着物とは違う長襦袢のたたみ方【画像と動画で解説】

着物の管理・保管
●長襦袢のたたみ方って着物とは違うの?
●長襦袢のたたみ方を忘れちゃった

着物のたたむなら、その下に着てる長襦袢もたたむはずです。

さとし
ただ、長襦袢のたたみ方は着物のそれとは違います
この記事は、そんな心配を解消する試みになります。

 

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売を18年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。

 

この記事は、長襦袢を一人でたためるようになるために、以下の2点をお送りします。

・9工程で長襦袢のたたみ方をゆっくり解説
・動画で再確認

着物とは違う長襦袢のたたみ方【画像でゆっくり解説】

着物とは違う長襦袢のたたみ方【画像でゆっくり解説】

まずは、長襦袢のたたみ方の解説です。

さとし
9工程に分けて解説します。

【予備知識】長襦袢の裾の構成

さとし
着物も襦袢も、裾からたたんでいきます。
ということで、まずは長襦袢の裾側の構成をおさらいします。
長襦袢には『関東仕立て』と『関西仕立て』があり、関東仕立ては上衿と衿が同じ(引っ付いてる)であり、関西仕立ては上衿と衿が離れています。
写真は関西仕立ての長襦袢になります。

 

さとし
ポイントは左右対称になっているということです。

長襦袢をたたみ時の位置

さとし
最初に長襦袢をたたみ始める位置を確認します。

長襦袢の裏を上にしてひろげ、左サイドの裾側に位置取ります。

【ポイント】一番最初に折る場所

さとし
折り始めを間違うと、全てが上手くいきません。
ここでしっかり確認しておきましょう。

長襦袢を最初に折る場所は、前身頃と後見頃の境目のライン(脇線)です。

 

脇線で折るとこうなります。

反対側も同じく

さとし
長襦袢は左右対称なので、反対側も同じように脇線で折ります。

 

折るとこうなります。

衿が重なるイメージです。

さとし
着物とのたたみ方との決定的に違うポイントなので、しっかりと把握して下さい。

【間違い多発】脇線が背中心に重なるように折る

続いて脇線が背中心のラインに重なるように折ります

さとし
『つなぎ目で折る』わけではないので、注意が必要です。

 

手前側を折った状態です。

 

奥側も折った交代です。

さとし
これで、裾部分は完成です。

衿を整える

次は上半身に移ります。

さとし
まずは、衿をきれいにまとめます。

袖をたたむために手前の脇線をそろえる

続いて、脇線がそろうように折ります。

袖をたたみこむ

袖先のラインと、手前の脇線のラインが合うように折ります。

 

写真ではピッタリ合っていませんが、これは元からあった折りジワに合わせた為です。

反対側の袖も同じように

反対側の袖も同じようにします。

さとし
下側の袖が、中に入り込むようになります。

 

袖をまとめます。

裾を上げて完成

裾部分を上まで持ってきます。

たとう紙のサイズに合わせます。

 

さとし
これで完成です!

長襦袢のたたみ方を動画で復習

長襦袢のたたみ方を動画で復習
さとし
今の一連の流れを動画にもまとめています。
さらに理解が深まるでしょう。
下のリンクをタップすると、長襦袢のたたみ方の動画が見れます。

長襦袢のたたみ方

※音が出るので、ご注意ください

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