でも実際に店にクリーニングを持っていくのも、宅配のクリーニングを頼むのも結果は変わりません。
むしろ宅配の方が、出向く手間が省かれて『超便利』です。
この記事では『実際に2つの宅配クリーニングサービスを使って』その流れをお伝えしていきます。
内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…
・着物の営業・販売16年
・着物の店舗運営11年(店長歴)
・現在は独立し、着物の制作にたずさわっています
この記事では以下のことがわかります。
②実際使ってみた『着物の宅配クリーニング』の感想
③宅配クリーニングの手順を写真を使って解説
読み進めてください。
目次
着物のクリーニングを宅配で⁉【メリット・デメリット】
『宅配』のメリット・デメリットを話す前に、まずは『着物のクリーニングの基本』を押さえてください。
『着物のクリーニング』と言えば、『丸洗い(京洗い)』のことを指します。
これは『ドライクリーニング』のことで、全ての汚れが落ちるわけではありません。
『丸洗い(京洗い)』で落ちない汚れを落とそうと思えば、加工を加えなければなりません。
そうなると当然、『費用・日数』が追加になります。
これを前提に、話をすすめていきます。
メリット・デメリットの要素①『価格』
と思われるかもしれませんが、実はそんなことはありません。
『呉服屋』や『着物の専門店』という店舗でも、着物のクリーニングを受け付けているところはたくさんありますが、『丸洗い(京洗い)』単体のお値段では、そちら(店舗)の方が安かったりします。
具体的に言うと…
②『クリーニングするもの』を集めて一気に送ることができる(→送料軽減)
③顧客へのアフターフォローとして行う為、・・・
④クリーニングに来た人に『着物の提案の機会』をうかがっている
こういった要素があるので、意外と思われるかもしれませんが価格は『店舗』のほうが安かったり(安く設定している)します。
メリット・デメリットの要素②『気軽さ』
気軽さで言うと、『宅配』は圧倒的に気軽です。
すべて『自宅』で完結するからです。
『呉服屋』や『着物の専門店』の、商売の本質は『着物を販売すること』です。
なので『クリーニング』を持ってきた人に、「着物を提案をしたい」という思いが入っていますし『その行動』をします。
こういう方もいますので、僕としてはそのことを否定しませんが、人によってはそれが煩わしかったりするというのも事実ですよね。
店舗では、キャンペーンという形で『クリーニングが安い期間』を設けたりもしています。
当然、その期間に集客をしたいという意図が隠されているのですよね。
『宅配』の場合は、自分のタイミングで注文をすることができます。
そういった意味でも、着物の宅配クリーニングは『気軽』なんですよね。
メリット・デメリットの要素③『使い勝手』
『①店舗』と『②宅配』、着物のクリーニングの経路をまとめると…
②お客様→専門業者
になります。
なので、宅配で着物のクリーニングを頼むと、直接業者とやり取りをすることになります。
一方で、店舗で着物のクリーニングを頼むと、店舗が仲介して業者とやり取りをしますよね。
なので、話が早いのは『宅配』になります。
直接、専門の業者に頼むんだからそうなりますよね。
こういう使い勝手の良さも、着物の宅配クリーニングならではです。
実際に使ってみた『着物の宅配クリーニング』
実際に『着物の宅配クリーニング』を頼もうと思った時には、以下の手順を参考にして見てください。
アライバ(株式会社和心)
【着物クリーニング・アライバ】
まずはコチラです。
点数が増えると、その分お得になります。
3点=6,980円
4点=9,980円
(※税抜き表示です)
4点、頼むと1点単価が2,500円くらいになるので随分お得ですよね。
お申込み手順
そして、この『お申し込みはこちら』をクリックしてください。
何回も使うようなら、登録するほうが便利ですよね。
アライバでは、クリーニング後の保管のサービスもしています。
便利なサービスなので、検討してみるのもいいですよね。
ここまで登録したら、後は『個人情報』の記入と『支払方法』を選択して完了です。
すぐにメールが来ます。
そこに『申込番号』が記入されていますので、その番号を送り状に記入して発送してください。
着物を送り到着すると、再度メールをくれます。
『30日以内』が納期とありましたが、今回は15日ほどででき上り、自宅に送られてきました。
感想
今回は『丸洗い』だけだったので、『受付』と『発送』以外の連絡はありませんでした。
出来上りも綺麗だったので、満足な仕上がりでした。
保管のサービスもあるので、当分着ない着物はそのサービスと利用するのもいいかもしれないですよね。
着物宅配クリーニング・アライバきものtotonoe『ととのえ』
着物宅配クリーニング きものtotonoeネットでの着物のクリーニングでは有名な『きものtotonoe』ですよね。
丸洗い単体の価格は5,480円(税抜き)です。
今回はスタンダードコース(匠診断があるやつ)を頼んでみました。
こちらも『クリーニングの点数』によってお得になります。
2点=9,080円
3点=12,480円
※丸洗いのみのコース
お申込み手順
そして、この『お申し込みはこちら』をクリックしてください。
私は、Amazonアカウントで支払いをしました。
宅配キットが届いたら
注文が完了したら、すぐに宅配キットが送られてきます。
中身がコチラです。
宛名が書かれている送り状(ヤマト・ゆうパック)も同封されています。
手引きの書かれた用紙もあるので、これにしたがって進めてください。
僕が頼んだものなので、名前(千綿聡司)が入っています。
・納品時の『三つ折り』を希望するか
・その他の要望
を記入します。
着物についてのアンケートに答えます。
気になるシミ等があれば記入してください。
着物を同封のビニール袋に入れます。
着物本体とアンケートを袋に入れ、送り状を貼り付けて送ります。
今回は着物1枚で、千葉から横浜までの送料は1050円でした。
着物を送った後の対応
着物を宅配キットに入れて送り、到着したらメールで到着報告があります。
着物の写真とともにメールが来るので、再確認することができます。
その後、『匠診断』の結果が送られてきます。
僕にきたその診断の内容は以下のとおりです。
今回は丸洗いだけでよかったので、その旨を連絡しました。
着物が届きました
注文に出して1ヶ月、たとう紙の大きさの箱に入ってでき上がってきました。
仕上がりも非常にきれいだったので満足のいく結果になりました。
途中、こまめに『メール』で連絡をとってくれるのが『安心感』がありました。
まとめ
ということで、『着物の宅配クリーニング』についてお話ししてきました。
ちょっと前までは考えられなかったやり方ですが、着物の管理もどんどん便利にそして選択肢が広がっているんですよね。
この流れは、着物を楽しむ(楽しみたい)人にとっては重要になります。
もっと気軽に便利に着物を楽しんでいただけると、僕も嬉しいです。
ということで、こういうサービスがもっと充実することを願って、締めくくらせていただきます。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y
現代の住宅事情にも合わせた着物の保管の便利アイテムを紹介しています。
コチラも合わせて参考にしてみて下さい。
クリーニングの細かい部分の説明があるのかも心配だし、どんな手順でやっていくかもわからないのよね。