失敗しない着物のたたみ方【ゆっくり解説〜動画あり〜】

着物の管理・保管
●着物のたたみ方が知りたい
●小さなスペースでも着物ってたためるの?

 

着物における『一番最初の悩み』は…

着物好き女子
着物ってたためない…

これです。

さとし
てことでこの記事は、着物のたたみ方をレクチャーする試みになります。
非常に細かくやります。
そして動画もつけて、理解しやすくしていきます。

 

この記事で以下の項目をゆっくり解説し、着物のたたみ方で困らないようになっていただきます。

・着物のたたみ方を10工程に細分してゆっくり解説
・基本をマスターしたら、どこでも着物はたためます。
・長襦袢や羽織、コートなどのたたみ方のリンク

失敗しない着物のたたみ方【10工程にまとめてゆっくり解説】

失敗しない着物のたたみ方【10工程にまとめてゆっくり解説】

それでは着物のたたみ方を解説していきます。

構え方【着物をたたむ時の姿勢】

着物は下半身からたたんでいきますが、その下半身は六部構成になっています。

着物の下半身
さとし
これを理解してると、たたむ時に非常に役に立ちます。

 

その上で、たたみ始める位置を確認します。

たたみ始める位置

コチラの位置から、たたみ始めます。

さとし
着物で言うと『下前』から、たたみ始めるんですね。

【最重要】最初に折る所

さとし
着物のたたみ方で一番重要なのは、折り始めるポイントです。
着物好きマダム
ココを間違っちゃうと、絶対にたためないものね…

 

ということで、ココです!

 

さとし
自分の位置から『二番目の縫い目(脇線)』で折るということです。
これを忘れないようにしましょう。

次は衽(おくみ)を折り返す

脇線を折って、上の写真のようになったら、続いては衽(おくみ)を折り返します。

 

着物好き女子
これも難しいポイントだわ…
折り返すなんて思ってもなかったもの…
さとし
ここで間違う人も多いんですよね。
衽を折り返すとこういう形になります。

【ミス多発ポイント】衽(おくみ)同士を合わせる

さとし
着物は左右対称で作られます。
手前の衽(おくみ)があるということは、奥にも衽(おくみ)があります。

 

折り返した衽(おくみ)と、奥の衽(おくみ)を合わせます。

脇線をそろえる

さとし
衽(おくみ)を合わせたら脇線を揃えます。

赤い線が脇線になります。

 

さとし
脇線を揃えたら、着物のたたみ方の下半身部分は完成です。
着物好き女子
左右対称の全ての線があったから、綺麗にたためたのね。

下半身をまとめて、上半身へ

下半身をまとめて、上半身に移ります。

さとし
下半身部分を折りたたんでまとめておきます。

衿を合わせる

上半身はまず、衿から合わせます。

袖を合わせる

次に袖を合わせます。

さとし
上側の袖と下側の袖がありますが、とりあえず同じ方向に出します。

裾を持ってくる

さとし
折りたたんでいた下半身部分の裾先を肩山の頂点のラインに合わせます。

 

袖を折る

着物のラインに沿うように、袖を折ります。

上側の袖は上側に…

 

続いて

下側の袖は、反対方向に折ります。

 

さとし
これで完成!
上手にたためました!

一連の動作を動画で復習

さとし
今やった一連の流れを、動画で復習しましょう。
着物好き女子
確かに、それがわかりやすいわね。

 

下のリンクをタップすると、1分弱の着物のたたみ方の動画が見れます。

着物のたたみ方

※音が出るので、ご注意ください

着物のたたみ方・応用編【イレギュラーケースもこれでOK】

着物のたたみ方・応用編【イレギュラーケースもこれでOK】

着物の基本的なたたみ方を覚えたところで、いくつかイレギュラーケースについてお話しします。

ダイニングテーブルの上で着物をたたむ

さとし
基本は着物を床に置いてたたみますが、そのスペースがない場合のダイニングテーブルでできるたたみ方を紹介します。

最小のスペースで着物をたたむ

さとし
着物は裾を折りたたむスペースがあれば、たたむことができます。
最小のスペースでのたたみ方を紹介します。

【リンク】着物だけじゃないたたみ方

【リンク】着物だけじゃないたたみ方
さとし
着物だけたためるからって問題は解決しないですよね。
着物好き女子
確かに、長襦袢もたためないといけないし、コートや羽織のたたみ方も知りたいわ。

 

ということで、それらのたたみ方を詳しく説明したリンクを貼っておきます。

 

さとし
これだけたためるようになったら、もう和装関連に保管に困ることはないでしょう。

最後に

『折り目正しい』そんな言葉があります。

さとし
『礼儀作法にかなっているさま・礼儀正しい』という意味ですね。

 

語源は『着物のたたみ方』だと言われています。

さとし
着物は折り目を正しく合わせることで、綺麗にたためます。
そのさまが礼儀作法とつながっているんですね。
着物好き女子
着物の技術を学ぶことは、日本文化の深さを知るってことでもあるのね…

 

では、よき『きもの』ライフを(^^)y