着物のクリーニングの頻度を減らしたい【目安と方法の予防の3つ】

着物の管理・保管
●着物のクリーニングってどのくらいの頻度で出すの?
●着物のクリーニングっていつ出すの?
●着物のクリーニングの情報って少ないのよね…
●クリーニングにかかるコストを抑えたい

着物のお手入れに関する悩みは多くあります。

さとし
この記事では、クリーニングの頻度について取り上げます。
着用パターン別に、クリーニングの頻度をできる限り減らす方法を考える試みです。

 

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売18年
・着物の店舗運営10年
・現在は独立し、着物の制作にたずさわっています

 

この記事では、着物のクリーニングを減らすべく以下の3つを解説します。

・着る頻度別、着物のクリーニングの目安
・着物のクリーニングの頻度を減らす方法
・着物のクリーニングの頻度を下げる為にできる予防

クリーニングは重要だが頻度は減らしたい、そんなあなたにピッタリの内容となります。

着物のクリーニングの頻度を減らしたい【着る頻度で分けて考える】

着物のクリーニングの頻度

結論、着物のクリーニングは『着る頻度』に比例します。

さとし
当たり前と言えば当たり前ですね。

『着る頻度の低い着物』は着た後にクリーニング

着る頻度の低い着物の代表は、フォーマルの着物です。

当然、そうじゃない人もいますが…

 

さとし
着る機会が決まっている着物ですよね。

例えば…

振袖=基本的に成人式に着る着物
留袖=結婚式に親族の女性が着る着物
喪服=お葬式(不幸事)に着る着物
さとし
こういう着る場面が限られ、一度着ると次の機会がなかなか無い着物ですね。

 

着物好き女子
確かに、振袖は一回こっきりしか着てないわ。
着物好きマダム
留袖を着る機会も、当分無いのよね。

そういう着物はどうすればいいのか?

フォーマル着物をクリーニングに出すタイミング

さとし
留袖を例に挙げます。

結婚式で留袖を着用したら多くの場合、次の着用機会は『いつか』です。

 

着物好きマダム
そのいつかに備えて、着用後早めにクリーニングをしたほうがいいってことね。
さとし
そうですね。
そのほうが付いた汚れも落ちやすく、クリーニング代も安くすみます。
つまり、効率がいい

 

後述しますが着物は『汚れた状態』でほおっておくと、さらに汚れが広がります

さとし
『いつか』がわからない場合は、しっかりクリーニングしておくのがいいんですよね。

着物を『汚れたまま』でほったらかしにしない

汚れは広がり、定着します。

着物好きマダム
洋服でもほったらかしにしていたら、『コート』や『スーツ』がダメになってることがあるものね。

フォーマル着物は長期間の保管になる場合が多いので、汚れは確実に取り除いておくことをオススメします。

 

黄変し定着したシミ
定着し黄変したシミ。

 

胴裏の斑点黄ばみ
胴裏の斑点黄ばみ。

『着る頻度の高い着物』はシーズンごとにクリーニング

着る機会の頻度の高い着物は『カジュアル』の着物です。

さとし
普段着物を着ない人は0ですが、着る人の機会は無限ですよね。

 

さとし
そんな普段から日常的に着物を楽しんでいる人は、『シーズンごと』にクリーニングをするのがいいです。

着物のシーズンとは

着物には『袷(あわせ)』と『単衣(ひとえ)』と『夏物(なつもの)』があります。

『袷(あわせ)』
→裏地がついている着物
『単衣(ひとえ)』
→裏地がついていない着物
『夏物(なつもの)』
→夏用の薄地の着物

さとし
季節(気温)によって着分けるのですが、そのシーズンが終わればクリーニングに出せばいいということです。
着物好き女子
洋服と同じ感覚ってことね。
衣替えのタイミングね。
さとし
着物も同じタイミングで『手入れ』をするのが、長く楽しむの秘訣です。

【頻度を減らす】長期保管している着物の管理方法

長期保管している着物の保管方法
さとし
ということで、着用頻度の高い着物ほどこまめなクリーニングがいい、が結論ですが…。

 

長期で保管する着物も注意が必要です。

さとし
長期保管の着物の汚れが、知らずのうちに広がることがあるからです。

 

着物は着用汚れだけでなく、保管における外的要因で着物が傷んでしまうことがあります。

着物好きマダム
そうなっちゃうと、結局クリーニングの頻度が増えるってことか…
着物が傷む外的要因
・湿気による着物の劣化
・虫食いによる着物の損傷
・他の着物(洋服も含め)からのカビ等感染

