【簡単解説】着物の種類がわからない場合はこれを見よ!

着物の悩み
着物好き女子
家に着物があったんだけど、その着物の種類がわからないのよね。
こういう場合はどうしたらいいのかしら…
さとし
確かに着物の種類がわからないと、どこで着たらいいのかもわからないので、結果的にせっかくの着物が無駄になっちゃいますよね。
この記事では、引き継いだ着物や家にある着物がどんな種類の着物なのか、シンプルに見極め方を説明していきます。

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売を17年しています。
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は独立し、着物の制作にたずさわりながら、全国各地で着物の提案活動をしております。

この記事では基本的な見分け方である『着物の柄の付き方』を解説していきます。

これさえわかっていたら、着物は大体が見分けられます。

この記事を参考にして、今目の前にある着物が一体どういう種類なのか判断してみて下さい。

着物の種類がわからない場合はこれを見よ

着物の種類がわからない場合はこれを見よ

柄の付き方で種類を見分ける場合は『黒紋付(喪服)』を起点にするとわかりやすいので、背の形で説明していきます。

黒紋付
さとし
まずこれが黒紋付(喪服)です。
全体が真っ黒で、5つの紋が上半身に入っています。
留袖
さとし
これが黒留袖です。
裾(下半身)だけに柄が入ります。
上半身には5つの紋が入っています。
着物仙人
この黒留袖の『黒以外』が色留袖じゃ!
様々な色があるぞ。
訪問着
さとし
これが訪問着です。
上半身にも柄がきます。
小紋
さとし
これが小紋です。
柄が全体的にあります。
着物仙人
留袖や訪問着と違って、柄が縫い目を渡って繋がっていないのじゃ。

訪問着と付下の違いがわからない

着物好き女子
後、付下という種類もありますよね。
付下と訪問着の違いがよくわからないんですよね。
さとし
付下と訪問着の違いは微妙で、現在においては明確な線引きはないと言ってもいいんですよね。
付下と訪問着の違い

上の写真のように、付下と訪問着の違いは柄の分量でしか判断できません。

さとし
着物の販売の世界では、反物の状態で売るものを付下、仮絵羽(仮仕立て)をした状態で売るものを訪問着という分け方をしていたりもします。
着物好き女子
なんか微妙なんですね。
さとし
ただ、付下も訪問着も着ていく場面はそんなに違いませんので、あまり深く考えないでもいいのかもしれませんね。
着物のルールの世界では、訪問着の方が付下より『一格高い』と言われています。

紬って何かわからない場合はこれを見よ

紬って何かわからない場合はこれを見よ
着物好き女子
紬っていうのもたくさんの種類がありますよね。
それもよくわからないのよね。
さとし
紬は非常に多くの種類があり、それに対応する見分け方があります。
それらを全て網羅するのは大変なので、一般的な紬の特徴を説明します。

紬の基本項目【先染めである】

最初に説明していた着物は『後染め』といって、白生地を用意してそれを染めたり、そこに柄を描いたりしている着物です。

対して紬はそもそもの糸を『先染め』して、その糸を織っていくことで柄にしています。

さとし
ただ紬の生地を作って、それから染めていくというやり方で作る着物(これも基本的には紬)もあるんですよね。

その場合の柄の出し方は、通常の『後染めの着物』と一緒になります。

着物仙人
すなわち『紬の訪問着』や『小紋柄の紬』というものがあるのじゃ。

紬の基本項目【素材の風合いが違う】

着物を作るには生糸を使います。

生糸は蚕の繭から作り出しますが、生糸を作っている中で使い物にならない繭やその一部が出てきます。

さとし
そうしたものを『クズ糸』と呼び、それを集めて煮立てることで真綿状にしてそこから糸を紡ぎ出すというやり方があり、そんな糸で作ったものが紬と呼ばれているのです。

なので紬はその風合いが、生糸で作られた着物とは違うものになります。

糸の形や太さなどがいびつなので、独特のざっくりとした風合いになるんですよね。

着物仙人
ただ、今の紬には一部で生糸を使って作られているものもあるのじゃ。
紬の価値が高まるにつれて、色んな技法が編み出されているということなのじゃ。

紬の基本項目【全国各地に産地がある】

紬には生糸のクズ糸を使うという特性上、絹糸や生地の産地での副産物として全国で作られてきました。

それが今の時代にブランド化されているのです。

さとし
有名なものでは、奄美大島の大島紬や茨城県結城地方の結城紬、石川県の牛首紬などがあります。

その地域の伝承と風土を受け継いで紬は進化しているということなんですよね。

まとめ

ということで、着物の種類がわからない場合の見極め方をお話ししてきました。

さとし
これは洋服でも同じなのですが、着物の世界でも『商売』という側面が入り込むことで『種類』というのは増えていくんですよね。

種類が増えるとTPOも増えるので、身近ではない着物ではわかりにくさが増大していると言えます。

さとし
なので、ある程度のルールさえ押さえたら、着物は自由に楽しめばいいというのが私の考えですし、着物も少しずつその方向に向かっています。

要はこの記事で、基本を押さえたら後は自分らしく着物を着ればいいということなんです。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y