【知識】着物の種類の名前と用途〜わかりやすく一覧で説明します〜

着物は種類が多く、その名前と用途を理解するのが大変です。

この記事ではそんな悩み解決の為に、着物の種類の名前と用途に絞って、わかりやすくする試みです。

内容に入る前に、少しだけ自己紹介を…

私、さとし。
・着物の営業・販売19年
・店舗運営11年（店長歴）
・現在は独立し、着物の制作にたずさわっています。

この記事では以下のやり方で、「着物の種類の名前と用途」をわかりやすく説明していきます。

この記事を読めば、名前と用途を簡単に理解できます。

大体の着物の種類に関する疑問が、解決できる内容です。

【知識】着物の種類の名前と用途〜わかりやすく一覧で説明します〜

フォーマル順に説明していくので、順番で用途も理解しやすくなっています。

早速、始めていきましょう。

【着物の種類の名前と用途】黒紋付（くろもんつき）

黒紋付は男女共に第一礼の着物です。

特徴としては黒一色の無地で、5つの紋が入ります。

第一礼装だから、フォーマルの帯でお祝い事に着れるけど、今ではお葬式を始めとした不祝儀で着るのが一般的ね。

洋服で例えるとブラックフォーマルのスーツね。
ネクタイを変えれば、お祝い事にも着れるわ。

【着物の名前の種類と用途】留袖（とめそで）

留袖は既婚女性の第一礼装です。

特徴は裾に柄があり、上半身に5つの家紋が入ることです。

留袖はその中でも、2つに分かれます。

黒留袖（くろとめそで）

留袖の中では最上格なのが黒留袖で、読んで字のごとく色が『黒』になります。

結婚式で新郎新婦親族の女性が着るのが、主たる用途ね。

洋服で例えるなら、モーニングコートね。
お祝いの席は、合わせたコーディネートになるわ。

色留袖（いろとめそで）

黒留袖以外の留袖を色留袖と言い、黒留袖より一格下になります。

あんまり見ない着物の種類よね。
結婚式以外でも、格式ある席で着ることがあるわ。

洋服で例えると、タキシードですね。

【着物の種類の名前と用途】振袖（ふりそで）

振袖は未婚女性の第一礼装です。

特徴はなんといっても、長い袖と豪華さですよね。

着用用途で一番に思いつくのが成人式ね。
そしておめでたい席にはよく着られるわ。
華やかで場面の主役になれる着物だわ。

洋服で例えるとやっぱりドレスね。
ドレスは未婚の女性だけじゃないけど、その華やかさは振袖と似たようなイメージだものね。

【着物の種類の名前と用途】訪問着（ほうもんぎ）

訪問着は略礼装の着物の種類で、絵羽状に柄付けされています。

留袖ほどの格の高さはありませんが、フォーマルシーンで着る機会の多い着物です。

お呼ばれでのフォーマル着物は、訪問着が多いわね。

洋服に例えるとスーツね。
訪問着も色々あるし、コーディネートでTPOが変えれるのよね。

【着物の種類の名前と用途】付下（つけさげ）

訪問着と同じく付下は略礼装の着物で、柄付けがあっさりしています。

訪問着と同じ柄の配置ですが、縫い目を柄が渡らないという特徴があります。
（※そ特徴から外れる付下も多く存在します）

大体訪問着と同じような用途だけど、カジュアル寄りね。

スーツはスーツでも、カジュアルイメージのスーツって感じね。
場面次第ではノーネクタイもOKみたいな。

【着物の種類の名前と用途】色無地（いろむじ）

柄がない無地の着物が色無地です。

色無地は帯次第で、フォーマルでもカジュアルでも着れる着物とされています。

活用範囲の広い着物ね。
色んな用途で使えるわ。

洋服で例えるとジャケットスタイルって感じね。
コーディネート次第ではフォーマルにもなるし、普段着としても自然だものね。

【着物の種類の名前と用途】小紋（こもん）

小紋はカジュアル用途の着物です。

上下関係ない全体柄が特徴です。

カジュアルの着物だけど、後に出てくる紬と比べるとよそ行きの着物なのよね。

洋服で例えるとワンピースって感じ。
カジュアルだけど、よそ行きなイメージ。

【着物の種類の名前と用途】紬（つむぎ）

紬は普段着の着物で、紬の中でも多くの種類があります。

先染めの糸を使った織柄の着物です。
産地によって様々な技法と、それによる風合いがあります。

紬はカジュアル全般に着る着物ね。
風合い的にも普段着にもってこいだわ。

洋服で例えるとデニムスタイルね。
デニムにも歴史があって、奥が深いのも共通だわ。

紬は元々、庶民が着ていた作業着です。

デニムも作業着だものね。

【着物の種類の名前と用途】浴衣（ゆかた）

浴衣は、湯上がり着として着用します。

素材は主に綿や麻で、長襦袢を着ずに浴衣を着用します。

本来はお風呂上がりに着るんだけど、花火大会に着たり昼にも着るなど、用途が広がってるわ。

本来の用途で例えるならパジャマね。

浴衣も着物風にコーディネートしたら、昼のお出かけにも着れるのよね。

そうですね。
最近はそんな着方も増えています。
部屋着のスウェットを外で着る感覚ですね。

【知識】帯の種類の名前と用途〜一覧でわかりやすく説明〜

着物に続いて、帯の種類の名前と用途もまとめます。

帯は4種類、紹介します。

【帯の種類の名前と用途】丸帯（まるおび）

現代ではあまり使われない、最上格の帯です。

戦後に軽装が流行し、軽くて結びやすい袋帯が丸帯に取って代わったのよね。

見た目も袋帯と変わらないし、重い丸帯は機能的ではなかったのね。

【帯の種類と名前と用途】袋帯（ふくろおび）

丸帯を簡略化した帯で、現代では主流です。

袋帯はフォーマルのイメージもあるけど、『シャレ袋』と呼ばれるカジュアル用の帯もあるわ。

どんな着物にも対応する帯の種類なのよね。

【帯の種類の名前と用途】名古屋帯（なごやおび）

名古屋帯は、主にカジュアル用途の帯です。

袋帯と違いお太鼓が一重になるのが特徴ね。

気軽なカジュアルで着れて、着付も簡単だわ。

【帯の種類の名前と用途】半幅帯（はんはばおび）

袋帯の半分の幅の帯で、主にカジュアル用途で使います。

半幅帯は完全にカジュアルの帯ね。
年中使えるのも特徴だわ。

最近は長さのある半幅帯がたくさんで、色んな結び方ができて楽しいわ。

まとめと関連

では、よき『きもの』ライフを（＾＾）y

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