●着物のそれぞれの種類の特徴を知りたい

内容に入る前に、少しだけ私の自己紹介を…

・着物の営業・販売18年
・着物の店舗運営10年(店長歴)
・現在は着物の制作にたずさわっています
この記事では…
→詳しい説明が必要な方は、リンクに飛んでみて下さい
をお届けします。
目次
着物の種類【フォーマル編】

まずはフォーマル着物の種類を一覧にしていきます。
【着物の種類の一覧】黒紋付(喪服)


全体が真っ黒で、上半身に『5つの家紋』があります。


宝塚音楽学校(タカラジェンヌを育成する学校)の卒業式は、この『黒紋付』に緑の袴を履く伝統があります。
【着物の種類の一覧】留袖
柄の構成は、裾(裾周り)に柄があり、上半身には柄はありませんが、5つの『家紋』をいれます。
黒留袖



場面が限定されているので、裾の柄はおめでたい古典柄を入れる場合がほとんどです。

色留袖


社交着としてはトップクラスの『格』になります。

『園遊会』はドレスコードが用意されていて、『色』も指定されたりするみたいです。
【着物の種類の一覧】振袖

振袖は格で言うと留袖と一緒なのですが…
『振袖は未婚の女性』
というのがルールです。
そして振袖は、未婚の女性が主役のイベント『成人式』のメインアイテムです。


極端に言ったら、黒紋付(いわゆる喪服)を着て、『成人式』に行っても問題はありません。
そんな極端な人はなかなかいませんが、訪問着や色無地に袴をはいて『成人式』に行く人はいたりします。
【着物の種類の一覧】訪問着

訪問着は、上半身にも柄があります。
これが『留袖(=色留袖)』との見分け方になります。
着物は形は一緒で、『柄の配置』によって『種類』が変わります。

『訪問着』は基本的にフォーマルです。(読んで字のごとく訪問=ご挨拶まわりの為に着るんですね。)
ただ『訪問着』の色や柄は様々で洋風な柄もあります。

フォーマルの場面は広いし、多様性があるので『着やすい着物』と言えるのが『訪問着』です。
【着物の種類の一覧】付下
付下を説明するのは大変難しいです。

『柄の分量が訪問着ほどではない』、『売りに出されている状態が反物』という特徴がありますが、仕立て上がると訪問着との見分けはつきません。

【着物の種類の一覧】色無地

色無地は柄の無い無地の着物です。

背中に一つの家紋をつけると、『訪問着』格にクラスチェンジするという要素もあります。

着物の種類【カジュアル編】

次にカジュアルの着物の種類を紹介します。
【着物の種類の一覧】小紋

小紋の柄の配置は『全体』になります。

なので、小紋の形態は多岐に渡ります。


【着物の種類の一覧】紬

カジュアル着物の究極が紬です。
紬は作り方が違います。

これを『先染めの着物』といいます。

なので『紬』は地域ごとに多種多様性があるので、一概には説明不能です。
イメージでいえば、小紋は『ワンピース』紬が『ジーパン』みたいな感覚です。
まとめ【着物の種類の未来】


例えば…『紬』の素材的な要素を満たしながら、訪問着のような柄づけの着物もあります。


キリがないんです。

この流れはこれからも進んでいきます。

ノースリーブの着物が出てくるかもしれません。

アイドルが衣装として着ていたりします。
今は『衣装』ですが、それが定番化することはよくある話です。

では、よき『きもの』ライフを(^^)y