成人式は変わるのか【18歳での成人式・振袖の選び方について考える】

着物の知識
さとし
さとし
私、さとし。
着物の営業をしています。
この業界で15年、販売の現場でお客様とともに着物の輪を広げております。
今は、店舗の店長を任されています。
このブログでは、私の着物の知識やこれまでの経験を活かしたお話を記事にしています。

着物の業界で仕事をしていると、成人式という一大イベントに必ず関わることになります。

着物の市場の4分の1を占めるのが、この成人式にまつわる振袖関連の需要だからです。

着物業界にいる以上、さけては通れない道なんですね。

お年頃のお嬢様やそのご両親にとっても、成人式は一つの節目として色んな思いがあるのではないでしょうか。

そんな成人式にまつわる基礎知識と、振袖を中心とした着物の世界を考えていきたいと思います。

あの記事では以下の3点の内容を説明します。

・成人式っていつやるのか
・成人式の年齢って引き下がるのか
・振袖の選び方

成人式の日っていつ

成人式のような節目の式典を『通過儀礼(イニシエーション)』というふうに言います。

七五三とか還暦のお祝いとかも、人生における『通過儀礼』ですよね。

その中でも、儀式として大規模に行うのは現在においては『成人式』しかありません。

成人式っていつやるの

1949年に1月15日が成人の日として、祝日になりました。
今は2000年の祝日法改正により、成人の日は1月の第2月曜日になっています。

成人の日はそういう風に決まっていますが、成人式はその日にするとは限りません。

成人式の日をいつにするかは、各地の自治体が決定権をもっています。

なのでその日程は、地域のよってまちまちという表現が一番正しいのです。

その名の通り成人の日に成人式を行うと、こんな問題が出てきます。

①次の日が平日で、地元以外に学校や就職先がある場合、戻れない可能性がある
②豪雪地の場合、交通状況に問題があったり、せっかくの晴れ着を着ても汚れてしまう

では、成人式の開催日はいつなのか?これはご存じの通り沢山あるんですよね。

成人の日(もしくは前日)に成人式を行う(1月の第2月曜日・その前の日曜日)

上記の問題がそこまで関係しない都市部なんかでは、この日に成人式を行うところが多い様に思います。

こんな事例もあります。
隣接している2つの市があります。一方は日曜日に、もう一方は月曜日にそれぞれ成人式を行うというパターンです。

どうしてそうなるのかと考えた時、商売という観点で考えると何となく答えが出ます。

成人式の当日は、各美容院や写真館、着物屋さんも大忙しです。

隣同士なのであれば、日程を調整して分散をしたほうが効率がいいですもんね。

これは商売の思惑というより、お客様へのサービスの充実度という話ですよね。

これは想像ですが、自治体にはそんな声が届いているのだと思っています。

1月4日~15日の間に成人式を行う

1月の第2月曜日が成人の日ですが、年によってはその日がすでに学校が始まっている、なんてこともありますよね。
これだと、正月に地元に帰り、学校の為に戻って成人式に再度帰ってくる。
こんなことになります。

なので、官公庁が始まる4日から、松の内と呼ばれる期間(門松を飾る1月1日~15日)で成人式開催を計画するところもあります。

成人の日が変動するようになった以上、その年どしで最良の日を考えているんだと思います。

夏に行う成人式

豪雪地帯である山間部では、夏に成人式を行うところもあります。

1月初旬では、雪の問題で地元に戻るのは大変だという、新成人に最大限に配慮した決断ですよね。

8月は夏休みの真っただ中、確かに集まりやすいという意味ではいい時期かもしれません。

この場合、成人式の代名詞と言うべき振袖はどうなるのか?

さすがに8月では、暑すぎて振袖は着てられません。

夏用の振袖というものが存在しないわけではないのですが、成人式の為だけにそれを用意するのはほぼ現実的ではありません

僕がそんな地域で販売員をしていた時には、『ゆかた』で成人式に出たいという人もいました。

ゆかたは着物TOPでいうと、いわゆる『パジャマ』なのですが、今は着物っぽくゆかたを着るという人が増えてきています。

「成人式はゆかたでもいいですか?」と尋ねられると、なかなか一言では答えられない専門家としての立場があるのですが、本人がそうしたいのであればいいと思っています。

着物の世界はそれだけ自由になっているからです。

着物は売れるのか?【着物を着る人の変化と業界の変化を考える】

まとめ

上記と似たような理由で、5月に成人式をおこなうところもあります。その地域の特性にあわせて色々考えながら、決めているんですね。

ここでわかったのは『自治体に成人式開催の決定権がある』という事ですね。

ということは、やり方によっては新成人が、自らの門出である成人式をつくり上げることもできるという事です。

その波が広がれば、成人式はもっと変わっていくかもしれません。

成人式年齢問題

令和4年(2022年)4月1日より、民法の改正により成人年齢が20歳から18歳に引き下げられます。

成人年齢が変わったら、色んな変化があるけど、やっぱり『成人式』も18歳になるのかなぁ…
お客様
お客様

この答えは…

さとし
さとし
多くの場合、『成人式』は20歳のままで据え置き!

です。

成人式の開催日でもあったように、開催年齢も各自治体に任せられているんですね。
そして多くの自治体が、成人年齢の引き下げ以降も、成人式の開催年齢を20歳のままでいくと発表しているんです。

おそらくこのトレンドは続くと思われます。

ただ、自治体の中には今後、開催年齢を引き下げるところも出てくるかもしれません。

18歳成人式の問題点

多くの地自体が成人式を20歳での開催から変えないとしている背景には、18歳(高校3年生)で成人式を行う問題点があるからです。

想像すればわかるのですが、「高校3年生の1月ってそんな余裕ないだろ」ってことです。

高校3年生の1月といえば…

①受験のラストスパートでそんなことしている場合でない
②就職する子も、就職活動に影響を及ぼす
③高校卒業後は経済的にも大変、成人式の準備どころではない

先ほどの日程の件でも、あれほど新成人に配慮する自治体です、開催しやすい時を選ぶはずですよね。

こう考えると、成人式をそのまま20歳での開催にするのもうなずけますよね。

振袖の選び方

成人式の代名詞といえば、やはり振袖ですよね。

着物のなかでも、もっとも華やかな振袖を何十人、何百人と着ている姿は圧巻です。

ただ、親御さんからとってみたら、どういう風に振袖を揃えるかは悩みの種ですよね。

主な振袖の揃え方は以下の通りです。

①購入する
②レンタルする
③親族の振袖を着用する

これらの要素を頭に入れつつ、ご家族で話し合ってみるのが一番いいと思います。

下記の記事に詳しく説明していますので、参考にしてください。

着物の種類『振袖』【成人式だけではないその用途と選び方】

とにかく振袖選びは、その『方針を家族で決める』というのが大切になると思います。

一生に一回のこの節目をでの、かけがえのないものにしてもらいたいですね。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y