

この記事では『留袖のクリーニング』についての悩みを網羅的に解決していきます。
内容に入る前に、少しだけ自己紹介を…

・着物の営業・販売を17年しています
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は着物の制作にたずさわっています。
この記事では、以下のことを解説していきます。
→①『次の着用機会』を考える ②『汚れの度合い』を考える ③『応急処置』を考える
●留袖のクリーニングの『値段の相場』
→①クリーニング『だけ』の値段の相場 ②付随加工の値段
●留袖の保管方法
→①留袖の長期保管の『大敵』とは? ②『現在の住宅事情』に合わせた留袖の保管方法
この記事を読むことで、『留袖のクリーニングとその後の保管についての全てのこと』が理解できます。
その理解は『留袖着用後の悩みの解決』につながります。
読み進めて確認してみて下さい。
目次
留袖のクリーニングはするべきか?【できることを明示】



詳しく話していきましょう。
次の留袖の着用機会は?

基本的に『留袖は親族の結婚式に着る』のがその用途です。
なので、次の留袖を着る機会というのは『なんとなくですが…』予測できるんはずですよね。

着たままの状態で一年以上の期間が空くと『黄ばみや湿気によって縮むこと』があるんですよね。

留袖の汚れの度合いは?

特に衿元の『ファンデーション汚れ』『袖口の皮脂汚れ』『食事や飲み物が飛んでついた汚れ』などを見るといいです。

次の着用までの期間がありさらに汚れがあるなら、その対処はしておいたほうがいいでしょう。
汚れは時間をかけて定着するからです。


ただ、その汚れ落としに自信がないのなら『留袖をクリーニングに出すこと』を考えて下さい。
着用後の留袖の応急処置

・衿元のファンデーション汚れを『ベンジンで落とす』
・水溶性の汚れを『中性洗剤で落とす』
陰干しをする
着用後の留袖は『全体的に汗などの水分』を含んでいますし、『シワ』もあることでしょう。
その『水分を飛ばすため』にも、『重力を利用してシワを伸ばすため』にも、留袖を和装のハンガーにかけて、陰干しして下さい。

衿元のファンデーション汚れ
衿元のファンデーション汚れはベンジンで取ります。
ファンデーション汚れがついた衿の下に綺麗なタオルを敷き、ベンジンを含ませたタオルで汚れを下に落とすように叩いていきます。

水溶性の汚れ
食事中に醤油や飲み物などが飛んでシミになった場合は、中性洗剤でシミ落としします。
ベンジンと同じやり方で『水に溶いた中性洗剤』を含ませたタオルで、汚れの箇所を叩いていきます。
シミの成分が残るとうっすらとわかるので、完全に落ちるまで作業を繰り返して下さい。
【料金の相場】留袖のクリーニング



詳しく説明していきます。
【発表】留袖のクリーニングの料金の相場

着物のクリーニングを扱うお店や業者『19社』の値段を調べ、平均を割りだしました。
ただ、これはクリーニング『だけ』の値段となります。
クリーニングでは取れないシミなどがあると、これより高くなることは往々にしてあります。

留袖のクリーニング【付随加工】

なので、クリーニング以外の『付随加工』も考えておく必要があります。
留袖のクリーニング『以外』の主な付随加工とその値段を以下にまとめました。
・汗抜き『2000円〜』

参考にしてみて下さい。
【必見】留袖のクリーニング後の保管方法


桐の箪笥にしまうのがいいって聞くけど…

留袖の長期保管の大敵とは?

これらが原因で『着物が縮んだり』『カビが生える』『穴が開く』などの問題が起こるんんですよね。
桐箪笥にしまうというのは、桐という素材に『調湿』や『防虫』の効果があるからです。
ただ桐箪笥でも『場所』や『他に箪笥に入れているもの』などが原因で、同じような問題が起こることがあります。

原因を押さえることが大事ってことね。

これは非常に大切なので、覚えておいて下さい。
【好評】『キモノの休息』の紹介

マンションなんかだと、箪笥は置けないし着物を保管するスペースも限られているのよね。

そんな現代の住宅事情に合わせた『着物の保管の便利アイテム』をご紹介します。
『防湿』と『防虫』の効果を最大限に出して、かつ収納のスペースを最小限に抑える万能のアイテムです。

まとめ
ということで、留袖のクリーニングについてまとめてきました。

困った時の助けになると思います。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y
そんな着用した留袖について…
・そもそも『留袖のクリーニング』をするべきか?
・留袖のクリーニングの『値段の相場』は?
・クリーニング後の『保管』はどうすれば?
こういった事について知りたいのよね。