
着物の営業・販売、15年です。
着物の業界を走り続けています。
今は店舗の店長として、約10人の従業員とともに日夜、お客様とともに着物の輪を広げいてます。
着物は基本的に、その形状は一緒です。
振袖の袖が長いとか、その人のサイズにあわせる為に寸法が違うとかはありますが、基本的な形は一緒になります。
なので、着物は色と柄に重要な意味があります。
色と柄がどの場面での着用が、適しているのかを決めたりします。
色柄がTPOをつくるのが、着物の世界です。
着物の重要な要素である色、今までも色んな色のお話をしてきました。
今回はその第4弾です。
着物の色、第4章は『赤』です。
目次
着物の色の種類『赤』【それは女性の憧れ】
赤の着物といえば、振袖が思い浮かびます。
今も昔も、振袖の一番人気カラーは赤です。
振袖はそれ自体に華やかさがありますが、その中でも赤は、振袖をもっとも華やかにすると言っていいと思います。
打掛の色も赤が多いです。
やっぱり、お祝いの時の主役の着物の色は、『赤』もしくは『白』(白無垢)なんですよね。
『赤』は血の色です。
そういった意味も含めて、色としても格調が高いとされています。
一世一代の場面に着用する着物の色として相応しい『見た目』と『云われ』なんですよね。
可愛い赤【子供の節目も赤で】
それに付け加えて赤は、子供の着物にもよく使われる色です。
可愛い印象の中でも格調の高さを演出できるので、誰が見ても安心の色になるんですよね。
大人の赤
そんな赤ですが、この色を大人が着ると、これがまた魅力的な色になるんですね。
赤にも濃淡があるので、その使い分けで華やかになったり、時には妖艶になったりもする色なんです。
着るのに勇気がいる色ですが、着こなすとその人の魅力を十分に引き出す色なんです。
是非とも挑戦してほしい色です。
たまに赤の着物を着こなしている人に出会います。
「目を奪われるとはこのこと」そう思わせる着姿になります。
赤は濃さを変えることによって、着こなしを変えることができます。
その濃淡で自分にあう赤を探すことができるので、こだわると本当の自分を発見します。
赤のコーディネート
赤に会う色、そのコーディネートの基本をお話しします。
金【赤の格調をより高く】
赤のきものに金の帯を締めると、もうこれは華やかさの真骨頂です。
誰しもが認める、豪華絢爛なコーディネートになります。
格調の高さを演出する時には、迷わずこの色の合わせかたをおススメします。
白【格調の中に可愛らしさを付け加える】
赤は、白い帯との相性も抜群です。
この合わせかたをすることで、可愛らしさを演出することが出来るんです。
絵の具の赤と白を混ぜると、ピンクが出来上がります。
コーディネートとして合わせるのもこれと同様で、赤の強さを中和することができる、綺麗な合わせ方なんですよね。
黒【赤に強さを加えてかっこよく】
赤に黒の帯のコーディネートは、かっこいい系のコーディネートになります。
赤の強さに黒の強さを加えることで、色気をともなった強いコーディネートになります。
着物でこの合わせかたをすると、金や白よりカジュアルなイメージにもなります。
普段使いもできる、幅のひろいコーディネートになるでしょう。
まとめ
着物の赤は、その色の強さと先入観で、大人の女性には遠慮されやすい色であったりします。
でも、今は個性で着物を着る時代。
自分にあった、そしてなりたい自分を色で演出するのは楽しいことではないでしょうか。
そう思う人には、赤は積極的にチャレンジするべき、着物の色であると思います。
是非、コーディネートの参考にしてください。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y
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