・着物の営業・販売18年
・着物の店舗運営11年(店長歴)
・現在は着物の制作にたずさわっています
男性の着姿に『羽織』の存在は重要です。
羽織のない『男性の着姿』は格好がつきません。
今回はそんな『男性着物のとって重要な羽織』の話をしていきます。
・羽織の役割
・羽織の選び方
ぜひ、着物を始めてみましょう!
目次
男性着物にとって羽織の存在とは?【種類と役割】
女性の着物では、そこまで羽織の重要性は言われません。
女性の着姿は、着物と帯のコーディネートの方が目を引くからです。
対して『男性の着姿』は基本的にはシンプルなものが多いので、『着姿のシルエット』の方が重要で、その為に羽織の存在は欠かすことができません。
羽織をしてる着姿と、してない着姿を見比べてみましょう。
これが羽織をしていない男性の着姿です。
『着流し姿』とも言われます。
同じ着物に羽織をした着姿です。
やはりグッと締まりますよね。
羽織をはおることによって、男性の着物は社交着となります。
羽織の種類
男性の着物における『上物(着物の上に羽織るもの)』は羽織だけではありません。
まずは羽織を含めた代表的な『男性着物の上にはおるもの2つ』をご紹介します。
羽織
男性着物の上物の定番は『羽織』ですよね。
『アンサンブル』と呼ばれる、着物と生地を同じくしたセットもありますし、着物と羽織を別物として作る場合もあります。
素材は多岐にわたり、薄手の生地で羽織を作る場合もあります。
より気軽に着れるんですよね。
色は様々ですが、柄は基本的には着物と同様に無地です。
陣羽織
陣羽織は上記の写真の様に、袖のない羽織です。
武将が鎧の上に着ていたことから『陣』羽織と呼ばれます。
これですね。
袖がないので羽織より気軽にはおれます。
用途もカジュアル寄りですよね。
和の雰囲気を味わうのに最適なんですよね。
羽織の役割
次は羽織の役割を見ていきます。
役割①【防寒】
当たり前ですが、羽織は着物と重ねて着るので防寒の意味があります。
ただ着物は真冬に外で着る場合には、羽織だけでは完璧に防寒できません。
衿周りと、足元の防寒対策は必須です。
覚えておいて下さい。
役割②【社交着として】
男性着物は、羽織と袴を履くことによって礼装に近づいていきます。
その最上格が『紋付羽織袴』ですよね。
ここまでいくと完全にフォーマルですが、男性着物は羽織をはおることで社交着としての範囲が広がります。
『ジャケット』をはおると言うとわかりやすいですよね。
役割③【ファッションとして】
冒頭にも言った通り、男性の着姿にシルエットとしての『羽織』を欠かすことはできません。
羽織をはおることによって、『格好がつく』という言い方が一番ピンときます。
男性着物の羽織の選び方
羽織の選び方は大きく分けて2種類あります。
『誂(あつら)えて作る』と『既製のものを買う』です。
ご注意ください。
誂えの羽織を作ろう
誂える場合は『反物』から選びます。
男性用は着物でも同じことが言えるのですが、現状『男性用の反物は数が少ない』というデメリットがあります。
着物屋さんで扱っている反物は、ほとんどが女性用に作られたものなんですよね。
ですが女性用として作られた反物も、仕立て方で『男性羽織』にすることはできます。
そのほうが『種類が豊富』なので、自分好みの羽織を作ることができるんですよね。
寸法(サイズ)の問題が出てくることがありますが、『足し布』をして仕立てることでその問題は解決します。
ちなみに陣羽織の場合には『寸法で悩む』ことはありません。
根気よく自分のお気に入りを探すのも手ですよね。
まとめ
男性着物が広まれば広まるほど、当然選択肢も広がっていきます。
そうなるように、男性着物を応援したいんですよね。
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では、よき『きもの』ライフを(^^)y
これも羽織をファッションとしてのポイントですよね。