着る頻度の低い着物は『着物を着た時』に出すべきです。
着る頻度の多い着物は『シーズンごと』に出すべきです。
この記事では、そんなクリーニングのタイミングを種類別・頻度別に解説していきます。
内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…
・着物の営業・販売17年
・着物の店舗運営11年(店長歴)
・現在は独立して、着物の制作にたずさわっています。
この記事では以下の内容で話を進めていきます。
・シーズンごとにクリーニングを出す場合
→クリーニングの費用
→新しい着物の保管方法について
着物のクリーニングをお得に、さらにできる限りクリーニングの頻度も減らせる提案になります。
目次
【着る頻度の低い】着物のクリーニングって何回着たら出せばいいか?
まずは『着る頻度の低い着物』=『着用の機会が決まっている着物』についてお話ししていきます。
これは洋服でもそうですよね。
しまいっぱなしにしてたスーツやコートが、目も当てられないことになってしまったということはよくあります。
着用頻度の少ない着物も、同様に『放っておかれる』こと多いので注意が必要なんです。
黒紋付(喪服)
『黒紋付(喪服)』は主に『お葬式(不祝儀)』に着る着物です。
お葬式は突然にやってきますし、次がいつになるかもわかりません。
こういう着物は、着用の後にクリーニングに出すのがいいです。
『数十年も着用の機会がない』ということがある着物がこれなんですよね。
なのでクリーニングというよりは、その保管方法が重要なんですよね。
留袖
婚礼は事前に『着用機会が予測できる』着物ですよね。
留袖を着るような『披露宴を伴う結婚式』は大体、半年から一年前に招待されるものです。
なので、一度留袖を着た時に次の『結婚式』が決まっているのであれば、それからのクリーニングでもいいと思います。
結婚式の留袖は、結婚式場で着付けをし、その場で脱いで帰ることが多い(当然、例外も多々あり)です。
なので食事の時に気をつけることで、大きな汚れになることはあまりありません。
振袖
お年頃のお嬢様に振袖を揃えた場合、以下のような着用予定が考えられます。
②成人式で着る
③卒業式で着る
④親族や友人の結婚式で着る
①〜③の『振袖』の着用機会が主として考えられますが、これらはいつ着るかが明確ですよね。
なので、これらの着用機会で着てからクリーニングに出すというのがおススメなのですが、注意点があります。
その注意点をまとめました。
成人式は汚れる危険性でいっぱい
地域にもよるのですが、成人式の行われる時期は天候が不安定です。
しかも、『振袖』は自宅や美容室から着て、成人式会場に向かいます。
さらに式典の後には外に出ることが多いんですよね。
『着物への不慣れ』や『油断するとすぐに地面についちゃう長い袖』もあいまって、悪天候時の振袖着用は非常に汚れやすいんですよね。
仕事が増えるからです。
なので、成人式後は状況によってクリーニングを検討した方がよさそうです。
卒業式に着る着物
先ほど『振袖の着用機会』に卒業式をあげましたが、卒業式では振袖ではない着物で『袴』をはくスタイルが多いです。
その場合は成人式が『振袖』を着る最後の機会になったりします。
ちなみに、『振袖』に袴をはくこともできます。
詳しくは下記のリンクを参考にしてください。
その他のフォーマル着物
上記の3種類の着物以外にもフォーマルの着物はあります。
・付下
・色無地
などです。
これらの着物は着用頻度によるといったところです。
よく着る着物は『シーズンごと』にクリーニング
着用頻度の高い着物は『シーズンごと』にクリーニングを出すのがいいです。
つまり季節の変わり目ということですよね。
という悩みを持たれる方も多いと思います。
そこで僕からの提案です。
着物のクリーニングの費用って?
着物のクリーニングの費用の相場をご存知ですか?
結構、高くイメージされている方が多いのが現状です。
僕の現場での経験から導き出した着物のクリーニングの相場は…
これを高いと思うか、そんなものかと思うかはあなた次第ですが、一昔前と比べると随分安くなったという感覚です
今はインターネットでの着物のクリーニングもあります。
『自宅から送り自宅で完結する』、気軽で便利なやり方なんですよね。
着物の保管方法について
着物の保管方法を正しく行うことで、着物のクリーニングの頻度は減らすことができます。
着物は『絹』という動物性の糸でできているので、保管が難しかったりします。
そんな絹の『古き良き着物の保管方法』もあります。
ただ、今は住宅環境が変わってしまい、従来の着物の保管方法が物理的にできないというのもあるんですよね。
読んでみて下さい。
まとめ
ということで、着物のクリーニングについてお話ししてきました。
最近は、『普段に気軽に着物を楽しむ人』が増えてきています。
着物ってやはり特別な機会に着ることが多いですよね。
そんな時はやはりキレイに着物を着てみてたいと思うものです。
今回の記事がそんな『思い』の助けになれば嬉しいです。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y