季節にあった着物の種類【3つを上手に使いこなす】

着物の悩み
さとし
さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売16年
・着物の店舗運営11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。

日本には美しい四季があります。

季節にはそれぞれの色があり、その装いがありますよね。

洋服にも『冬服』とか『夏服』があるように、着物にも季節ごとの種類があります。

その見分け方と、ルールについてもわからないことばっかり…
お客様
お客様

こういう風に思っている人は多いんじゃないのかと思います。

 

種類に関しては…

・袷(あわせ)
・単衣(ひとえ)
・薄物・夏物(うすもの・なつもの)

という3種類に分かれます。

違いは『裏地をつけているか』『素材が薄いか』というところです。

ではいつが袷の時期で、どの時期に単衣を着るのがいいんだろう?
お客様
お客様

という疑問になるんですよね。

着物の販売の現場でもしばしば、こういう悩みを聞くことがあります。

 

この疑問を一撃で解決するのであれば…

さとし
さとし
自由‼︎

となるんです。

 

洋服でも『この日をさかいに衣替えをする』なんて明確な基準はありません。

なので、着物だって個人の感覚で大丈夫なんですよね。

特にカジュアルの場面では『完全に自由』でいいと思います。

 

これではこの記事はこの時点で『終了』です。

なのでこの記事では、『一般的なこと』も交えて以下の3点を解説していきます。

・一般的なルールの解説
・袷・単衣・薄物の機能的違いを解説
・私、さとしが推奨する使いやすさ
さとし
さとし
これらを知って、着物を自信持って着てもらうことが今回の記事の趣旨になります。

季節にあった着物の種類【一般的なルールを知ろう】

季節にあった着物の種類【一般的なルールを知ろう】

まずは着物の『季節にあった着分け』、これの『一般的に言われているルール』を説明します。

これは覚えておくと役に立ちます。

・1月〜5月=袷(あわせ)
・6月=単衣(ひとえ)
・7月〜8月=薄物・夏物(うすもの・なつもの)
・9月=単衣(ひとえ)
・10月〜12月=袷(あわせ)

合計すると、袷が8ヶ月、単衣が2ヶ月、薄物・夏物が2ヶ月です。

袷の時期が随分長いですよね。

 

これを理由に着物を初めて誂える場合は『袷の着物』をオススメされるのが基本となります。

これは、『フォーマル』や『カジュアル』に関係なくそういう傾向になるんですよね。

日本の12ヶ月の平均気温を調べてみた

日本の平均気温を調べたら以下の通りでした。(※Wikipedia調べ)

1月【7.5℃】
2月【7.9℃】
3月【11℃】
4月【16.5℃】
5月【20.7℃】
6月【23.6℃】
7月【27.2℃】
8月【28.7℃】
9月【25.3℃】
10月【20.4℃】
11月【15.2℃】
12月【10.1℃】

これをみると、5月と10月は結構暑いですし、4月と11月も暖かいともいえます。

これは日本全国の平均気温です。

当然ですがもっと気温の高いところもあれば、低いところもあります。

昼と朝晩の気温も違いがありますよね。

 

さとし
さとし
なので『着物の季節分け』も柔軟に考えた方がいいというのが僕の考えです。

実際、販売の現場でも『単衣』を長めに提案するのが『最近の傾向』です。

お客様も『月』で区切らないことが多く、よく着る人ほどその辺は自由にしています。

フォーマルの場面では?

『結婚式』を例に出します。

母親の着る『留袖』を、一般的ルールで揃えるのであれば、結婚式はいつあるかわからないので、すべての種類が必要になります。

でも『薄物・夏物の留袖』というのは、ほぼ見ません。

ないわけではありませんが、一般的にはほとんど見かけません。
着物のルールを厳格に守ることもあるんです。

なので『フォーマルな場面』に関しては、留袖以外でも『袷』で着ることが多く、季節感に関しては寛容であるのが現状です。

季節にあった着物の種類【機能的違いを考える】

季節にあった着物の種類【機能的違いを考える】

『袷(あわせ)』『単衣(ひとえ)』『薄物・夏物(うすもの・なつもの)』の3種類がありますが、『具体的な違い』を解説していきます。

袷と単衣の違いは『裏地』があるなし

袷と単衣は素材的に違いはありません。

裏地を付けて仕立てるか、そうでないかです。

単衣の仕立てにも『裏地』は使われます。
『衿裏』『居敷当』『背伏』で、これらの役割は生地の補強が主になります。
対する袷の仕立ては『胴裏』と『八掛』という裏地を使います。
袷の字のごとく『表と裏の2枚を着ている厚さ』になります。
さとし
さとし
着物をパッと見た時に『袷』か『単衣』を判別することは難しいんですよね。
よく見たら、裏地のあるなしでわかります。

