独立物語【最終章〜退職報告〜】

独立物語
さとし
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これまで自身の退職にまつわる物語をブログにて綴ってきましたが、2020年7月16日に16年勤めた会社を退職しましたので、ここにご報告申し上げます。

独立を決めて半年が経ち、遂にその時が来ました。

思えば大学を卒業し16年間、ずっと『着物の小売りの仕事』をしてきました。

今後は自分で『もっと着物を広めたい』という志を持っての『独立』となります。

 

これまでの独立物語の経緯は下記にまとめています。

 

これからは全て自分で行動していくことになります。

そのプレッシャーを重く感じています。

でも自分の夢を実現できるように、謙虚に頑張っていきます。

 

この記事では、これまでの着物人生を振り返りながら、今後の思いも語らせていただきます。

よかったらお付き合いくださいませ。

着物業界16年の歩みを振り返って

着物業界16年の歩みを振り返って
さとし
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着物業界での歩みを振り返って感じることは、この16年間は自分にとって『青春』だったということです。

よく遊んだし、仲間にも恵まれました。

この仕事を通じて、生涯の伴侶と出会うことができ、家族を作ることができました。

 

仕事ではこれでもかというくらいに『失敗・挫折』を繰り返しました。

仕事の成果に一喜一憂して、毎日躍起になったり、時には『やる気』を失ったり…

本当に『楽しくて・辛くて・悔しくて・嬉しくて』そんなありとあらゆる感情が入り混じった充実した16年だったんですよね。

これまでで学んだこと『3点』〜人生の教訓〜

さとし
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そんな『16年の着物の小売り人生』で学んだことを話せば尽きませんが、3つにまとめてお話しさせていただきます。

『誰が』ではなく、『何が』で考えること

組織運営は色んな人の『思い』と『行動』が交錯しながら、前に進みます。

強い組織を作るのも『人』で、成果の出ない組織を作り上げるのもまた『人』です。

なので、組織において『人の存在』は非常に重要です。

「そんな『人』とどう付き合うのか?」この課題に対する『答えなき答え』を追求し続けるのが組織運営でした。

 

さとし
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その上で一番大事なことは、『何が(仕組み)』で物事を考えて答えを出すということです。

正直、このやり方は『即効性のある』ものではありません。

すぐに成果に直結させようとするのであれば、『誰かを贔屓する』方が、効率は良かったりするんですよね。

ただ、このやり方をしているとどこかで組織の成長は止まってしまいます。

『新しい可能性』を排除することになるからです。

『新しい可能性』とは、『人』であり『アイデア』です。

『誰かを贔屓する組織』は、その新陳代謝が弱まり、徐々に『古い組織』になるんですよね。

リーダーはその成果の重責に耐えながら、正しい成長を求めるという、いわば『我慢くらべ』になります。

そしてその『何が正しいのか』は時々によって変わります。

ともすれば、それは『過去の自分の否定』にもつながります。

さとし
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そうして『過去の自分を乗り越えていく大切さ』をに学ぶことができたんですよね。

販売とはエンターテイメントであるということ

僕の着物の小売店での仕事は『組織運営(店舗運営→人の統率)』もありましたが、一番の仕事はやはり『着物を販売する』ことです。

着物は完全に『不要不急』のものです。

着物には『フォーマル(必要性)』のものもありますが、それを含めても『不要不急』と言って過言ありません。

そして、さらに着物は『高額商品』でもあります。

さとし
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この『要らない高いもの』を販売していくのは、本当に難しいです。
逆を言えばそれは本当に楽しいことでもあります。
この追求は今後も終わることはありません。

 

そんな『着物の販売』とは一体なんなのか?

