●結納の時に母親が着る着物の最適って?
●振袖っていくつまで着ていいものなの?
●結納と顔合わせの違いと、装いの違いは?
結納…これに際して悩む人は多いです。
内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…
・着物の営業・販売を18年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。
この記事は以下の内容をお話ししていきます。
・【母親・娘ともに解説】結納の時に着る着物の種類
・振袖を着れるのは30歳まで⁉︎
この記事では、『失敗できない結納での装い』のひとつの答えを指し示します。
これから結納を迎える家族にとって、参考になる内容です。
目次
結納の時に着る着物の種類【前提・結納とは】
まずは結納とは何かということです。
この前提知識を入れておくことで、結納での装いはわかりやすくなります。
結納は『両家で取り交わす正式な結婚の約束』なんですよね。
皇室では『納采の儀』という婚約の儀式があり、これが結納の起源となっています。
古臭い日本の儀式だと敬遠する人もいれば、節目を皆で確認し祝いたいと思う人もいます。
【結納の形】正式結納と略式結納
結納には正式結納と略式結納があります。
『仲人』が付き、その仲人が両家を行き来し結納品や受書のやりとりをするやり方。
仲人の存在に関わらず、両家が集まり結納品を納めるやり方
ほとんどこの略式結納で話が進むと思います。
この記事でも、その略式結納をメインに話を進めます。
結納と顔合わせとの違いって?
両家顔合わせは、儀式ではない両家の集まりになります。
カジュアルなイメージではないのですが、そこまでのフォーマルでもないといったところですね。
両家顔合わせでの着物の選び方は下記のリンクが詳しいので、よかったら覗いてみて下さい。
【パターン別】結納の時に着る着物の種類
正式結納を行う場合、最礼装の着物を着用します。
次に略式礼装について掘り下げていきます。
結納で着る着物の種類【母親編】
まずは母親が着る着物についてです。
では何を着ればいいのか?
【母親が結納で着る着物】色留袖
色留袖は黒留袖の黒以外の色の着物です。
黒留袖とほぼ同格ですが、やや軽めの感覚で着ていただけます。
【母親が結納で着る着物】訪問着
訪問着は準礼装の着物です。
母親が着る場合は、柄がそこまで多くない一歩控えた訪問着のほうがいいでしょう。
【結納で母親が着る着物】色無地
色無地はさらに一歩控えた着物の装いになります。
上品な色合いの色無地を選ぶといいでしょう。
母親は無地くらいでちょうどいいわね。
結納で着る着物の種類【娘編】
続いては娘の着物についてです。
結婚したら着れない着物だから、振袖の最後の機会でもあるわ。
【結納で娘が着る着物】振袖の年代って?
なので、未婚であれば年代は関係がないのですが…
ただ振袖にも色々あり、色柄の落ち着いたものであれば、年代の縛りを気にする必要はありません。
その袖の長さを調整することで、振袖を着れる年代も調整することができます。
本振袖→約114㎝
中振袖→約100㎝
小振袖→約85㎝
【結納で娘が着る着物】訪問着
訪問着は既婚・未婚問わずに着れる準礼装の着物です。
【結納の時に着る着物の種類】両家の意向を確認する
相手のお母様がどうされるのかっていうのは、大事だわ。
相手が洋服だからといって『絶対にそれに合わせないといけない』わけではありません。
そういった配慮を持って、結納の装いは考えてみて下さいね。
まとめ
✔︎結納とはフォーマルな儀式である
✔︎母親は訪問着にせよ色無地にせよ、一歩控えた色柄にするのが無難
✔︎振袖は『30歳くらいまで』が無難
✔︎結納での装いは『両家の意向』を確認しておく
では、よき『きもの』ライフを(^^)y
ただ、本人や家族にとって節目の結納を行いたい人が多いのも事実です。
そうなると、『その時の装いをどうするか?』は悩むところですよね。
この記事は、『着物』という視点で、結納の悩みを無くす試みになります。