●道中着のたたみ方って?
●道中着ってどうやって着るの?
●道中着を作る時の長さ(丈)はどうすれば?

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

・着物の営業・販売を18年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。
この記事は、以下3点について取り上げます。
・道中着のたたみ方と着方を写真で丁寧に解説
・今の道中着はロングが主流
この記事を読むことで、道中着の全てがわかります。
道中着を『着る』『選ぶ』『作る』、そんな時に活用してみて下さい。
目次
着物の上に着る道中着について【概要】

道中着とは、着物の上に着るコートの役割を果たすものです。
役割としては…
→寒さを防ぐ役割
・ちりよけ
→大気中の誇りや湿気・紫外線、雨などから着物を守る役割
・礼儀
→丸腰を避けるという役割
などがあります。


着物の上に着る上着にはいくつかの種類がありますが、道中着はその中でもフォーマル寄りの用途になります。
道中着の衿の形【2種類】
道中着と言っても、様々な衿の形があります。





道中着の扱い方【たたみ方と着方】

続いては道中着の扱い方、すなわち『たたみ方と着方』の話を進めていきます。

道中着のたたみ方【写真で解説】

道中着の両脇のラインで折ります。

続いて両脇を折っていくのですが、中央で脇のラインが揃うようにします。

写真のラインあたりで折ると、中心に来ます。

片側を折ったら、その折ったラインに沿うように袖を折ります。

袖を折ったら、反対側も脇のラインを折っていきます。

中心で脇のラインが揃いました。
そして、袖を折ったら完成です。




▼道中着のたたみ方の動画はコチラ▼
※音が出るので注意して下さい
道中着の着方【写真で解説】



まずは、道中着の裏が見えるように身体の前で広げます。

道中着をつまんで…

右手で持ちます。

背中に回して両手で持ちます。

スルスルと上半身に上げていきます。

右肩に掛けます。

両肩に掛けます。

着物の袖を掴んで、道中着の袖に肘から入れていきます。

袖を整えます。

左袖も同じくします。

中の紐を結びます。

外側の紐も結んで、整えます。

これで完成です。
道中着の長さ(丈)について

道中着をいちから作るときは、その長さを選択することができます。


下記は着物の上着の丈を割り出す時の計算表です。
7分丈(膝くらい)=身長✖️0.85✖️0.7
8分丈(膝下ふくらはぎ)=身長✖️0.85✖️0.8



この記事は、その中でも道中着に絞って掘り下げていく試みになります。