
着物店舗で店長をしています。
着物の店舗での仕事は、営業・販売はもちろんですが、企画の立案や人材教育などもその範囲に入っています。
そんな着物の店長になって、もう10年たちます。
このブログでは、そんな私の着物の知識や経験を綴っています。
現場で営業をしていると、こんな声によく出会います。
何から始めたら、いいのかわかんないんです…

着物に憧れを持つ人が、増えてきているんですね。
本当にありがたいことです。
現場にいると、お客様の層が変わってきていることを肌で感じます。
ただ、着物って始めるにしても、どこから手をつけていいかわからないですよね。
そんな悩める人に私、さとしがひとつの答えを出します。

着物を着れるようになることです!
とにかく、着物は着れないと始まりません。
なので『着物を着る技術の習得』、ここを一番最初に考えてください。
この行動を継続することで、以下のようなことが起こります。
②着物の基本的な知識がわかる
③着物仲間と出会える可能性がある
いずれも何かを始める時の大事な要素です。
『道具・やり方・知識・仲間』、これらが揃うと、着物の旅はもう始まるしかありません。
その為にも『着物の着方』を習得してほしいんですよね。
目次
綺麗な『着方』じゃないとダメ!その理由
再度、言います。
着物楽しむに一番重要は事は…『着方』です。
よく考えると当たり前なんですよね。
着れないと意味がないんです。
そのものが『自分で使用できない』、これで長続きするわけないです。
だから、まず『着物のルールなんてどうだっていい』ので、着れることを目指しましょう。
頭でっかちになってはいけません。
行動が大事なんです。
ただ重要なことは、『とりあえず着れる』ではなくて、『綺麗に着れるようになる』ことです。
着物の着姿は『綺麗に着れているか』で決まります。
洋服だってそうです。
だらしなく着ていると、せっかくのブランド洋服もチープに見えます。

たとえ『100円』の着物でも綺麗な『着方』で着ると素敵なんです!
高額着物を販売することで、利益をとっている僕が言うんだから間違いないですよ(^^)
着物は「いい着物をそろえる」「着物の知識を蓄える」「コーディネートを学ぶ」ではなく、綺麗に『着れる』、このことが重要なんです。
『着方』を習得することで得られること
着物は『どんな種類の着物でも同じ形状をしている』ので、『着方』を覚えてしまうと大体のきものが着れるようになります。
だからひとつ覚えるだけでいいんで、意外と簡単なんですよね。
当たり前ですが、『着方』を習得できたら、着物を着て出かけることができます。
自分で着物を着て出かけると、感じることがあります。
『着せられている』と『着こなしている』の違いですね。
観光地とかでは、着姿の人がたくさんいますが、大体が『着せられている人』です。
その中で『着こなしている』自分というのは、すごい満足感なんですよね。
それを感じると、着物を着る喜びが大きくなります。
そうすると着物を着ることが、より楽しくなるんですね。
この思いを得る為にも、『着方』を習得してほしいと思っています。
そして楽しくないと、長続きしない。
これが、『着物を始める為にもっとも重要なこと』だと思うんです。
『着方』を習得する代表的な方法とその【良し悪し】
『ではその為にどうしたらいいのか?』
考えていきましょう。
①無料の着付教室に通う
よく、CMとかでもやってますよね。
なんか後で、着物をおススメされるんじゃないのかなって。
はい!その不安は的中します。
そりゃそうです。
企業だってボランティアじゃないんだから、無料という宣伝を打ってその投資分の回収を目論むなんていうのは普通です。
わかってあげてください。みんな頑張っているんです。
でも、そこでいい人間関係ができて、本当にいいものをおススメしてくれる人に出会えるのなら、悪くはない話なんですよ。
商売が絡むと『一生懸命』『親身さ』があったりします。
ここを否定しすぎてはいけません
ただ、その人(おススメしてくれる人)の見極めは大切です。
『自分のことしか考えずに売り込みしかしてこない』担当(企業)に出会ったら、一目散に離れていきましょう。
消費者は選べます。
ちなみに、『おススメされるのが絶対に嫌だという人』は、有料の着付け教室もたくさんあります。
着付けを教えることで採算がとれているところは、むやみやたらとおススメはしないと思います。
ただ、そこでも『おススメの呪縛』はあったりするものなんですけどね。
②親しい人に教えてもらう
例えば、友達とか親族とか…
身近にそんな人がいるのであれば、教えを乞うのもいいかもしれません。
人は『スキルを人に教えることが好き』なはずです。
共通の趣味が出来ることを喜ぶ人は多いので、出来ればどんどん仲良くなって、一緒に着物で出かけたりしてみましょう。
着物を一緒に楽しむ仲間ができたら、憧れの着物ライフはもっと広がります。
ただ善意だけで教えてくれる人は、どちらかというとおせっかいな人が多く、結局何かに巻き込まれることもあります。
『人間関係』の問題はいついかなる時もありますが、それも含めて『着物ライフ』なのかもしれません。
③着物屋さんで教えてもらう
今では、着物の小売店でも着付け教室だったりは、精力的に取り組んでいます。
無料だったり、有料だったりします。
有料でも、『ワンコイン』でできたりと、格安ではあります。
でも、『やっぱり着物をおススメするんじゃないか』と不安になるあなた!
その不安は的中です!(2回目)
僕は着物屋の店長していますので『絶対』と断言できます。
そうしてお客様を獲得し、『着物をおススメしよう』って指示出してますもん…
こっちだって一生懸命、わかってくださいm(--)m
ただ、以下のようなメリットもあります。
→大体いつでも空いてるし、都合をつけやすい
②足りない商品がいつだって買える
→『着方』に必要なものは一通りそろっているはず
③着る機会を提供してくれる
→定例で『着物の会』を開催しているところが多い
これも、お店選び(担当・会社)が重要になってきますよね。
上手く利用すると、もっともアクセスのいいのが小売店です。
④本や動画で調べてみる
着付けのやり方の本は、ずいぶん昔から多数あります。
最近ではYouTubeで動画の配信していたりもします。
自分一人で学べるので気軽です。
ただ一人でやるのって長続きしなかったりしますよね。
『結果にコミット』してくれる人がいたほうが、目的まで早く到達できるものなんです。
着付けを学ぶ注意点
『着方の教室』で座学から入るところはおススメできません。
つまり『知識』からはいるところです。
だって『着方』は文字どおり『衣服』を『着る』ことなんですよね。
皆さんも、パジャマの『着方』をお母さんが教えてくれた時は言語ではなく『実践』だったと思います。
『とにかくやってみる』が大事なんですよね。
最後に
『着方』をよく『英会話』に例えたりします。
英語が話せるようになりたかったら、英語を話している人の所に飛び込むのが一番早いですよね。
最初は片言でちょっと恥ずかしいけど、環境になれたらどんどん上達していくんだと思います。
着物の『着方』も一緒です。
憧れがあるなら、勇気をだして飛び込むことが重要です。
『いいイメージ』をもって行動する。
すべての成功に共通することですよね。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y
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