着物のクリーニングした後のガード加工【その効果とは?】

着物の管理・保管
さとし
さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売の仕事を16年
・店舗運営11年(店長歴)
・現在は着物の制作にたずさわっています。

着物にはガード加工という加工があります。

『ガード加工』は非常にオススメな加工なんですよね

では、ガード加工ってどういうもので、どういう効果があるんですか?
逆にダメなところってあるんですか?
お客様
お客様

こうなってきます。

 

今回の記事では『ガード加工』を徹底解説していきます。

以下の事がわかります。

・【一目瞭然】動画でガード加工
・ガード加工の概要
・ガード加工の効果と弱点
さとし
さとし
ガード加工を詳しく知ることで、もっと着物を大切にそして気軽に着ることができるんですよね。

着物のクリーニングした後のガード加工【動画で一目瞭然】

クリーニングをした後のガード加工【動画で一目瞭然】
さとし
さとし
まずは、動画で『ガード加工』とはどういうものか『実験』をしてみました。
こういうものは実際見てみるのが、一番わかりやすいですよね。

着物のクリーニングをした後のガード加工【その概要】

着物のクリーニングをした後のガード加工【その概要】

『ガード加工』は撥水・撥油加工のことで、フッ素系樹脂で着物をコーティングしていきます。

ガード加工をした着物は水分をはじきます。

そうなることで『シミ』や『汚れ』から着物を守り、カビなどを予防することができます。

 

ガード加工のやり方としては、生地に吹き付ける方法と、ガード液に浸す方法があります。

 

ガード加工の金額は、『着物を扱う業者』や『着物の種類』によって多少の違いがありますが、以下の金額が相場です。

・反物の状態のものにガード加工をする
→5000円〜10000円くらい
・仕立て上がった着物にガード加工をする
→10000円〜15000円くらい
この金額は『さとし調べ』と、僕の『今までの現場での経験』から導き出しました。

 

この金額を見てお分かりの通り、『仕立て上がっている着物』にもガード加工はすることができます。

つまり『クリーニング後のガード加工』ができるんですよね。

ガード加工の名称集

ガード加工にはいろんな名前があります。

ガード加工をする業者や、着物屋さんによって様々です。

・パールトーン
・ハジック加工
・スコッチガード
・はればれ加工

こんな名前があり、それぞれのブランドがありますが、基本的な加工の仕方は一緒になります。

さとし
さとし
これ以外の名前がありましたら、教えて下さい。

ガード加工の【効果と弱点】

ガード加工の効果と弱点

そんな『ガード加工』の効果とその弱点を考えていきます。

ガード加工の効果

概要でのお話した通り、『ガード加工は水をはじく撥水加工』です。

通常、生地に水がかかるとしみ込みますが、『ガード加工』をしていると水滴は染み込まずに生地の上にのります。

動画でわかりやすく実験しています。

 

この効果によって…

・雨から着物を守る
・流れる汗から着物を守る
・泥跳ねから着物を守る
・着物が汚れにくく、汚れても落としやすい

着物にとって、こんなメリットがあるんですよね。

 

ガード加工によって『着物の風合いが損なわれるのではないか』という思いを持たれる方がいますが、そんなことはありません。

 

生地が目詰まりするわけではないので、水は通しませんが空気は通すので通気性は損なわれません。

ガード加工の弱点

ガード加工の弱点としては…

・通気性があるため、蒸気や湿気を完全に防ぐことはできません
・『熱湯』『洗剤』などの浸透性の良いものは防ぎきりません
・摩擦に弱い

などです。

 

具体的に補足していきます。

蒸気や湿気

着物を着ていると汗をかきます。

この汗で蒸れると、その蒸気はガード加工をしていても吸い込んでしまいます。

保管状態が湿度の高い状態であると、その湿気も吸い込みます。

これには注意が必要です。

 

ガード加工をするような『絹』の着物は、湿気が最大の敵になります。

絹は『水分』によって縮みます。

ガード加工をしていても、湿気を帯びてきたら『除湿』をして下さい。

さとし
さとし
除湿の仕方としては…
・着物を着た後は『陰干し』して湿気を飛ばす
・クリーニングに出す
こういったところです。

熱湯と洗剤

ガード加工は温度が高い状態ではその効果を発揮しません。

ガード加工が取れるというわけではなく、効果を発揮しなくなるんです。

なので、熱湯(熱いお茶とか…)を『ガード加工をしている着物』にこぼすとしみ込んでしまいます。

 

このことは弱点でもありますが、ガード加工をしている着物を『染め替え』する場合、この特性を利用して、高温状態にして『染め替え』をします。

部分的な『柄足し』も同様にすることができます。

 

クリーニングをして『洗剤の残留物』が残っていると、ガード加工の効果は失われます。

これは『洗い直して洗剤の残留物を取り除く』ことで、ガード加工の効果を取り戻すことができます。

業者に着物のクリーニングを出す時にはこういったところも注意して下さい。

摩擦

ガード加工は摩擦に弱いです。

 

極端な話『生地をゴシゴシこする』と、ガード加工の効果が弱まります。

さとし
さとし
なので生地に汚れがついて、それを『こすり取ろう』とすることは絶対NGです。
ガード加工の効果を弱めて、『汚れ』を生地に浸透させているだけなんですよね。
そして、こすると『スレ』にもなりますので、絶対に注意です。

 

ガード加工をしている着物に水滴がついた場合は、こすらずに水滴を転がして取り除くか、布やティッシュなので水分だけ吸い取って下さい。

冷静に対応する事が重要です。

クリーニング後にガード加工をする場合の注意点

『ガード加工』は着物を守るために高い効果を期待できます。

これから着物を仕立てる場合は、ガード加工をすることをオススメします。

 

すでに『仕立て上がっている着物』にもガード加工はできますが、その場合は着物をクリーニングで完全にキレイにしてから、ガード加工をして下さい。

汚れたままでガード加工をすると、『汚れ』ごとコーティングしてしまうことになるからです。

専門業者によく説明を聞いて、ガード加工をすることをオススメします。

まとめ

ということで、『ガード加工』についてまとめてきました。

『ガード加工』は大切な着物を守り、着物を長持ちさせるための加工です。

 

着物はそれぞれに思い入れがあるものだと思います。

そんな大切な着物に『ガード加工』を施して、安心して楽しんでもらえると嬉しいですよね。

 

着物のクリーニング【まとめ】

では、よき『きもの』ライフを(^^)y