●シミの種類によってやり方って違うの?
●着物のクリーニングに出すコストを軽減したい
着物を着用すると、知らずにいろんなシミがついたりするものです。
内容に入る前に、少しだけ自己紹介を…
・着物の営業・販売を18年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。
染み抜きといっても、全てのシミが自分で取れるわけではありません。
以下の3点の染み抜きを、この記事では実際にやってみて解説していきます。
①ファンデーションなどの油性の汚れの『染み抜き』
②醤油などの水性の汚れの『染み抜き』
③黄ばみ防止の汗ジミの『染み抜き』
どのやり方もそこまで難しくありません。
染み抜きができるようになると、着物を着る時の安心感が倍増します。
着物の染み抜きを自宅でする【3種類】
・着物に使われている素材によっては適さないことがあります
ファンデーションなどの油性の汚れ
ファンデーションなどの油性の汚れは、石油から作られた有機溶剤であるベンジンを使用します。
衿は半分に折る(広衿の場合)ので、中心にファンデーションがつきます。
ヒタヒタになるくらい染み込ませて下さい。
汚れを下に落としていく感覚で行って下さい。
醤油などの水溶性の汚れ
それらの染み抜きのやり方を解説します。
用意するものは…
タオルを2枚…
20倍に薄めた中世洗剤…
そして霧吹きです。
これが袖についた醤油汚れです。
まずは、汚れの下にタオルを敷いて下さい。
シミの部分に中性洗剤をつけたタオルを使って、吸い取るように叩いていきます。
そうしないと輪ジミができてしまいます。
洗剤が残っているとそれもシミの原因になるので、霧吹きで水を吹きかけます。
その水分をタオルで吸い取りある程度拭き取ったら、陰干しで乾燥させます。
下の写真のように、綺麗にシミが取れました。
【黄ばみ防止】汗抜き
ここでは、特に汗のつきやすい長襦袢の汗抜きをしていきます。
まずは汗抜きに用意するものは、乾いたタオルと霧吹きです。
特に脇の下や帯の下にくる部分が、汗がつきやすいので重点的に汗抜きをします。
やり方は簡単です。
汗抜きをする場所に、霧吹きで水を吹きかけます。
そして、それをタオルで水分を吸い取るようにして拭き取ります。
簡単な作業ですが、効果があるのでぜひしてみて下さい。
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では、よき『きもの』ライフを(^^)y
この記事はそんなメリット『自分でできる染み抜き』を、解説する試みです。