着物の種類【黒留袖とは結婚式の定番・格調の世界】

着物の知識
さとし
私、さとし
・着物の営業・販売の仕事16年
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は独立して、着物の制作にたずさわりながら、全国で着物の提案活動をしています

 

今回は、黒留袖(くろとめそで)のお話をします。

黒留袖は、読んで字のごとく地色が黒の着物で、裾周りに柄があります。

上半身には背中に1つ、肩に2つ、袖に2つの『家紋』がつきます。

着物の中でも、特に格の高さを持つのが黒留袖です。

着物の種類【黒留袖とは結婚式の定番・格調の世界】

着物の種類【黒留袖とは結婚式の定番・格調の世界】
さとし
『留袖』の説明は、普段僕がしている『留袖』のおススメトークを書き出すのが一番わかると思うので、そうします。

黒留袖の着用用途

黒留袖の着用シーンは『結婚式』です。

既婚の女性の正装である黒留袖は、親族の最大のお祝い事である『結婚式・披露宴』に着るのが主流です。

豪華な裾模様に、5つの家紋をいれて『結婚式』での間違いのない礼装になります。

それ以外での留袖の着用は、ほぼ見られません。

本来は礼装なので、式と名の付くものには着てもいいのですが、格が高すぎるので結婚式での出番しかないのが現状です。

黒留袖のレンタル【メリット・デメリット】

留袖は、レンタルすることが多い着物です。

新郎新婦の衣装、お父さんのモーニングとともに、『結婚披露宴』のレンタルセットになっていることが多いです。

メリット

当然、レンタルは『黒留袖を購入する』よりも価格が安いです。

特に『黒留袖』は、格の高さから柄等にも色んな技法を取り入れていることが多く、着物の中でも価格が高めです。

仕立て方に違いがあり、仕立て代が決定的に違います。

さらには、着物を持ったら『着物の保管・管理』の問題が出てきます。

黒留袖は頻繁に着るものではありません。

だからこそ管理にかかる手間も多いんですよね。

デメリット

着物好きマダム
我が子の一生に一回の結婚披露宴に、黒留袖をレンタルするってどうなのかしら?

結婚式は『義理事・縁起事』の要素も強いので、こういう思いになりますよね。

しかも黒留袖を着る親族は、集合写真で前に座ることが多いんですよね。

レンタルでは写真撮影のたびに、黒留袖の柄が違っているなんてこともあります。

価格面で言うと、お子様や親族が多く『黒留袖の着用機会』が多いと予測されるなら、レンタルより揃えておいた方が安上がりなのかもしれません。

家紋について

留袖には5つの紋がつきます。

この家紋の世界はとても、面白いです。

それぞれの家のシンボルマークである家紋、その歴史は古いですよね。

歴史ドラマで旗に描かれていたりしているような有名な家紋もありますよね。

ひとつだけ代表的な家紋をご紹介します。

これです。

五三の桐(ごさんのきり)と呼ばれる家紋で、レンタルには大体これが入っております。

日本の通紋として、広く知られています。

変わりつつある結婚式の黒留袖意識

変わりつつある結婚式のフォーマル意識

結婚式での両家のお母さんの定番衣装である黒留袖ですが、それも変わりつつあります。

黒は地味で嫌だという声もありますし、披露宴会場の雰囲気にあわせたいという思いの人も多くいます。

洋装を着用したいという人も多いですよね。

黒留袖だけに関わらず、フォーマルの様相は変化の一途です。

着物の着用イメージと実態も変わってきているですよね。

実例集

さとし
これは僕が着物の販売の現場で、お客様から聞く『変わりつつある黒留袖事情』です。
①華やかな装いがしたいと言って『訪問着』を着るお母様
②両家のお母様同士で決めて、黒留袖ではなく『洋装』にするお母様
③黒留袖をドレスに『リメイク』して着るお母様

こんな感じで、『結婚式に絶対着なければいけなかった黒留袖』も変化していってるんですよね。

やはり結婚式は『黒留袖』ということで着られるお母様もいます。

多様化の進む『着物』ですが、こういうフォーマルの席でも例外ではないんですよね。

まとめ

今回は黒留袖をご紹介しました。

着物の世界は本当に、奥が深いです。

そんな奥の深さを感じながら、着物を楽しんでいただけると嬉しく思います。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y