着物は夏と冬の違いは『素材の薄さ』の違いだけです。
そう言った意味では洋服と一緒です。
例えば『ジャケット』、夏用には素材が薄かったり、裏地がなかったり、ですよね。
着物にも同じような違いがあり『夏用冬用』があるのです。
この記事の結論は出ましたが、もう少し深掘りしていきます。
その前に少し、自己紹介を…
●着物の営業・販売歴16年
●着物の店舗運営11年(店長歴)
●現在は独立して着物の制作にたずさわっています
この記事では以下の2点で、男性の夏着物についてお話ししていこうと思っています。
②浴衣について
男性の『着物好き』を心から応援するものです。
読み進めて『きもの街道』を突き進みましょう!
男性の夏着物【違いと見分け方】
冒頭にも言った通り、着物の夏用と冬用の違いは素材の薄さだけです。
確かに夏用には『清涼感のある色が使われがち』ですが、別に冬用にそれがないわけではありません。
夏素材の代表と呼ばれるのが『麻』です。
麻は風通しが良く涼しいので、夏用の素材として多く使われますが、絶対に夏しか着てはいけないというわけでもないんですよね。
厳密に言うと夏冬の違いはないのかもしれんが、着物のTPOで夏着物は『絽(ろ)』『紗(しゃ)』『羅(ら)』の素材だとされておるのじゃ。
それらの特徴は『薄い』ということなのじゃぞ。
男性の夏着物の見分け方
ということで、夏着物の見分け方は簡単です。
素材が薄いかどうかなんです。
写真は『紗(しゃ)』の生地です。
こちらの写真は『絽(ろ)』の素材です
透け感がありますよね。
ということで、こういう素材は夏着物なんですよね。
男性の夏着物【浴衣について】
それほど浴衣は夏の和の装いとして定着しているんですよね。
浴衣と着物は違うものではありません。
浴衣は着物の一種なんです。
大きい着物というカテゴリの中に浴衣が入っているというとわかりやすいでしょうか?
浴衣は着物の中で『湯上がり着(=言わばパジャマ)』という位置づけです。
着物の中で『裏地をつけず』に『汗をかいてもいいような素材』で『薄め』のものが浴衣として位置づけられているのです。
しかし、最近の浴衣はその役割を飛び越えて、夏のお出かけ着としての地位を確立しています。
この変化は『ファッション』というしかないのですが、人類の衣類の歴史は『常識を打ち破って変化』しているものなんですよね。
興味があるなら読んでみて下さい。
まとめ
ということで男性の夏着物についてお話ししてきました。
夏に着物って暑いと思われがちですが、男性の着物の場合はそうでもなく、むしろ締め付けの多い洋服より着やすかったりします。
これを機会に夏も着物を着てみませんか?
皆さんの着物生活を応援しています。
浴衣は思いつくんですが、着物もあるのかなぁ…