帯揚げとは何か？【結び方・種類・格を画像と動画で分かりやすく解説】

まずは、帯揚げとは何か？を簡単に解説します。

帯揚げとは帯の上側を飾る長方形の布で、お太鼓結びをする際の帯枕を包み綺麗に整えるものです。

着物にアクセントを加える帯揚げ、ただその存在感は帯締めに比べると少し日陰です。
しかし、帯揚げに失敗するとせっかくの着姿が台無しです。
この記事は、そんな帯揚げにスポットを当てる取り組みになります。

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

私、さとし。
・着物の営業・販売を20年しています
・着物の店舗運営（店長歴）12年
・現在は着物の制作にたずさわっています。

この記事では以下の3点で、帯揚げにスポットを当てていきます。

着物における重要なコーディネートアイテムである『帯揚げ』の全てが、この記事を読むことで分かります。

▼振袖の帯揚げの結び方を知りたい人はコチラへ▼

振袖の帯揚げ選びのポイント【10枚の写真で解説】

2023年11月25日

綺麗な帯揚げの結び方【『本結び』を画像と動画で徹底解説】

帯揚げって綺麗に結ぶのが難しいのよね。

わかる…
でも帯揚げが綺麗に結べないと、せっかくの着姿も不恰好になるのよ。

そんな悩みに応えるべく、綺麗な帯揚げの結び方を画像で解説します。

本結びの綺麗な結び方

帯揚げを開いて2つ折りにします。

続いて2つ折りにしたものを3つ折りにします。

3分の1にたたんで…

反対側も3分の1たたみます。

これで綺麗な一本のラインになります。

ここで綺麗に整えておくことが大切ね。

右手サイドも同じようにします。
これで前半戦は完了ですね。

続いて左手サイドを上から被せて…

くるっと巻いて下からくぐらせます。

そしてここで一巻きね。

上にきた帯揚げを中心に寄せます。

そして輪を作って、もう一方を潜らせます。

中心の太さが変わらないように、ふんわり結んでください。

そして中心を帯の中に押し込みます。

少しだけ見えるようにするのよね。

残ったひだをまとめます。

まとめて小さくして、これも帯の中に入れ込みます。

反対側も同じようにして下さい。

そして綺麗に整えましょう。

これで完成です。

とっても綺麗ね。

上の画像で説明した帯揚げの結び方を動画でまとめています。
下のリンクからご覧ください。

帯揚げの結び方【本結び】

※音が出るので注意してください

帯揚げの種類【どんな場面もこの5種類があればOK】

まずは、色々ある帯揚げの種類についてみていきましょう。

【帯揚げの種類】綸子（りんず）

綸子は、光沢感となめらかさが特徴の生地になります。

その光沢感から、主にフォーマル用途の帯揚げとして使われます。

【帯揚げの種類】縮緬（ちりめん）

縮緬は、重量感がある生地になります。

様々な染めができる縮緬の帯揚げには、はっきりとした色柄が描かれ、主にカジュアル用途の帯揚げとして使われます。

【帯揚げの種類】絞り（しぼり）

絞りは、シボがあり立体的に見える生地になります。

振袖に合わせる帯揚げとして一般的です。
フォーマル用途として使われます。

こういった刺繍をあしらった、絞りの帯揚げもあるのよね。
さらに豪華さが増すわ。

【帯揚げの種類】絽（ろ）

絽は、横段に透け感がある生地になります。

夏用の帯揚げになります。
色柄によってフォーマル・カジュアルを使い分けます。

【まとめ】フォーマルとカジュアルの帯揚げ

シーン別の帯揚げの種類をまとめます。

【最上格】白と黒の帯揚げ

白の帯揚げは格式の高い礼装用の帯揚げです。

留袖に合わせるイメージね。

黒の帯揚げも格式の高い帯揚げで、用途は不祝儀（お葬式・お通夜など）用になります。

フォーマル用途の帯揚げ

フォーマル用途の帯揚げは、優しい色のぼかしで構成されていることが多いです。

上品なイメージがあるのが、フォーマル用途の帯揚げね。

カジュアル用途の帯揚げ

カジュアル用途の帯揚げは、はっきりした色柄が多くなります。
ただ、カジュアル着物には上品なイメージであるものも多く、先に紹介したフォーマル系の帯揚げをカジュアル着物に使うこともあります。

逆はあんまりないけどね。

帯揚げギャラリー

ここでは、さまざまな帯揚げをご紹介します。

楽しみね。

関連リンク

▼帯締めの種類についてはコチラ▼

帯締めの種類【その格と結び方を27枚の画像で解説】

2023年12月5日

では、よき『きもの』ライフを（＾＾）y

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