しかしこの話題は賛否両論がある話でもあります。
ということで、今回は男性着物に合わせる靴について、詳しく深掘りしていきます。
その前に、私の自己紹介を…
●着物の営業・販売歴16年
●着物の店舗運営11年(店長歴)
●現在は独立して着物の制作にたずさわっています
着物は伝統的な要素も多分に含んでいますが、やはり『ファッション』という要素を忘れてはいけません。
なので、着物の多様性と可能性って考えていくべきなんですよね。
この記事では以下の2点を検証して、『男性着物に靴は合うのか?』を検証していきたいと思います。
●着物に靴を履くメリット
男性の『着物好き』を心から応援するものです。
読み進めて『きもの街道』を突き進みましょう!
目次
男性着物に『靴』は合うのか?
少し歴史を振り返ってみて、男性着物に靴を合わせた第一人者と思われる偉人の着姿から、男性着物の合う靴の『仮説』を立てたいと思います。
坂本龍馬が着物に合わせた靴
かの有名な坂本龍馬が台に肘をかけて立っている写真の、足元を見ると靴を履いているんですよね。
当時、そんな合わせ方をしている人は誰もいなかったと言われています。
文明開花の夜明けの頃、西洋との貿易を取り入れようとしていた坂本龍馬らしいエピソードですよね。
この坂本龍馬の写真を見て、男性着物に合わせる靴として『2つの仮説』を出してみました。
仮説検証『坂本龍馬のコーディネートを参考に』
②男性着物にはブーツが合う
この2点の仮説を立て、掘り下げていきます。
袴に靴は合う
着物は一枚のワンピースです。
その形状は『裾ギリギリまであるスカート』といった感じです。
ズボンに見慣れ履き慣れている我々にとって、その形状は違和感があったりするものです。
その上に靴を持ってくるのは、さらに違和感を感じるんですよね。
しかし、袴を履くことによってその違和感は幾分か解消されるように感じているんです。
袴は、ズボンのような形状をしてるんですよね。
ブーツ
もう一つは『ブーツ』ですよね。
このレトロ感漂う履物が、同じくレトロな雰囲気の着物に合っているんですよね。
スニーカーは合わないように感じますし、あのブーツの長さが合っているように感じるんです。
実際、ネットで調べてみると『坂本龍馬が履いていたブーツ』ということで、着物用の靴として売られています。
仮説を覆す事例が『男性着物愛好家』にはいっぱい
着流し姿にブーツを履いて、おしゃれに決めている人もいます。
中にはスニーカーを履いている人もいるんですよね。
そもそも、現代は『本来あった男性着物の常識』を覆す着物の柄もたくさんあります。
洋柄の着物も多数あり、それにコーディネートしていくのに靴を合わせることも自然な流れなんですよね。
この流れはさらに広がっていくと思いますし、ファッションの楽しみ方でもあるんです。
男性着物に合わせる靴の機能
男性着物に合わせる靴はコーディネートだけでない、メリットとなる機能があります。
防寒としての靴
雪駄や草履などは、サンダルと一緒で足がむき出しになります。
足袋を履くとは言え、冬にはそれが堪えるんですよね。
靴はそれを解消してくれるんです。
動きやすさとしての靴
『関東大震災』です。
この時に着物を着ていた女性は、その着物の動きにくさというデメリットで、多くの人が逃げ遅れ犠牲となったのです。
男性着物も普段洋服を着慣れている我々にとっては、動きづらさを感じるものです。
それは履物も一緒ですよね。
雪駄や草履などでは、なかなか速く走るというのは難しいものです。
カジュアルで着物を楽しむ場合、『移動』はつきものです。
そうなると、『動きやすさ』は大事な要素となるのです。
まとめ
ということで、『男性着物に合う靴』をまとめてきました。
こういう話ができるのも、男性着物の楽しさであると思います。
要は『自分らしさ』の追求なんです。
それが男性着物の可能性をもっと広げることとなすんですよね。