●道行コートの丈はどれくらいにすればいいの?
●道行コートに季節ってあるの?
道行コートとは、着物の上に羽織る上着です。
内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…
・着物の営業・販売18年
・着物の店舗運営11年(店長歴)
・現在は着物の制作にたずさわっています。
この記事では『道行コート』の説明を以下の3点で進めていきます。
・道行コートの丈について
・道行コートの季節の着分けについて
これさえ読めば、道行コートのことは大体分かる内容です。
目次
着物に合わせる道行コートとは?【形と役割】
ポイントは衿の形です。
これが『道行コートの見分け方』になります。
フォーマル寄りの道行コートです。
道行コートの役割
『防寒』『ちりよけ』『礼儀』の3点に絞って解説します。
道行コートの役割①『防寒』
寒い季節というのは、着物を着ていても寒いです。
ただ寒い季節はどんなに防寒しても寒いのですが、コートを着ていないと印象的にも『寒さ』が倍増します。
着物はコートを着ても『うなじの部分』がどうしても開きます。
そこから冷気が入って寒いというのはよくある話で、『ショール』や『マフラー』をコートの上から重ねて着るのがオススメです。
道行コートの役割②『ちりよけ』
『道行コート』には、着物と帯を守る役割もあります。
道行コートの役割③『礼儀』
着物の『コート』は大きく分けて2種類あります。
『道中着(どうちゅうぎ)』『道行(みちゆき)』です。
「丸腰で外を歩くわけにはいかない」という、着物の礼儀が含まれているんですよね。
着物に合わせる道行コートとは?【丈】
道行コートの丈とは、『背中心からコートの裾までの長さ』です。
その人の身長によって『綺麗な見え方』に違いがあるので、重に長さを選ぶ必要があります。
雨コート(あまこーと)
丈の長さが裾(もしくはその近く)まであるような『道行コート』を雨コートとも言います。
すごく平たくいうと『カッパ』ですよね。
雨コートは長さもそうですが、生地の素材も雨に強い素材を選びます。
着物に合わせる道行コート【季節】
なので、基本的には1年を通して着用するんですよね。
道行コートには、以下の季節分けの種類があります。
→裏地(肩裏)がついている
・単衣の道行コート
→裏地がついていない
・薄物の道行コート
→生地に透け感のあるもの
その時の気候に応じて、これらを着分けるといいでしょう。
まとめ
ということで、『道行コート』についてまとめてきました。
今はどちらかというと、『道行』より『道中着』の方がコートの主流ですが、『道行コート』は昔懐かしい可愛さがあります。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y