●着物の有名な柄ってどんなの?
●着物で有名な地域とそこで作られる着物って?
着物を選ぶ時、その物の名が通っているかどうかは気になりますよね。
内容に入る前に少しだけ、自己紹介を…
・着物の営業・販売を18年しています。
・着物の店舗運営(店長歴)11年
・現在は独立し、着物の制作にたずさわりながら、全国各地で着物の提案活動をしております。
この記事では、以下の内容を掘り下げて『有名な着物の種類』を抽出します。
・着物によく使われる定番の柄【8選】
・着物の有名な産地【4カ所】
着物の選ぶ基準は『有名か?』だけではないですが、一つの指針にはなります。
その指針がわかる内容です。
着物の種類とは?【歴史の授業で学ぶ着物の種類】
この記事では下の歴史の教科書を参考にしました。
・紅型(びんがた)
・西陣織(にしじんおり)
・上田紬(うえだつむぎ)
・藍染(あいぞめ)
・紅花染(べにばなぞめ)
・米沢織(よねざわおり)
これらの着物の『種類』や『技法』をご紹介していきます。
紅型(びんがた)【地域・琉球(沖縄) 技法・染色】
琉球(今の沖縄)はかつて、日本から独立していた王国でした。
その中で、様々な文化があるんですよね。
紅型とは、琉球染色・沖縄を代表する伝統的な染色技法です。
紅型の紅は『色全般』を指し、型は『様々な模様』を指します。
染色技法なので、着物以外の物への染めもあります。
西陣織(にしじんおり)【地域・京都 技法・織物】
西陣織とは、京都の先染め織物をまとめた呼び名です。
帯が有名ですが、西陣織の着物もあります。
応仁の乱で西軍(山名宗全側)の本陣があった場所にちなむ京都の地名で、応仁の乱後、様々な職人がその地に集まり、新しい技術などを取り入れ京織物が発達しました。
上田つむぎ【地域・信州(長野) 技法・織物】
上田紬とは、長野県上田市周辺で生産されている紬織物になります。
長野県周辺は当時信州と呼ばれ、上田紬だけでなく様々な絹織物の産地でもあり、まとめて『信州紬』と呼ばれています。
上田つむぎはシンプルで丈夫、幸村のイメージそのままですよね。
藍染(あいぞめ)【地域・阿波(徳島)など 技法・染色】
藍染は植物の藍を染料として用いた染物です。
タデ藍を発酵させて作った藍玉を用いることが多く、阿波藩で盛んに生産され、今の徳島においても藍染は非常に有名です。
紅花染(べにばな)【地域・山形 技法・染色、織物】
紅花染は、植物の紅花を染料とした染物です。
山形がその産地として有名で、紅花染めて作った紬などを生産しています。
米沢織(よねざわおり)【地域・米沢(山形) 技法・織物】
江戸時代中期の財政難の中で、米沢藩の藩主上杉鷹山は大規模な商品作物の栽培を奨励し、財政改革に成功しました。
その商品作物で織物業を導入して作られのが、米沢織です。
米沢織の中で様々な紬も作り上げられます。
着物の種類で有名とは?【定番の柄8選】
日本の国の柄として、おめでたい柄としてよく使われます。
日本の国花としても有名な桜、さまざまな着物に取り入れられ親しまれています。
松竹梅のトップの松の柄、常緑で生命力のある縁起柄です。
鶴は千年と言われる、長寿を表す縁起柄です。
様々な宝物の柄で、単体でもよく使われる柄です。
麻の葉を抽象化した柄、歌舞伎役者がこの柄の着物を着用したことで有名になりました。
仏具の独鈷と華皿、親子縞と孝行縞で成り立つのが献上柄です。
黒田長政が、幕府へ博多織のこの柄を献上したことで、この名がついています。
東京オリンピックのロゴの柄にもなった、日本を代表する柄です。
着物の種類で有名とは?【代表的な産地】
ここではその代表的な産地とその地域を紹介します。
【着物の代表的な地域】京都
有名な所では『織物の西陣』、生地(ちりめん)の産地である丹後です。
【着物の代表的な地域】新潟
絽や羽二重などの絹織物で有名な五泉、重要無形文化財に指定されている『越後上布』『小千谷縮』の産地であるのは、魚沼や小千谷です。
【着物の代表的な地域】福岡
有名な物は博多織や、久留米絣(久留米市)です。
【着物の代表的な地域】鹿児島
奄美大島の物が有名ですが、鹿児島市内でも大島紬は作られ、広く流通しています。
まとめ
それがすべてではありませんが、着物の一つの見方として参考にしてもらいたいですね。
では、よき『きもの』ライフを(^^)y
着物選びの参考になる内容です。