【動画あり】男性着物でこだわりたい『帯の位置』

男性着物
さとし
私さとし。
●着物の営業・販売歴16年
●着物の店舗運営11年(店長歴)
●現在は独立して着物の制作にたずさわっています

男性着物を楽しむ人が増えています。

それこそ急増中です。

ということで、こんなことを思うんですよね。

さとし
どうせなら、かっこよく着てもらいたい。

間違い無いですよね。

男性着物はかっこよく着ないと意味がないんです。

着物好き男子
かっこよく男性着物を着るためには、どうしたらいいんですか?
さとし
それが、今回のテーマ『帯の位置』です。

男女問わず、着物において帯の存在は超重要です。

特に男性の場合は『帯の位置』が重要になるんですよね。

今回の記事は男性着物をかっこよく着るために、以下の3点をお話ししていきたいと思います。 

①帯の位置検証
②角帯の裏技
③動画で解説【角帯の結び方】
さとし
私、さとし。
男性の『着物好き』を心から応援するものです。
読み進めて『きもの街道』を突き進みましょう!

男性着物でこだわりたい『帯の位置』

男性着物でこだわりたい『帯の位置』

まずは『失敗例』から学びながら、かっこいい帯の位置を見ていきましょう。

『帯が上がりすぎる状態』を回避せよ

外国人が着物を着ると『違和感』を感じることがあります。

その原因は『上がりすぎた帯』にあります。

さとし
男性の場合、帯は腰骨のところ辺りで巻くのが最もかっこよく見えます。

帯は上がりすぎると、子供っぽく見えてしまいます。

さらに男性の帯は結び方の関係で、位置を固定させることが難しいのです。

だから痩せている人は、自然と帯が上がってくるんです。

対策【帯は下げ続ける】

この状態への対処方法は、『手で帯を下げ続ける』しかありません。

腰骨あたりのベストポジションに帯を持っていくのです。

大変ですが、それが男性着物の宿命です。

ただ、帯を下げる動作はかっこいい男性着物の姿勢でもあるのです。

帯の角度にかっこよさの秘訣あり

帯の位置とともに重要なのが、『帯の角度』でもあります。

帯の角度が上向きになると、それはかっこいい帯結びとはいえないのです。

帯の角度

さとし
とにかく帯の角度は『下向き』です。

要は、お腹が乗るくらいがちょうどいいんですよね。

これも徹底してこだわって欲しいポイントなのです。

【必見】角帯づくりの裏技

【必見】角帯づくりの裏技

男性の帯の種類といえば『角帯』と『兵児帯』があります。

『兵児帯』は布状のもので、巻くだけで帯結びが完成します。

よりカジュアルなくだけたイメージの帯になります。

そして、男性着物の帯の定番といえば『角帯』です。

幅は約10センチ、長さは約4メートルほどの帯になります。

さとし
女性の帯と比べると幅が狭いのが特徴ですが、男性着物のおしゃれを楽しむためには非常に奥の深い帯であると言えるんですよね。

そんな角帯をつくる際の裏技をご紹介します。

袋帯から角帯を2本つくる

着物好き男子
角帯って種類が少なくないですか?
しかも売ってあるのは、あまりかっこよくないし…
さとし
たしかに、角帯はバリエーションが少なく、売られているものは『定番品』ばかりです。

対して女性の帯のそれは、男性とは比べ物にならないくらい豊富なんです。

『着物の市場はやはり女性が中心』ということなんですが、逆にこれを利用して女性の帯から角帯をつくるというやり方もあるのです。

着物好き男子
えっ!?そんなことができるんだ。

袋帯(女性用の帯)の長さは角帯と同じく約4メートル、対して幅は約31センチで、男性の3倍くらいですね。

さとし
だから袋帯を角帯に加工して作り変えることできるんです。
しかも、一本の袋帯から2本の角帯が作れます。
種類もおしゃれ度も豊富な袋帯で、角帯をつくるとバリエーションが一気に広がるんです。
ちなみに僕の角帯は全てその方法でつくっています。

こんな方法で、2つとない『自分オリジナル角帯』をつくってみるのはいかがですか?

【動画】角帯の結び方

【動画】角帯の結び方

最後に角帯の結び方を伝授します。

男性の帯結びは、女性のそれと比べると『桁違いに簡単』です。

ここは動画の方が絶対にわかりやすいので、見てみてください。

貝の口【正統派の帯結び】

浪人結び【粋に楽しむ帯結び】

まとめ

ということで、男性着物の『帯の位置』についてお話ししてきました。

こういう細かいところを自分のものにして、男性着物を楽しんで欲しいのです。

男性が着物を着ると、相乗効果で着物を着る人が増えるんです。

着物の未来はあなたの手にかかっていると言っても過言ではありません。

全力で応援させていただきます。

共に楽しみましょう。

 

さとし
では、よき『きもの』ライフを!