【新常識】『ルールにとらわれない』季節で着分ける男性着物

男性着物
着物好き男子
男性着物にも『夏服』『冬服』みたいなものがあるのかな?
それってどうやって見分けて、どれだけ揃えないといけないんだろう?
さとし
男性着物というより着物には、『季節に応じた着物の種類』があります。
四季がはっきりしている日本では、それは当たり前のことなんです。
ただそこまで身近ではない着物、分わかりにくいですよね。

ということで、今回の記事はその辺りを詳しくお話ししていきます。

その前に少しだけ自己紹介を…

さとし
私さとし。
●着物の営業・販売歴16年
●着物の店舗運営11年(店長歴)
●現在は独立して着物の制作にたずさわっています

男性着物(着物全般)の季節での種類は以下の通りです

●袷(あわせ)
●単衣(ひとえ)
●夏物(なつもの)

主に『素材』と『仕立て方』によって種類が変わるのですが、洋服の感覚でいうと一つ多いように感じますよね。

その辺が結構重要で、着物の面白さでもあります。

◆袷(あわせ)=表地に裏地をつけて仕立てている着物
◆単衣(ひとえ)=表地に裏地をつけずに仕立てている着物
◆夏物(なつもの)表地に絽(ろ)や紗(しゃ)といった透け感の素材を使って裏地をつけずに仕立てている着物
着物好き男子
ふ〜ん…でも実際にどれをいつ着るんですか?
さとし
着物にも『ルール』があり、『いつ着る』というのは具体的に決まってはいます。
ただ、『気温』とか『昼夜』とか『体調』などで洋服を着分けするように、着物もそういう風に、臨機応変合わせていくのがいいんですよね。

ということで、この記事では以下のことをまとめてお話しします。

●ルールのおさらいからの『新しい常識』
●多様化する着物の着分け
●着物の現場の実態
季節の節目にしてほしい『着物のクリーニング』についてもお話ししています。
さとし
私、さとし。
男性の『着物好き』を心から応援するものです。
読み進めて『きもの街道』を突き進みましょう!

『ルールにとらわれない』季節で着分ける男性着物

『ルールにとらわれない』季節で着分ける着物
さとし
まずは『ルールのおさらい』をします。
これを知らないと話が前に進まないんですよね。

ルールとその違和感

以下が着物の『着分け』に関するルールです。

●1月〜5月=袷(あわせ)
●6月=単衣(ひとえ)
●7月・8月=夏物(なつもの)
●9月=単衣(ひとえ)
●10月〜12月=袷(あわせ)
着物好き男子
へぇ〜、1年の3分の2が『袷』なんだ。
さとし
もう一年のほとんどだよね。
単衣と夏物は残りの期間を分け合ってるって感じだよね。
着物好き男子
でも、4月や5月なんてかなり暑いし、10月もそんな感じだよなぁ…
さとし
そうなんだよね。
そこが違和感を感じるところなんです。

着物を楽しむ人の中で広がる『新常識』

ということで、男女問わず着物を楽しむ人の中では、上記のルールにとらわれない着物の着分けが主流となってきています。

特に単衣は裏地がついていないだけで、袷と見た目の違いがそこまでありません。

なので『単衣の期間が長くする』のが、着る人の選択なんですよね。

着物仙人
『単衣』はその上に羽織をはおることで、温度調節もしやすいのじゃ。
着物好き男子
確かに、着物を着て外を歩くことを考えたら、そういう風に温度調節しやすい単衣の方が着やすいですよね。
さとし
そう!着物をカジュアルとして着て出かけるものとして考えたら、『ルール』より『着やすさ』が重要なんですよね。
なので、『袷』『単衣』『夏物』にとらわれない着物の着分けを考えるべきなんです。

素材と仕立て方で『多様化』する着物の着分け

素材と仕立て方で『多様化』する着物の着分け
さとし
最近の着物業界は空前の薄物ブームです。
それが着物の着分けの多様化につながっているんです。

『もっと軽く』で着物が変わる

紋紗(もんしゃ)と呼ばれる、地柄がある薄地の着物に人気が集まっています。

さとし
紋紗は物によっては、そこまでの透け感がなく、そのまま着物としても着れるものも多くあります。
逆にあえて透けさせて、長襦袢を見せるという合わせ方もあるんです。
着物仙人
さらに、薄地の着物に『通し裏』をつけて仕立てるやり方もあるぞ。

