【プロが解説】着物における高級な種類ってなに?

着物の悩み
着物好き女子
着物って値段が高いイメージがあるけれど、最近じゃお手頃の値段のものも多いわよね。
その中でどういったものが高級な着物になるのかしら?
そして、それって何を基準に見極めたらいいのかしら?
さとし
着物は値段が不明確な商品であり、その差が激しい商品でもあります。
数百万円する着物もあれば、数万円で買える物もあります。
仕立て上がっている着物であれば、数千円でも買える着物も多数存在します。
この記事では、そんな着物の中でも『高級』とされている着物について紹介していきます。

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売を17年しています。
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は独立し、着物の制作にたずさわりながら、全国各地で着物の提案活動をしております。

この記事では以下の内容をお話ししていきます。

・発達する技術が着物の格差を生んでいる
・ブランド化という高級な着物

この記事を読むことで、高級な着物とされるものがどう生み出されているかがわかり、選ぶ時の基準を持つことができます。

読み進めてみて下さい。

着物における高級な種類ってなに?【技術の発達と格差】

着物における高級な種類って何?【技術の発達と格差】
さとし
全ての物に共通して言えることなのですが、物を作る技術は日々大きく発達しているんですよね。

技術が発達するということは、生産コストが下がるということに他ならず、着物においてもそれは同様です。

発達する着物を製作する技術

着物の機械化も様々な分野で進んでおり、『染める』『織る』という着物製作に欠かせない作業も機械でできるようになっています。

さとし
そして、その機械自体も日に日に発達しているんですよね。
その技術は非常に精巧で、むしろ人の手でするより正確であったりもするのです。
そして、この流れはどんどん進んでいくことは間違いありません。
着物好きマダム
機械化ってそういうことよね。
着物はこれまで以上に、いい物がお手頃で手に入れることができるようになってるのよね。

着物の素材の革命

着物を製作する技術の発達とともに、着物における素材も新しいものが導入されどんどん広がっています。

それがポリエステルの着物です。

着物をこの化学繊維で作ることによって、着物の値段はもっと安くすることができるのです。

このポリエステル素材の物を出来上がって状態で『洗える着物』という名前で販売されています。

この着物は数千円で販売されているんですよね。

さとし
『ポリエステルの着物など、着物ではない』という業界関係者がいたりしますが、『洗える着物』は紛れもなく着物です。
そういう人はポリエステルの素材のデメリットを声高に訴えますが、『正絹の着物』にもデメリットは同様にあるのです。

格差が広がる着物

その中で昔ながらの製法や技術を用いて作る着物もあります。

そうやって作るものは生産数が少なく希少性の高いものであり、結果値段が上がり高級品とされます。

この流れは今後も変わることなく、加速していきます。

さとし
つまり、着物も値段の格差ができ、洋服を買うような感覚で手に入れることのできる着物と、ブランド化された高級な着物に分かれていることになるでしょう。

着物における高級な種類って何?【ブランド化する着物】

着物における高級な種類って何?【ブランド化する着物】
さとし
そんな高級なブランド化された着物の代表ということで、『大島紬』を取り上げたいと思います。

大島紬は鹿児島県奄美大島を発祥とする絹織物です。

縦横の糸に絣を作り、その絣を合わせることで大島紬独特の柄を出していきます。

むちゃくちゃ簡潔に説明しましたが、少し詳しく説明します。
絣とは縦糸と横糸に染まってない部分を作り、その糸を織るときに合わせることによって柄にしていくという技術とその模様です。

さらに大島紬の染色には、その土地の泥や自然の染料を使います。

着物好き女子
大島紬の泥染めって聞いたことがあるわ。

そしてその土地の職人がそれを作りあげて、組合が商品の流通と品質の管理をしています。

さとし
こうやって、ブランドを作り上げそしてそれを守っているんですよね。

ちなみに大島紬の現場でも機械は導入されていて、そうやって作られるものは値段も安価(比較的ですが)です。

逆に絣の細かさを何段階にもわけ、手作業の細かいものは高級品としてブランドされているのです。

こういう風にブランド化に取り組んでいる着物は大島紬だけではありません。

各地域に伝わる伝承をブランドとしているものや、染色職人やデザイナーなどの作家と呼ばれる人が作る商品をブランドとしている着物もあります。

そういったものは高級な着物とされていて、値段も高い傾向にあるんですよね。

さとし
着物の業界ではこういった『ブランド化された高級な着物』をありがたがる傾向があり、それを推し進めてきた過去もあります。

当然、ブランドには魅力がありそれを愛するファンと呼ばれる人もいます。

着物好き女子
気軽に始めた着物でも、進めていくうちにどうしても欲しい着物に出会ったりするのよね。
それって嬉しいのよね。

ただ着物は選択肢がたくさんあるということも、同時に知って欲しいんですよね。

それを知ることが『本当に好きな着物』に出会う近道だからです。

まとめ

さとし
着物は高級なイメージが先行しがちですが、それだけではないということを再度、強調しておきます。

着物の楽しみ方は、その人それぞれだということなんです。

高級と呼ばれる着物には、そのいわれも当然あるのですが、高級に足るべき価値を見出せるかの方が重要なんですよね。

そうやって価値を見出すことができた着物は、あなたにとってかけがえのない着物になること間違いありません。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y