着物の生地の種類【代表的な5つの素材と絹の分類】

着物の知識
着物好きマダム
着物って様々な生地で作られているわよね。
それらについて詳しく知りたいわ。
さとし
そういった声にお答えするために、この記事では着物に使われる代表的な5つの素材を説明し、そして絹の生地について深掘りしていきます。

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売を17年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。

この記事では、以下の生地と素材を紹介します。

・着物の使われる代表的な5つの素材
→絹(きぬ)・木綿(もめん)・麻(あさ)・ウール・ポリエステル
・絹の生地の種類8選
→縮緬(ちりめん)・お召(おめし)・羽二重(はぶたえ)・綸子(りんず)・緞子(どんす)・絽(ろ)・紗(しゃ)・羅(ら)

この記事を読むことで、着物が作られる様々な要素を知ることができ、自分が着物を着用する時に何を選べばいいのかもわかります。

読み進めてみて下さい。

着物の生地の種類【代表的な5つの素材】

着物の生地の種類【代表的な5つの素材】

着物はいろんな素材で作られていますが、ここではその中でも代表的な5つの素材を取り上げます。

それぞれに特性があるんですよね。

【着物の生地素材】絹(きぬ)

絹は蚕の繭から取れる糸で作られます。

着物の素材としては最高級品として分類されています。

着物好きマダム
やっぱり着物と言えば憧れの絹よね。

メリット

絹はその手ざわりと、美しい光沢で遥か昔より人々の憧れでした。

実際に身体に馴染む絹の質感は、着ている人を美しく見せるものです。

一般的に絹の着物は他の素材で作られたものより格上とされ、フォーマルの着物はほとんどこの素材で作られています。

デメリット

その一方で絹は湿気に弱く、ちぢみやすく変色もしやすいという特徴があります。

着物好きマダム
確かに絹は取扱いが難しいというイメージがあるし、実際お手入れは大変なのよね。
さとし
さらに絹自体も高価なものが多いんですよね。

この絹に関しては、たくさんある絹の生地を後で説明していきます。

【着物の生地素材】木綿(もめん)

木綿は綿の種子から糸を作っていきます。

普段着用として、長く愛されている素材になります。

着物好き女子
浴衣にも多く使われている素材ですよね。
私はこの素材から着物を始めたわ。

メリット

木綿の最大の特徴はその丈夫さです。

さらに通気性や吸湿性にも優れ、肌触りもいいんですよね。

着物好きマダム
自分で選択できるのもメリットよね。

デメリット

デメリットとしては、ちぢみやすくシワになりやすい所になります。

そこに注意すれば、万能の普段着となるでしょう。

【着物の生地素材】麻(あさ)

麻は植物表皮の内側からとれる繊維であり、麻と苧麻(からむし)がその代表的なものになります。

着物好きマダム
夏着物としてお馴染みよね。

メリット

麻はその吸湿性と通気性が最大の特徴です。

さらに薄手で軽いという特徴があり、夏着物の定番となっているんですよね。

着物好きマダム
夏に麻の着物を着ると本当に気持ちがいいのよね。

デメリット

麻は染色性に劣り、色落ちのしやすい素材です。

生地質はゴツゴツしていて、それが良さでもあるのですが、非常にシワになりやすいという特徴にもなっています。

【着物の生地素材】ウール

ウールは羊などの毛から取れる素材になります。

着物好きマダム
普段着の着物の素材として、一世を風靡したわよね。

メリット

ウールは他の生地より厚手で暖かく冬場に着るのに最適です。

シワになりにくいので、気軽に着ることができます。

着物好きマダム
吸湿性にも優れているので、蒸れないのよね。

デメリット

動物性の素材は虫食いの心配がつきまといます。

さらには洗うとちぢむのでお手入れは慎重に行って下さい。

【着物の生地素材】ポリエステル

ポリエステルは石油から作られる化学繊維になります。

着物好き女子
洋服でもよく使われる身近な素材よね。

メリット

ポリエステルは非常に安価で、強度があり洗濯もできるので非常に気軽に扱える素材になります。

着物好き女子
洗える着物として非常に人気のある素材よね。

デメリット

メリットとしては通気性が低いことと、静電気が発生しやすいということです。

化学繊維は技術の発達に伴ってどんどん改良されており、未来のある素材だとも言えるんですよね。

【着物の生地の種類】絹の生地の種類8選

【着物の生地の種類】絹の生地の種類8選

代表的な5つの素材をご紹介しましたが、次は絹素材に特化して深掘りしていきます。

縮緬(ちりめん)

経糸(たていと)にはほとんど撚らない糸を使い、緯糸(よこいと)には撚った糸を使います。

右回りの撚りをかけた糸と、左回りの撚りをかけた糸を交互に織り込むことで、生地の表面にシボ(凹凸)が現れるんです。

京都府の丹後や、滋賀県の長浜、新潟県などが主な産地になっています。

御召(おめし)

お召

御召は、経糸(たていと)に『八丁撚り』という強い撚りのかかった糸を使い、緯糸(よこいと)にも撚りの強い『御召緯(おめしぬき)』という糸を使います。

これにより、縮緬よりシボが大きくはっきり現れます。

さらに、糸の段階で精錬することにより、コシのある生地となります。

羽二重(はぶたえ)

通常であれば、同じ太さの経糸(たていと)と緯糸(よこいと)で織り上げるのに対し、羽二重は経糸(たていと)を細い2本の糸にして織っていきます。

そうすることで、やわらかく軽く光沢のある仕上がりになります。

礼装の着物に主に使われますが、その特性を活かして裏地としても使われる生地になります。

緞子(どんす)

繻子織(しゅすおり)という織り方で作られる絹織物です。

厚地で光沢があり、どっしりとした高級感があります。

金襴緞子(きんらんどんす)と言われるように、高級織物の代名詞となっています。

金襴(きんらん)とは、金箔や金糸を使って柄を出す織物です。

帯にも使われます。

綸子(りんず)

綸子、緞子とよく似ていますが、練り糸を使う緞子とは異なり、生糸を用いています。

艶があり滑らかな記事で、やわらかい質感があります。

礼装の着物、そして襦袢にもよく使われます。

絽(ろ)

絽は捩り織(もじりおり)で織られる、薄地の生地になります。

緯糸(よこいと)7・5・3本おきに経糸(たていと)2本を交差させて織っていくことにより、透け感が出ます。

夏物の着物の定番として使われます。

紗(しゃ)

紗は絽と同じく捩り織で織られる、薄地の生地になります。

緯糸(よこいと)を1本づつ取った上で、強撚糸の経糸(たていと)を2本づつ絡ませて織り上げます。

夏物の着物で使われることの多い生地になります。

紋紗と呼ばれる紗に地紋を織り出した物も広く流通しています。

羅(ら)

絽や紗と同じく捩り織で織られる、薄地の生地になります。

羅は3本以上の経糸(たていと)を絡ませることによって、網のように目の粗い生地になります。

特殊な機を使っておるので流通量は非常に少ないです。

帯地やチリよけコートの素材などに使われます。

まとめ

ということで、着物の生地の種類についてまとめてきました。

着物を楽しむためには、その素材の特性を理解する必要がありますよね。

着物好き女子
洋服だったらすごく気にするものね。
さとし
着物の場合はやや情報が不足(閉鎖的)しているので、もっと気軽に知れるといいんですよね。
私の記事ではそんな着物の情報も多数紹介しているので、よかったら色々見てみて下さいね。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y