着物に使われる紋の種類【基礎知識編】

着物の知識
着物好き女子
着物に紋を入れることってありますよね?
そんな紋にはどういうものがあり、どういった意味で、そしてどうやって作られているのかしら?
さとし
紋は、特にフォーマル用途の着物を着る時に使用します。
紋が不可欠な着物もあるので、着物と紋のつながりは深いと言えるんですよね。
この記事ではそんな紋について深掘りしていきます。

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売を17年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。

この記事は以下の内容で話を進めていきます。

・紋の意味について考える【場所と大きさ】
・紋の作り方について考える【表現方法と技法】

この記事を読むことで、紋についての基本的な知識を得ることができます。

読み進めてみて下さい。

着物に使われる紋の種類【紋の意味を考える】

着物に使われる紋の種類【紋の意味を考える】

紋とは『その家や団体を表す紋章』のことです。

着物に使われる場合は『家族や親族への感謝と敬意の気持ち』を表しているとされ、その着物の格を上げるとされています。

紋の場所によるその意味

着物の紋は最大で五箇所に入ります。

そして、それぞれに意味があります。

紋①
さとし
背中の紋は、その家のご先祖様を表しています。
紋②
さとし
両胸の紋は、両親を表しています。
紋③
さとし
両袖の紋は、兄弟姉妹を表しています。

その全てが入る『五つ紋』は、その着物の格を最も上げるとされています。

着物好きマダム
黒紋付(喪服)や留袖などは五つ紋があるわよね。

背中と両袖にだけ紋を入れる『三つ紋』というスタイルもありますが、これは現在では使われる機会が少なくなっています。

背中だけに紋を入れる『一つ紋』というスタイルもあり、訪問着や色無地、カジュアルな着物でもつけることもあります。

着物好き女子
母の色無地に刺繍の一つ紋が入っていたわ。

紋の大きさ

紋の大きさは男性が直径約3,8cm、女性が約2cmが標準となっています。

着物好き男子
男性の紋の方が大きいんですね。
確かにそのイメージがあるなぁ。

着物に使われる紋の種類【その作り方に迫る】

着物に使われる紋の種類【その作り方に迫る】

紋は先ほど紹介した5つの場所に、何らかの方法で入れていきます。

そんな『紋の作り方』によって、着物の格が変わったりもするんですよね。

紋の表現方法

まずは紋の表現方法です。

後述しますが、紋は『染め抜き』が格が高いとされます。

さとし
『染め抜き』とは、紋の柄の部分を染め抜いて『白』になるようにする技法です。
下の写真を見ればわかりますが、紋の柄が『白』で、それ以外が地色の『黒』になっているんですよね。
紋のつくり

日向紋(ひなたもん)

日向た紋

日向紋とは紋のモチーフ全体を白抜きにする紋の表現方法です。

一般的な染め抜き紋の作り方になります。

陰紋(かげもん)

柄のモチーフ全体は地色の色になり、輪郭線だけを白で染め抜いています。

略式の紋とされています。

紋の技法

紋の作り方にはいくつかの技法があります。

次にそれを紹介していきます。

染め抜き紋

先ほども出てきた、紋の柄を白で染め抜く紋の作り方になります。

最も格が高く、黒紋付(喪服)や留袖などはこの形で紋を作ります。

染め紋

紋の柄自体を染めで描いていくやり方です。

縫い紋

刺繍で紋の柄を表現していくやり方です。

略式の紋の付け方です。

色無地や訪問着の格を上げたい場合に、このやり方で紋を入れたりします。

貼り付け紋

あらかじめ染めておいた紋の生地を貼り付けることで使う紋です。

着物のレンタルなどで、このやり方を使ったりします。

まとめ

ということで、紋についての基本的なことを解説していきました。

紋とは自分のルーツでもあり、自分を表現するためのものでもあります。

正しい知識を得ることによって、もっと着物を楽しめるのだと思っています。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y