着物の衿の種類【知って得する衿と名の付く着物の言葉】

着物の知識
着物好き女子
着物では『衿』が重要だと聞きました。
そんな『衿』について、詳しく知りたいな…
さとし
着物にとって『衿』は重要です。
着物の着姿を語る上で、『衿元』というのは着物そのものよりも重要視されますし、衿を綺麗に見せるアイテムの豊富にあります。
着姿の象徴となる『衿元に関する言葉』もあったりするんですよね。
この記事では、そんな『衿』について、いろんな角度から話していきます。

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売の仕事を16年
・着物の店舗運営(店長歴)を11年
・現在は着物の制作にたずさわりながら、全国で着物の提案活動をしております

着物は形がすべて同じで、

だから、衿を綺麗に見せることは『着付』をするのにもすごく重要になるんですよね。

さとし
さとし
私、さとしも新入社員の頃は『衿』の綺麗な見せ方が上手くいかずに、随分怒られたものです。

そんな重要な『衿』、着物にはそんな『衿』にまつわる多くの『モノとコト』があります。

この記事では、以下の3点でお話しを進めていきます。

●【前提として】言葉の整理
●『衿』と名のつく着物関係のモノとコト
●着姿における衿元の重要性

着物をもっと美しく楽しく着るきっかけにしてみてください。

着物の衿の種類【前提として言葉を整理】

着物の衿の種類【前提として言葉の整理】
さとし
『えり』には2種類の漢字があり、これを整理するところから始めます。
衿【当用漢字】
→公用文書等で「一般的に使われない漢字」
襟【常用漢字】
→公用文書等で「一般的に使う漢字」

なので、『えり』は『襟』と書くのが正式とみることができるんですよね。

さとし
ただ、一般的に着物には『衿』という表現で使われることが多く、このブログでもそれを採用させてもらっています。
これは、個人(私、さとし)の価値観と、着物の業界の『慣習的なもの』としてご理解下さい。
文献によっては洋装には『衿』、和装には『襟』とされているものもあるそうです。
ここではそのことを深く追求はしませんが、興味のある方は下記のリンクを参考にしてみて下さい。

『衿』と名のつく着物の関係のモノとコト

『衿』と名のつく着物関係のモノとコト

着物にとって重要な『衿』です。

ここでは『衿』と名の付く、着物にまつわるものをたくさん考えていきます。

『着物のウンチク』にもなりますし、『衿の重要性』も理解していただけると思います。

衿と名の付く『着物のアイテム』

まずは、衿と名のつく着物のアイテムです。

どれも、着姿をより美しくするために重要なものばかりです。

半衿

半衿は襦袢に縫い付ける『替え衿』です。

顔に一番近い『衿』になるのと、付け替えることができるので種類は豊富にあります。

基本は白ですが、フォーマル用ならその白をベースに刺繍などのものがあります。

カジュアルの半衿はそれこそ無数に種類があるんですよね。

重ね衿

十二単の名残にあるように、着物は重ねて着ることで『格が上がる』というルールがあります。

ただ、何枚も重ねて着るのは大変なので、衿を重ねてたくさん着てるように見せるのがこの『重ね衿』です。

着物好きマダム
フォーマル着物の定番アイテムですが、衿を重ねることはコーディネートの楽しさでもあるので、カジュアルでも衿を工夫する人は多いのよね。

最近は『ゆかた』でも、衿を工夫する人が増えゆかた用の『重ね衿』もあるんです。

衿芯

衿の形を綺麗に見せる為に、中に芯をいれます。

これをいれないと、衿が『フニャ』ってなるんですよね。

衿を綺麗に見せる必須アイテムです。

ゆかたでも、これを入れるだけで随分印象が変わります。

衿の形の話

次は衿の形の話です。

仕立てをするときの重要要素です。

広衿

衿の『幅』を2倍に仕立てるやり方です。

基本的に着物はこの形で仕立てられています。

着る時には、半分に折ってきます。

衿の幅を調整できるのと、衿の厚みが増すので存在感がでます。

バチ衿

反対にバチ衿は、衿が折られた状態で仕立てていることを指します。

幅が、背中心がやや狭く、衿の先に行くにつれ広がります。

着付けが簡単で、ゆかたなどはこの形で仕立てられています。

棒衿(狭衿)・ぼうえり(せまえり)

こちらもバチ衿と同じように折って仕立てられているのですが、幅が一緒です。

男物や子供は胸に膨らみがないので、この形で仕立てられます。

衿の表現

衿元を綺麗に見せる努力は、ずっと昔から続いていることなのです。

そんな衿の表現です。

衿を抜く

着付けの段階で、衿を後ろ側に引き『うなじ』が見えるように着付けるやり方です。

基本的には『フォーマル』では多めに抜き、『カジュアル』では少なめに抜く、です。

体形や好みもありますので、その人にあった抜き方をするのがいいと思います。

『衿』にまつわることわざ

衿にまつわることわざがあります。

ご紹介します。

衿を正す

意味は『気を引き締めること』『態度や姿勢を改めて物事にあたる』といったところです。

着物でも、『衿元を綺麗にして居住まいを正す』という意味で使われたりもします。

着物は『衿元』が乱れていると非常にだらしなく見えます。

綺麗な『衿元』にすると、気持ちも引き締まりますよね。

胸襟を開く

すこし聞きなれない言葉ですが、意味は『心を開く』『わだかまりなどをなくす』というところです。

『腹を割る』という言葉は、物事の考えを『脳』ではなく『腹』で表現しています。

それと同様に『想い』や『考え』、胸にあると表現しているんです。

そしてその胸と一緒にあるのが衿なんです。

着物の『あわせ衿』のことなんですよね。

そこを開放することが『心を開く』という表現で使われているんです。

衿元の美しさは着姿の最重要事項

衿元の美しさは着姿の最重要事項

着物は基本的に、その形状がすべて同じです。

なので、衿を綺麗に見せることは『着付』をするにも重要です。

さとし
私、さとしも新入社員の頃は『衿』の綺麗な見せ方が上手くいかずに、随分怒られたものです。

着物を販売している僕がいうのもなんですが…

100円の衿元の綺麗な着姿は、100万円の衿元が乱れた着姿に勝利します。

着物好きマダム
わかる…

そのくらい、衿元の美しさは重要なのです。

さとし
着物の販売の現場では、着物を試着することがありますが、衿元を綺麗に見せる試着をできる人が着物をたくさん販売できますし、何よりもお客様からの支持を得るんですよね。

まとめ

ということで、着物の『衿』の話をまとめてきました。

こんな『ウンチク』を着物を着る時にしてみても、皆さんの興味を引けるかもしれないですね。

着物には歴史といわれがたくさんあります。

そんなことを学んでいくと、もっと着物を楽しめるかも知れません。

是非、着物を着るだけではなく着物を楽しんでみて下さい。

 

では、よき『きもの』ライフを(^^)y