あとルールとか気になるんですよね…
ではまず、どんな着物を着るべきなのか?
答えとしては『無地系もしくはお召の着物』に羽織のセットです。
これを踏まえて、結婚式で男性着物を着る上で『失敗しない為の3つの準備』をお話しします。
●小物の合わせ方
●袴って履くべきなのか?
男性の『着物好き』を心から応援するものです。
読み進めて『きもの街道』を突き進みましょう!
目次
男性着物で結婚式に行きたい【失敗しない為の3つ】
着物には『フォーマル』と『カジュアル』があり、結婚式なら当然フォーマルの装いをします。
ただ『フォーマル』と言っても広いので、『招かれる立場』として準備するべき着物の話をしていきます。
無地系・お召の着物
結婚式で男性着物を着る場合、『後染めの無地の着物』を着ることをオススメします。
白生地に染めの加工をしている着物のことです。
対するのは『先染め』で、これは糸の段階で染めの加工をして織り上げている着物です。
『先染めの着物』は紬(つむぎ)と呼ばれ、カジュアル用途がメインになるので、結婚式には向きません。
柄がある男性着物はカジュアル要素が強くなりますし、『お祝いする為に招かれている』立場であまり主張がありすぎるのも考えものです。
ここは、無地でスッキリとコーディネートするのがオススメなのです。
お召の着物
お召の着物は『先染めの着物』です。
お召というのは『かつて徳川家の将軍がお召になった』着物になります。
着物の世界では格が高いものとされ、フォーマル用途でも使えるんです。
まとめると、結婚式に着て行って間違いないのは『後染めの無地系の着物もしくは、お召と呼ばれる着物』となります。
色は基本的に何色でもいいですが、あんまり派手な色はオススメできません。
帯と羽織の合わせ方
次に着物に合わせる『帯』と『羽織』の話をします。
帯
帯は『角帯』を合わせてください。
『兵児帯』という男性用の帯もありますが、カジュアル用途になるので結婚式に締めていくのはよくありません。
男性の角帯は、そんなに柄があるわけではないですが、結婚式には基本は無地の角帯を選べば間違いないでしょう。
羽織
男性着物における羽織は、スーツでいうところジャケットになります。
例え夏でも、ジャケットを着ずに結婚式に行く人はいません。
なので必ず、羽織は着用していきましょう。
持っていないと不自然になるのじゃぞ。
素材は着物と同様に『無地系かお召』にしてください。
小物の合わせ方【一つづつ解説】
着物と羽織と角帯を合わせました。
ここからは、『見える』小物の合わせ方を解説していきます。
足袋
足袋は『白足袋』を選びましょう。
白足袋にすることで、フォーマル感が出るでしょう。
衿
衿は基本は白がいいですが、着物に合わせて色衿を入れても問題ありません。
とはいえ、柄物はオススメできません。
『白』『黒』『紺』『グレー』あたりの無地の衿を選んでください。
雪駄
雪駄(せった《履き物》)は、鼻緒(はなお)が白のものを選びましょう。
白の鼻緒の雪駄は、フォーマル感が出てスッキリとしたコーディネートとなります。
羽織紐
羽織紐も基本は白ですが、衿と同様に色物を選んでも大丈夫です。
結婚する人との間柄にもよりますが、2点か3点くらいを白にするのがいいでしょう。
袴を履くか否か
後述もしますが、男性着物の最礼装には『袴』を履くことが必須です。
しかし、招かれる立場として着物を着る場合は『袴』を履くと少し重たくなってしまいます。
男性着物のフォーマル【知識として】
男性着物で結婚式に行く場合の『失敗しない3つの準備』をお話ししてきました。
ここでは知識として『男性着物のフォーマル』のお話をしていきます。
男性着物のフォーマル
男性着物の最礼装は『黒紋付羽織袴』になります。
この写真がそうですが、内容としては…
●同じ素材で同じく黒の五つの紋が入っている羽織
●仙台平の袴
●博多織の角帯
●白衿・白足袋・白羽織紐・畳表の白鼻緒の雪駄
になります。
一般的な結婚式では『新郎』が、和装をする場合に着用します。
それ以外の人が着るのは『両家の父親』がギリギリでしょう。
これは知識として覚えておいたら、自分の装いがどういうものなのかが理解できるので、自信を持って着物を着ることができるのです。
まとめ
ということで『男性着物で結婚式に行く為の失敗しない3つ』をお話ししてきました。
結婚式の場面での装いは、時代とともに略式化しています。
洋服であれば、親族以外で白シャツ白ネクタイをしていく人も少なくなっています。
とはいえ、何事にもその場面にマッチした装いというものはあります。
●着物の営業・販売歴16年
●着物の店舗運営11年(店長歴)
●現在は独立して着物の制作にたずさわっています