失敗しない着物のクリーニング『喪服編』【タイミングと料金】

着物の管理・保管
●喪服のクリーンングのタイミングって?
●喪服のクリーニングの相場って?
●喪服の自宅での保管方法で気をつけることって?

喪服の管理・お手入れについて悩む人は多いです。

さとし
喪服は『最も着る頻度の少ない着物』と言えます。
だからこそ、お手入れや保管に関する悩みは尽きないんですよね。
この記事では、そんな喪服のクリーニングについて解説していきます。

 

内容に入る前に、少しだけ自己紹介を…

さとし
私、さとし。
・着物の営業・販売を18年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。

 

この記事では、以下の3点を解説していきます。

・喪服をクリーニングするタイミングとは?
→『着た後』、そして長期保管に注意
・喪服のクリーニングの料金の相場とは?
→約6000円!その根拠とその他にかかるもの
・喪服のクリーニング後の保管とは?
→今の住宅事情に合わせた保管方法の提案

これだけの情報があれば、喪服の管理に関しては安心です。

読み進めて確認して下さい。

【決定版】着物の喪服をクリーニングするタイミング

【決定版】着物の喪服をクリーニングするタイミング
さとし
着物の喪服とは、『黒紋付』です。
黒紋付は最礼装の着物で、お祝い事にも着ますが現在では、不祝儀と呼ばれる『通夜』『葬式』『法事』などで着用するのが一般的です。

 

着物好きマダム
ただ、そんな場面でも喪服を着る機会は少なくなってるのよね。
そんな喪服って、どのタイミングでクリーニングすればいいのかしら?
さとし
それは『着用後に必ず』です
詳しく解説していきます。

着物の喪服をクリーニングするタイミング

さとし
喪服に限らず、着物の着用後は『汗がついたり』『化粧がついたり』『食事や飲み物が飛んでいたり』するものです。

それを放っておくと、汚れが広がったり定着して取れなくなります。

 

さとし
喪服の場合は『かなりの長期間放置』するので、気づいたら…
着物好きマダム
そうそう…
母の喪服は何十年も放置していて、目にも当てられない状態になっていたわ。

こんなことにならないように、喪服は着用後に念入りにクリーニングしておく必要があるんですよね。

長期保管をする場合の注意点

さとし
喪服は結局、長期保管することになります。
なので、目安として5年に一回は点検をし、10年おきにクリーニングに出すことをオススメします。

その場合は、着物の丸洗い(後述)だけで十分です。

着物好きマダム
ずっとほったらかしが、やっぱりよくないのよね。

着物の喪服のクリーニングの必須事項

着物好きマダム
念入りにクリーニングするって、どんなことに注意すればいいのかしら?
さとし
一般的な着物のクリーニングは『ドライクリーニング』です。
そのクリーニングとともに、汗抜き』と『染み抜き(あれば)』をしておくといいでしょう。

 

『汗抜き』
→着物についた汗と、その成分を水を吹きかけて落とす加工
『染み抜き』
→ドライクリーニングで取れないシミを、その成分に合わせたやり方で取る加工
さとし
ここまですれば、着物の長期保管の失敗の可能性を低くすることができます。

【徹底調査】喪服のクリーニングの料金の相場

喪服のクリーニングの料金の相場
着物好きマダム
喪服のクリーニングの料金の相場っていくらなのかしら?

 

さとし
クリーニングだけの料金の相場は『約6,000円』です。
これは私が独自に、『19社の着物のクリーニングをする業者の料金』を調べて平均を算出したものになります。

 

この料金に『汗抜きの料金』と『染み抜きの料金』を足したものが、喪服のクリーニングにかける料金の相場と言えます。

さとし
『汗抜き』は大体2,000円くらい、『染み抜き』は一箇所大体1,000円くらいです。
参考にしてみて下さい。
着物好きマダム
こういったことを知っておくと、いざクリーニングを頼む時に安心ね。

着物の喪服のクリーニングの後に…

さとし
喪服をクリーニングした後は、その保管に気をつけて下さい。
着物は『湿気』に弱く『虫食い』の危険性もあります。

 

現代の住宅環境では、着物を保管する環境を整えられないことも多々あります。

そんな時には、次の便利グッズを活用してみて下さい。

袋に入れるだけで『防湿』と『防虫』の効果があります。

さらには箪笥などを揃えるより少ないスペースで保管することもできます。

さとし
保管に関するコストと手間を考えると、『非常に安い買い物』なんですよね。
ぜひ検討してみて下さい。

着物のクリーニングと管理がしっかりできたら、着物の困ったの半分は解決しますし、快適に着物を着ることができます。

 

では、よき『きもの』ライフを(^^)y