●着物の高級なブランドって?
●高級な着物の値段って?
●高級な着物って何を基準に見分けたらいいの?
着物は値段が不明確な商品であり、その差が激しい商品でもあります。
内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…
・着物の営業・販売を19年しています。
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は独立し、着物の制作にたずさわりながら、全国各地で着物の提案活動をしております。
この記事では以下の内容をお話ししていきます。
・ブランド化という高級な着物
この記事を読むことで、高級な着物とされるものがどう生み出されているかがわかり、選ぶ時の基準を持つことができます。
読み進めてみて下さい。
目次
着物における高級な種類ってなに?【技術の発達と値段の格差】
技術の発達は生産コストを下げ、着物も同様です。
発達する『着物を製作する技術』
着物の機械化も進んでおり、『染める』『織る』などの着物製作に欠かせない作業も機械化しています。
その技術は非常に精巧で、人の手より正確です。
これがさらに発達するのは間違いありませんよね。
着物はこれまで以上に、いい物がお手頃で手に入れることができるのよね。
着物の素材の革命
着物を製作する技術の発達とともに、素材も新しいものが導入されています。
着物をこの化学繊維で作ることで、着物の値段はもっと安くなります。
このポリエステル素材の出来上がった物を『洗える着物』として販売されています。
そういう人はポリエステルの素材のデメリットを声高に訴えますが、『正絹の着物』にもデメリットは同様にあるのです。
格差が広がる着物
その中で昔ながらの製法や技術を用いて作る着物もあります。
そうやって作るものは生産数が少なく希少性の高いものであり、結果値段が上がり高級品とされます。
この流れは今後も変わることなく、加速していきます。
着物における高級な種類って何?【ブランド化する着物】
大島紬は鹿児島県奄美大島を発祥とする絹織物です。
縦横の糸に絣を作り、その絣を合わせることで大島紬独特の柄を出していきます。
絣とは縦糸と横糸に染まってない部分を作り、その糸を織るときに合わせることによって柄にしていくという技術とその模様です。
さらに大島紬の染色には、その土地の泥や自然の染料を使います。
そしてその土地の職人がそれを作りあげて、組合が商品の流通と品質の管理をしています。
ちなみに大島紬の現場でも機械は導入されていて、そうやって作られるものは値段も安価(比較的ですが)です。
逆に絣の細かさを何段階にもわけ、手作業の細かいものは高級品としてブランドされているのです。
各地域に伝わる伝承をブランドとしているものや、染色職人やデザイナーなどの作家と呼ばれる人が作る商品をブランドとしている着物もあります。
当然、ブランドには魅力がありそれを愛するファンと呼ばれる人もいます。
それって嬉しいのよね。
ただ着物は選択肢がたくさんあるということも、同時に知って欲しいんですよね。
それを知ることが『本当に好きな着物』に出会う近道だからです。
まとめ
着物の楽しみ方は、その人それぞれだということなんです。
高級と呼ばれる着物には、そのいわれも当然あるのですが、高級に足るべき価値を見出せるかの方が重要なんですよね。
そうやって価値を見出すことができた着物は、あなたにとってかけがえのない着物になること間違いありません。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y
仕立て上がっている着物であれば、数千円でも買える着物も多数存在します。
この記事は、着物の『高級』を紐解く試みになります。