてもいいんですか?
腕時計って『洋』のものだし、和装には合わないし遠慮しなくちゃいけないみたいな雰囲気がありますよね?
さとし
結論としては『いい』です。
ただこれは『賛否両論分かれるところ』でもあります。
それが『雰囲気』を作り出しているんですよね。
そこを考えないと話が前に進みませんので、この記事でお話ししていきます。

まずは私のちょっとした紹介を…

さとし
私さとし。
●着物の営業・販売歴16年
●着物の店舗運営11年(店長歴)
●現在は独立して着物の制作にたずさわっています

男性着物をもっと楽しむためには『自由さ』や『便利さ』、そして『主張』があっていいんですよね。

だから『腕時計』がしたいのであれば、それは推奨されるべきなんです。

ただ何度も言いますが、これには『否定的意見』が多いのも事実です。

この記事では、そんな否定的な意見を抽出し、それに対して反論するという形で進めていきたいと思います。

そうすることで、男性着物の楽しみ方を広げていきたいんですよね。

さとし
私、さとし。
男性の『着物好き』を心から応援するものです。
読み進めて『きもの街道』を突き進みましょう!

男性着物に腕時計ってしていいの?【否定的意見に反論】

男性着物に腕時計ってしていいの?【否定的意見に反論】

腕時計にはやはり『洋』のイメージがあります。

なので洋服で腕時計をすることに誰も何も言いませんが、和装には『不向き』とされてしまうことがあるんですよね。

否定的意見の紹介と反論

なので、和装に合わせる腕時計には『いろんな否定的意見』があります。

早速、見ていきましょう。

手元が綺麗に見えるために腕時計はしない

着物はあまり肌が露出しない衣類です。

露出するのは『衿から上』と『手元』くらいです。

その限られた露出部分を綺麗に見せようと、女性着物では衿を抜いてみたりします。

そこに余分なものは必要ないという『美意識』があります。

さとし
確かに理解はできるのですが、それを言ったら『腕時計』も手元を演出する一つのアイテムと言えるのではないでしょうか?

腕時計は単に時間を確認するためだけのものではなく、手元を綺麗にもしくは、かっこよく見せるためのものなんですよね。

腕時計は袖口を痛める

さとし
私も腕時計をして着物を着ることがありますが、それが原因で着物の袖口を痛めるなんてことはありませんでした。

というより、着物の袖口を痛めてしまうような腕時計は、洋服の袖口の痛めてしまうはずです。

そんな『トゲなんかが出ている腕時計』を僕はみたことはありませんし、もしそういうものがあれば、『着物にはどうなのか?』とかの前に、その物の使用を考えるべきだと思います。

腕時計は着物の装いとは不釣り合い

これは根本的な話です。

和と洋の融合は合わないということです。

しかし着物を着るシーンに『洋』の要素を、完全に消し去ることはもはや不可能です。

どんなシーンにも、必ず洋風のものはありますし、我々の生活に溶け込んでいます。

肝心の着物にも、洋柄というのはたくさんありますしね。

腕時計をしてると、お祝い事では『時計を気にする=早く帰りたい』と思われる

こんなことを言う人は『寂しがり屋』なのかもしれません。

時計(時間)を気にするのを『早く帰りたい』一択にしてしまうのは、病んでいる可能性がありますし、そもそもそれを気にしても仕方がないともいえます。

どんな場面でも、相手に配慮するという気持ちは大事ですが、過剰にそれを考えてしまうと何の行動も取れなくなるものです。

コーディネートとしての腕時計【男性編】

さとし
ただ、注意してほしいことは着ている着物に合っているか?
コーディネートは気にして欲しい所です。

男性着物は基本的に無地系のシンプルなものが多いです。

なので、腕時計は何でも合わせやすいともいえます。

さとし
TPOという合わせ方ではなくて、やはり自分の気に入ったものをこだわり持ってつけるのがいいんです。

そのくらいの余裕を持って腕時計をつけることが、着物の可能性を広げると思いませんか?

【レトロ主義】懐中時計のススメ

【レトロ主義】懐中時計のススメ
さとし
懐中時計ってかっこいいですよね。

最近はこういうレトロアイテムに人気があります。

もちろん和装にもバッチリです。

着物仙人
ただ、『懐中時計』も本来は舶来品じゃ…。
レトロというイメージが『着物に合う』ということになっているのじゃ。
逆にいえば、腕時計も着物で身につけ続けることで、『着物に合う』ということになるかもしれんのぉ。

男性着物は袂(たもと)にものがたくさん入ります。

両袖に大きなポケットが付いているようなものなのです。

そこに『懐中時計』を忍ばせて取り出す様は、かっこいいですよね。

着物好き男子
なんかこなれた感じも出ていいですね。

着物に合うものをこだわっていくほど、それが『様』になっていくんです。

そうやってもっと着物を楽しんでみてください。

まとめ

ということで、男性着物と腕時計の話をしてきました。

こんな話は腕時計だけにとどまりません。

着物は『伝統と革新』の間で揺れ動いているんですよね。

でも今ある伝統の中には、古き伝統を打ち破ってきたのもあるのです。

さとし
そして最後に『装いは自由』なんです。
だからこそ発展していくんです。
着物をもっと広めて、誰もが気軽に楽しめるものにしていくためには、やはり可能性を追求していくしかないんですよね。

 

さとし
では、よき『きもの』ライフを!