【必見】長襦袢をクリーニングするべき理由

着物の管理・保管
●長襦袢のクリーニングってするべき?
●長襦袢のクリーニングの値段の相場って?
●長襦袢って半衿をつけたまま、クリーニングしていいの?

長襦袢は着姿だとほとんど見えませんが、直接肌に触れるものです。

さとし
あなたは洋服でも、肌着を洗濯しないなんてことがありますか?
この答えを前提にこの記事では、長襦袢のクリーニングとお手入れ方法についてわかりやすく解説する試みです。

 

内容に入る前に、少しだけ自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売を18年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。

 

この記事では、以下の解説をしていきます。

・着物より下に着る長襦袢の方がクリーニングするべき
・長襦袢のクリーニングの値段は5000円!?
・用途別に長襦袢のクリーニングの頻度を変える
・半衿をつけたままクリーニングしてもいい
・【実践】自宅でできる長襦袢の手入れと保管方法

この記事を読むことで、長襦袢のクリーニングの重要性とどういうふうに管理すればいいのかがわかります。

読み進めて確認してみて下さい。

長襦袢をクリーニングするべき理由

長襦袢をクリーニングするべき理由
さとし
冒頭にも申し上げたとおり、長襦袢のクリーニングはするべきです。
理由としては…
・肌に触れる長襦袢は洗うほうがいい
・長襦袢は『汗汚れ』が付着しやすい

といったところです。

 

さとし
着物だけをクリーニングする人が多いですが、長襦袢も一緒にすることをオススメします。

長襦袢のクリーニングの値段

着物好きマダム
長襦袢のクリーニングの値段ってどれくらいなのかしら?
私のブログ内で詳しく調べています。

 

長襦袢はそれより安いので、大体5,000円くらいになります。

さとし
一つの相場として参考にして下さい。

汗抜きの重要性

さとし
一般的な着物のクリーニングはドライクリーニングです。
油性の汚れは落ちますが、水溶性の汚れは落ちません。

なので、長襦袢をクリーニングに出す時は、『汗抜き』もオススメします。

 

汗は放っておくと黄ばみになる恐れがあるし、汗の水分で襦袢が縮んでしまうこともあります。

さとし
値段は1,000円〜2,000円くらいです。

【種類別】長襦袢のクリーニングの頻度

着物好き女子
長襦袢のクリーニングって、どれくらいの頻度で出せばいいのかしら?
さとし
その疑問の解決のために、着物の種類別による長襦袢のクリーニングの『頻度』を考えます。

喪服・留袖の場合

喪服や留袖の長襦袢は、次の着用機会までに期間が空くことが多いので、着用後はしっかりクリーニングをしておきましょう。

さとし
これらの着物の長襦袢の色は『白』なので、放置すると目も当てられない状態になることがあるので注意です。

振袖の場合

振袖もと長襦袢もともにクリーニングして下さい。

着物好きマダム
振袖は長時間着ているし、汗をかくケースも多いものね。
さとし
前撮りなどの撮影で『すぐにもう一度着る』状況なら、クリーニングの必要はありません。
ただ、陰干しをして水分を飛ばしておいて下さい。

訪問着の場合

訪問着などのフォーマル・社交着も基本的には、着た後にはクリーニングに出して欲しいところです。

さとし
直近での再着用があるのかを加味して、判断して下さい。

カジュアル着物の場合

カジュアル着物の場合は、シーズン終わりにクリーニングに出すのをオススメしています。

それでも汗はかくので、着用後の陰干しは必須で、必要とあればお手入れをして下さい。

この記事の後半で、自宅でできる長襦袢のお手入れ方法も公開します。

半衿をつけたままクリーニングしてもいいのか?

着物好き女子
長襦袢って『半衿をつけたまま』で、クリーニングをしても大丈夫なんですか?
さとし
大丈夫です。
ただ、半衿に装飾などが施されているなら、注意が必要です。

 

半衿をつけたままでも、長襦袢の一部ということでクリーニングを承ってくれます。

さとし
つまり、半衿もクリーニングの同じ効果が得れるってことです。
着物好きマダム
半衿がポリエステルなどの素材なら、取って水洗いするほうが綺麗になるケースもあるわよね。

【実践】自宅で長襦袢の洗濯する

【実践】自宅で長襦袢を洗濯する
さとし
襦袢を自宅でお手入れ・洗濯するやり方を解説します。

自宅でドライクリーニングは困難なので、水洗いをします。

 

『正絹と呼ばれる絹の長襦袢』に関しては、水に濡れると縮むという特性があります。

さとし
結局縮みは出てますが、それを加味して洗濯をしていきます。
水洗いなら汗を洗い流すことができ、クリーニングのコストの削減にもつながります。

自宅での長襦袢の洗濯

用意するものは…

・大きめの洗面器
・中性洗剤
・アイロン
・着物ハンガー

です。

 

さとし
縮み防止のため、水洗いはスピーディーに行いましょう。

工程①押し洗い

本畳み

長襦袢は『本畳み』にして下さい。

 

あまり形を崩さないことが大切です。

中性洗剤

洗面器に水を張り、中性洗剤を適量入れます。

 

洗剤の説明書きにある量を入れて下さい。

押し洗い

本畳みの長襦袢を水につけ、押し洗いします。

 

全体的に水分がいくように浸透させて洗います。

すすぎ

押し洗いをしたら、水を変えてすすいでいきます。

 

さとし
洗剤が残らないようにして下さい。

 

すすぎができたら、脱水します。

伸ばし
さとし
そしてアイロンをかけていくのですが、着物や長襦袢は縦方向に縮む傾向があるので、上の写真のように伸ばしながらアイロンを当てていきます。

 

アイロン

水分を飛ばすようにアイロンを当てていきます。

全体的にガシガシアイロンを当てていきましょう。

 

陰干し

ある程度水分を飛ばして、半乾きのような状態になったら、着物のハンガーん吊るして下さい。

陰干しで一日乾かします。

さとし
これで完成です。
とにかく縮みに注意しながら進めてみて下さい。

【最新】長襦袢の保管方法

さとし
着物や長襦袢の保管の最大の注意点は『湿気』と『虫食い』です。
そんな保管の注意点を解決する、万能の保管アイテムをご紹介します。

これがあれば、湿気や虫食いを心配する必要はありませんし、和箪笥を揃える必要もありません。

詳しいレビューを以下のリンクでまとめていますので、参考にしてみて下さい。

『買う前に見て!』キモノの休息【クリーニング要らずで万能】

まとめ

ということで、長襦袢のお手入れについてまとめてきました。

さとし
長襦袢を清潔に保つことは、着物の着るときの安心感にもつながります。

気持ちよく着物を着て、もっと着物を楽しんで欲しいんですよね。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y