 

着物好きマダム
いざ着物を着ようとしたら、『とんでもないことになっている』なんてことが、よくあるのよね…
さとし
こうならない為の、予防策を考えていきましょう。

古き良き日本の文化『虫干し』

さとし
まず予防の基本ですが、それは『着物を定期的にチェックする』です。

 

そしてコストもかからずできる事は…

さとし
日本には『虫干し』という文化があります。
☆虫干しとは…
春と秋の湿度の低い晴れた日に、着物をすべて出して日陰干しをすること
さとし
虫干しによって着物がチェックでき、風を通すことで『湿気』『虫』『カビ』を取り除きます

 

着物好き女子
着物も自分でしっかり管理するってことにすれば、クリーニングの頻度も減らせるのよね。

でも…

着物好きマダム
虫干しの時間と労力が取れないのよね…
そんな広い部屋もないし…
さとし
こんな声が続出するのが現実ですよね…
着物の販売の現場でも、定期的に虫干しをするお客様に出会うことはなかなかありません。

 

そういうあなたに、いい方法をお話しします。

『今どきの着物の保管方法』のご紹介

着物の保管の悩みを解決する、今の保管のやり方があります。

この商品です。

 

先ほど話した着物を傷める外的要因が、これ一つですべて解決します。

着物が傷む外的要因
・湿気による着物の劣化
・虫食いによる着物の損傷
・他の着物(洋服も含め)からのカビ等感染

 

さとし
使い方は簡単、着物(や帯など)を入れるだけ
着物をクリーニングして綺麗な状態で入れて保管して下さい。

コストも労力も、虫干しに比べて非常に効率がいいです。

 

さとし
以下のブログ記事で詳しくを説明しているので、興味ある方は見てみて下さい。

僕のブログ記事で詳しくを説明しているので、興味ある方は見てみて下さい。

着物のクリーニング頻度を下げる『加工』の紹介

着物のクリーニング頻度を下げる加工の紹介
さとし
着物のクリーニングの頻度を減らす方法はまだあります。

それが、着物への撥水加工です。

着物好き女子
撥水加工をするとどうなるの?

 

着物は繊維なので、水滴をたらせばその水分を吸い込みます。

しかし撥水加工をすれば、水滴を吸い込まずはじきます。

さとし
つまり外からの汚れをはじきつきにくくする、これが撥水加工なんですよね。
着物好き女子
そうすると、着物は汚れにくくなって、クリーニングの頻度を抑えることができるのね。

 

でも、撥水加工ってどういうものなんでしょう?

着物の撥水加工とは?

☆着物の撥水加工とは…
着物の生地に液体樹脂を浸透させることで、水の神道を防ぐ加工
さとし
着物の上に透明な膜をはるというイメージですね。

 

着物好き女子
どうやったらできるんですか?
さとし
専門の業者にやってもらうのが一般的ですね。

興味があるなら、試してみて下さい。

補足・撥水加工の名称

この撥水加工には様々な名称があります(さとし調べ)。

・ガード加工
・パールトーン加工
・スコッチガード
・ハジック加工
・はればれ加工

業者によって、いろんなやり方を採用しています。

さとし
それぞれに特徴がありますが、着物に撥水加工をほどこすことに変わりはありません。

撥水加工のタイミング

着物好きマダム
この撥水加工をするタイミングとっていつなのかしら?
さとし
一番は購入する時です。

どんな着物屋(呉服屋)さんでも、着物を誂えるところでは撥水加工を取り扱っています。

 

着物好きマダム
着物を仕立てる時には、撥水加工を一緒にしておくのがいいのよね。
さとし
というより、『撥水加工も含めて着物の仕立て』と思うようにしてください。

今後の着物のお手入れが格段に楽になります。

すでにある着物には?

着物好き女子
仕立て上がっている着物には、撥水加工ができないんですか?
さとし
そんなことはありません。
汚れたままで撥水加工をすると、汚れまでコーティングすることになります。

まとめと関連

☆この記事で話したこと☆
✔︎フォーマルの着物は着た後に、カジュアルの着物はシーズンごとにクリーニング
✔︎定期的なチェックが頻度を下げる管理・保管の基本
✔︎頻度を下げる予防に撥水加工

 

▼この記事で取り上げた商品とサービス▼

 

では、よき『きもの』ライフを(^^)y