これは洋服でも同じですよね。

裏地がついてるスーツと、そうじゃないスーツも見た目にはあまりわかりませんし、そんなことを気にすることもあまりないと思います。

薄物・夏物の素材

対して『薄物・夏物』の素材は『見た目』に違いがあります。

薄物なので、生地が透けているんですよね。

薄物・夏物の素材は『絽(ろ)』と『紗(しゃ)』と『羅(ら)』があります。

 

『絽(ろ)』は横段に透けている生地になるのですが、一番『夏感』の強い着物になります。

『紗(しゃ)』の生地はその生地質が多岐に渡ります。

透け感があまり無いものもあるので、『薄物』ではありますが『単衣』として扱われることもあります。

『羅(ら)』は着物の素材としては使われないので割愛します。

着物の色は『季節感』になるのか?

やはり、暑い時は涼しげな色の着物を着るのがいいのかしら?
お客様
お客様

お客様がこういう風に思うことがあるんですが、事実として『黒地の薄物・夏物』もありますし、『純白の袷の着物』もあります。

つまり、色で季節が決まることはありません。

さとし
さとし
ただ、『着る人の気持ちの部分』と『周りが見る印象』というのがあるので、そういった意味も含めて自由に考えるといいと思うんですよね。

柄に関しては例外あり

特に『薄物・夏物』の着物にはその季節の柄が描かれていることが多いです。

例えば『朝顔』とか『金魚』とかです。

それ以外にも『季節の柄』ってありますよね。

その部分は間違えると『その人のセンス』が問われかねないので、注意が必要です。

さとし
さとし
逆にそれをコーディネートの楽しみに変える、そんな着物の着こなしを目指して欲しいですよね。

季節にあった着物の種類【私、さとしの推奨とは?】

季節にあった着物の種類【私、さとしの推奨とは?】

ここからは私、さとしの主張です。

一つの提案として受け止めてください。

さとし
さとし
これからの時代は着物の主流は『単衣(ひとえ)』です。

 

当然、寒い時は寒いので『袷』を着る時もあるのですが、これから着物を揃えようと思うのであれば、『単衣』の着物を作ることを僕はオススメします。

理由は『楽しく着物を着るのであれば《活動》するから』です。

 

フォーマルの着物は、その場面で着るという要素があるので、そんなに動きがないんですよね。

でも『着物を着てお出かけをしたい』というカジュアルの思いがあるのなら、やっぱり動きやすい方がいいですよね。

それならば『単衣』の方が断然機能的です。

そして、先ほども話しましたが『袷と単衣』は見た目に違いがありません。

皆さんは非常に気にされますが、見た目の違いで指摘されることは本当にありません。

 

でも、突然寒くなったりした時の温度調節ってどうしたらいいの?
お客様
お客様

温度調節なら、着物には『羽織やコート』などの上に着る物も豊富にあります。

もしくは『ショール』を鞄の中に入れておいたら、ちょっとした寒暖の調節ができるんです。

さとし
さとし
なので、『用途の広さ』『機能性』『行動力』を考えても僕のオススメは単衣‼︎

そう主張させていただきます。

まとめ

まとめ

ということで、『季節にあった着物の種類』についてお話をしてきました。

 

当然『着物の着方』は個人の思いが最優先されます。

その中で、『もっと気軽に着物を楽しむための着物のつくり方』の話もさせていただきました。

 

この記事を読んで、着物の楽しみを見出してくれるなら嬉しく思います。

皆さんの着物ライフを応援させていただきます。

 

では、よき『きもの』ライフを(^^)y

【まとめ】着物の種類