着物の色の種類『緑』

着物の色
さとし
さとし
私、さとし。
着物屋で務めております。
この道15年、お客様とともに、着物の輪を広げてきました。
今は店舗の店長をまかされております。
このブログでは、私のこれまでの知識や経験を活かしたお話を綴っています。

着物は基本的に、形が一緒です

振袖の袖が長いとか、そういう違いはありますが、基本的には着物の形状は一緒です。

これが洋服とは違うところです。

例えば洋服では、襟があるとフォーマル感が強くなったりします。

『Yシャツ』と『Tシャツ』の違いです。

着物にはそういう違いはありません。

着物は、色と柄でそのTPOを変化させていきます。

そんな着物の色の世界を、シリーズでご紹介しています。

この緑の章は第5弾です。

着物の色の種類『緑』【古典からモダンへ】

緑の範囲はすごく広いです。

なので今回は、着物において『古典な緑』『モダンな緑』、こういう分け方でお話ししていきます。

古典な緑【品を表す色】

着物で古くから使われる緑の色は、自然の色です。

着物によく使われる3色を紹介します。

ちなみに色の定義はむずかしく、それこそ色々です。
若干の色の違いはあるかもしれませんが、ご了承ください。

若苗色(わかなえいろ)

田植えの時期の若い苗のような新鮮な黄緑色。

綺麗な黄緑色なので、華やかさを表したりします。

着物では、特にフォーマルでもよく使われる色です。

友禅染めによく合う色ですよね。

萌黄色(もえぎいろ)

これもよく使われる色ですよね。

先ほどの若苗色より少し濃い緑の色です。

緑は濃淡でそのイメージが微妙に変わります。

顔映りを見て、自分の緑を探すのもおもしろいかもしれません。

鶯色(うぐいすいろ)

鳥の鶯(うぐいす)の羽の色ですね。

黄緑を暗くくすませた色です。

シブさがでる、いい色目ですよね。

フォーマル着でもありますが、こんな色の紬はシブさがでまくりでいい感じですよね。

この色を着てみてください、着こなし上級者に見えるはずです。

モダンな緑【ドレスチックに着物を楽しむ】

エメラルドグリーン

宝石のエメラルドの色ですよね。

光沢がある生地に、この色で染めると、本当に宝石のような輝いた色になります。

和服というより、和のドレスみたいなイメージになります。

今のフォーマル着としても最適ですし、個性を打ち出す着物の色として、ぜひ使って欲しいです。

孔雀緑(ピーコックグリーン)

文字通り、孔雀の羽の色です。

この色の兄弟に孔雀青(ピーコックブルー)があります。

この色もモダンな色で、生地質によって色んな顔を持っています。

ちなみに僕が運営しているお店でも大人気の色で、よく選ばれるんですね。

緑のコーディネート

上品さと格調をあわせもつ『黄色』とのあわせ方

緑にあうコーディネートといえば、まずは黄色(金も含む)を思い浮かべます。

品と格調をあわせ持っています。

濃い緑に、濃い黄色を合わせると、『幼さ』がでます。

振袖や、七五三なんかの定番カラーですよね。

華やかにも見えるので、場を引き立たせます。

逆に、緑と黄色を薄めていくと、『上品』なイメージに変化していきます。

年代幅を演出しやすいのも、緑の特徴かもしれませんね。

モダンさを引き立たせるには『黒』

緑のきものをモダンに着たい場合は、黒との合わせ方がおススメです。

特に発色のいい、濃いめの緑にあわせると、エスニックな情緒が漂う合わせ方になります。

今の時代は、フォーマル事でも洋風な場面が多いので、好まれる合わせ方ですよね。

全てに相性のいい『白』とのあわせ方

緑の着物と白のあわせ方は、万能系です。

古典の緑、モダンの緑、どちらともよくあいます。

古典の緑にあわせると、より上品さが増します。

モダンの緑にあわせると、綺麗さが増します。

緑のあわせ方の定番として、押さえておいていいでしょう。

まとめ

緑色の着物は、万能型であると思います。

個性的な色と言うより、幅広く対応できる色なんですね。

もう一つは、緑のきものは誰が見ても『ホッ…』とする、癒しの色でもあると思います。

そんな緑のコーディネートを是非お楽しみください。

それでは、よき『きもの』ライフを(^^)y