『おしゃれ』や『機能性』を考えて、いろんな着方を楽しむ人が増えているんです。

この流れは洋服でも一緒です。

『軽くて着やすい』は、愛好家にとって嬉しい響きなんですよね。

羽織も同じで、合わせ方は無限大

さとし
男性着物の必須アイテム『羽織』も、薄物で仕立てたものが人気です。

こうなると着物と羽織の組み合わせは『袷』『単衣』『夏物』という3種類ではなくて、大きく広がるんですよね。

そこに明確な着分けの時期などは存在しません。

自由に自分に合わせて着分けていくんです。

さとし
それが着物の新しい合わせかたであり、着物を楽しむ醍醐味でもあるんです。

実際の着物を着る現場では…

実際の着物を着る現場では…
着物好き男子
でも、実際の着物を着る人たちはどうしているんですか?

ということで、最後に着物の現場の着分けの実態をお話しします。

結婚式などは着物を『衣装』として着る

結婚式などで着物を着る場合の多くは、式場で着物を着てそこで脱いで帰ります。

薄物のフォーマル着物はありますが、そこまで一般的ありませんし、結婚式は一年中行われています。

なので結婚式の世界は季節を問わず、袷の着物を着る(真夏でも)のが一般的です。

さとし
いわゆる衣装としての着物ですよね。

実際、婚礼着物の貸衣装などで、単衣・夏物を扱っているところは少ないです。

着物のルールに厳格な世界

着物を着ることを職業としている人たちや、伝統的な世界に身を置いている人たちがいます。

こういう『着物のプロ』の世界では、その世界の中ではルールが厳格に守られていたりします。

さとし
これは当然ですよね。
着物以外でもそんなことはたくさんあります。

逆にそんなプロの人たちも、普段では案外ざっくばらんに着物を着ているものです。

さとし
同じく着物のプロの僕がいうのだから間違いありません。

着物を楽しんでいる人たちは?

さとし
ちなみに僕は、よっぽど寒くない限り基本は単衣の着物を着ています。
だって着やすいからね。

僕は着物の販売を仕事としています。

その中の傾向として、単衣の販売が増えているんですよね。

さとし
これはこちら側が提案してるというのもあるんですが、その提案に賛同して着物を買う人が増えているという事実でもあるんです。

着物を着る人の意識が変わっている証拠なんです。

男性着物のクリーニングについて

男性着物のクリーニングについて
さとし
季節の節目にはすっきりと『クリーニング』したいですよね。
そんな時にオススメのネット注文でできる着物のクリーニングを紹介します。
手間要らずで気軽、そして格安です。


創業55周年・老舗クリーニング工房【アライバ】

さとし
実際に私も使ってみたんですが、納期も早く満足な仕上がりでした。

お申込み手順

さとし
申し込み手順を解説していきます。
リンクに進んでもらって下記の要領でお申し込みください。
アライバ 申し込み
さとし
まずは、リンクに飛んでもらうと説明が色々あります。
そして、この『お申し込みはこちら』をクリックしてください。
アライバ 会員登録
さとし
会員登録をするかしないかという画面になります。
何回も使うようなら、登録するほうが便利ですよね。
アライバ クリーニングプラン
さとし
クリーニングのプランを決めます。
アライバでは、クリーニング後の保管のサービスもしています。
便利なサービスなので、検討してみるのもいいですよね。
アライバ オプション
さとし
その他、オプションを決めていきます。

ここまで登録したら、後は『個人情報』の記入と『支払方法』を選択して完了です。

すぐにメールが来ます。

そこに『申込番号』が記入されていますので、その番号を送り状に記入して発送してください。

着物を送り到着すると、再度メールをくれます。

『30日以内』が納期とありましたが、今回は15日ほどででき上り、自宅に送られてきました。

さとし
着物のクリーニングは場所によって値段もまちまちですし、やっているところも少ないので、ネットで完結するのであれば便利ですし、何より気軽です。
さらに男性着物を楽しんでいくなら、気持ちよく着るって必須ですよね。
困った時は是非、申し込んでみてください。
創業55周年・老舗クリーニング工房【アライバ】

まとめ

着物は変化しています。

これは着物が『ファッション』に進んでいるからだと思います。

ファッションはいつだって時代の先端を走ります。

新しいスタイルは、あっという間に当たり前になります。

さとし
僕としては、着物がファッションとなることは本当に嬉しいことです。
なぜなら、着物の色んな楽しみ方が生まれ楽しむ人が増えたら、着物の発展につながるからです。

着物への興味を応援しています。

 

さとし
では、よき『きもの』ライフを!