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、『着物の販売』は『人生の縮図』であると思います。

着物の販売には『喜怒哀楽』があります。

お客様はその全てを体験(→感じる)しながら、着物を好き(酔いしれて)になり着物を買います。

『着物の販売』は『その人の人生に介入すること』であると信じています。

『喜怒哀楽』に共感しながら、共に歩んでいくのが『着物の販売』です。

 

だから、『着物の販売』で知り合ったお客様とは、『ただの従業員とお客様』の関係性にはなりません。

お客様の親しい友人や家族でも知らない一面を、着物の販売員は覗くことになります。

その一面を覗かせてもらい、着物を買ってもらう為には『感動』がが必要です。

だから、販売は『エンターテイメント』であるし、そうあるべきです

着物を販売するのに『約2時間くらい』の時間がかかりますが、正に『映画一本の時間』ですよね。

そのエンターテイメントに『感動』がなければ、お客様は絶対に着物は買ってくれないんですよね。

『自分らしくある』ということ

これは着物の仕事に関わらずどんな仕事でも言えますが、仕事は楽しくないと長続きしません。

人生は『想像以上に長い』です。

なので『長続きしない』というのは結構『致命的』なんです。

さとし
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では『どうやったら長続きするか』というと、『自分に合っているか』ということなんですよね。

当然仕事には、責任もあれば地味なこともあります。

やりたくないこともありますよね。

それも含めて、本当の意味での『やりがい』を持てるかが重要です。

これは誰から言われてそうするものではありません。

自分自身に『自問』して、答えを見つけるんです。

 

そうして『本当に自分でやりたい』と思ったことは、絶対に力になるし『長続き』します。

大事なことは『自分で決める自分らしさ』なんです。

それが自分のポテンシャルを最大限に発揮する唯一の道です。

その状態で勝負したかったから僕は今回、『独立』を決意したんです。

今後の『思い』と『行動』

今後の『思い』と『行動』
さとし
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そんな16年の『きもの街道』に感謝をして、僕は新しい『きもの街道』を歩んでいきます。

そんな今後を、お話しさせていただきます。

着物の販売の道を極める

先ほどもお話しした通り、『着物の販売』は僕の専門性であり特技です。

これには終わりがありませんし、年齢とキャリアによって『さらにできること』と『逆にできにくくなること』が出てくるはずです。

この変化も計算に入れて『着物販売の道』を極めていくことが、僕の人生だと思っています。

 

本当にありがたいことに、今後の『着物の販売』の仕事のオファーを頂いています。

まずはここで『結果』を出すことが、何よりも重要です。

そのことが僕の専門性に磨きがかかりますし、自分のブランドを持つという『短期目標』の実現にもつながると思っています。

発信力の向上

独立を意識し始めるようになって、この『発信』には力を入れてきました。

具体的にいうと『ブログ』『Twitter』『YouTube』『Instagram』『Facebook』など…

色々な発信ツールを使ってきました。

 

この『発信活動』は自分にとって発見の連続でした。

発信を続けるということは新鮮な情報を得るということです。

情報は『精査しないといけない』ですが、これ以上の勉強はありません。

 

そして発信の重要ポイントは『継続』です。

諦めることなく、これからも発信を続けていきます。

着物人口の増加

最後は『着物の業界』への恩返しです。

業界へ恩返しとは、この『着物人口の増加』をすることしかありません。

着物を着る人が一人でも多く増えていくことが、着物の発展につながります。

 

ただその為には、旧来の着物の常識を打ち破らないといけません。

ポイントは…

①価格
②着方
③新しい着る機会

これらの要素の『提供と解決』だと仮説を立てています。

なかなか難しい道なのですが、自身の影響力を高め取り組んでいきます。

まとめ

ということで、この度は自分の『退職(独立)報告』をお話しさせていただきました。

 

これからが真のスタートだと、身を引き締めています。

微力ながら全力で取り組んでいきます。

今後とも応援賜りますように、よろしくお願い申し上げます。

 

2020年7月18日
きもの街道まっしぐら
さとし(千綿聡司)

では、よき『きもの』ライフを(^^)y